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公開番号
2025042209
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149078
出願日
2023-09-14
発明の名称
洗浄力の評価装置、洗浄力の評価方法
出願人
東京都公立大学法人
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
13/00 20060101AFI20250319BHJP(測定;試験)
要約
【課題】泡沫の水に対する浸透圧を用いて、洗浄力指数を新たに定義することで、任意の洗剤の洗浄力を簡便かつ短時間で精度良く測定することが可能な洗浄力の評価装置、およびこれを用いた洗浄力の評価方法を提供する。
【解決手段】泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる試料液を挟持する可視光透過性の2枚の透明基板と、2枚の前記透明基板どうしを所定間隔で離間させるスペーサーと、2枚の前記透明基板どうしを対向させて挟持する挟持手段と、前記試料液の油水界面の位置を観察する観察手段と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる試料液を挟持する可視光透過性の2枚の透明基板と、2枚の前記透明基板どうしを所定間隔で離間させるスペーサーと、2枚の前記透明基板どうしを対向させて挟持する挟持手段と、前記試料液の前記泡沫と水との界面の位置を観察する観察手段と、を有することを特徴とする洗浄力の評価装置。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記観察手段は、撮像装置であることを特徴とする請求項1に記載の洗浄力の評価装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の洗浄力の評価装置を用いた洗浄力の評価方法であって、2枚の前記透明基板の間に、洗浄力測定対象物である泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる試料液を挟み込む工程と、
2枚の前記透明基板を前記挟持手段で挟持するとともに、前記透明基板の主面が鉛直方向に沿うように直立させる工程と、
所定時間経過後に、前記観察手段によって、前記試料液に含まれる水が、前記泡沫の領域内に留まっているか、前記泡沫の領域よりも下側まで達しているかを判断する工程と、
を順に備えたことを特徴とする洗浄力の評価方法。
【請求項4】
前記試料液に含まれる水が、前記泡沫の領域内に留まって前記泡沫によって吸水されているが、前記泡沫の領域よりも下側まで達して前記泡沫から排水されているかの境界を表す転移線において、前記試料液の前記泡沫が吸水可能な水の質量である限界質量をM
*
A
、比較対象とする泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる参照液の泡沫が吸水可能な水の質量である限界質量をM
*
ref
とした時に、前記参照液に対する前記試料液の洗浄能力を示す洗浄力指数βが下記の式(1)で表されることを特徴とする請求項3に記載の洗浄力の評価方法。
β=M
*
A
/M
*
ref
・・・(1)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、界面活性剤などを含む試料の洗浄力を定量的に評価するための洗浄力の評価装置、およびこれを用いた洗浄力の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
界面活性剤を含む洗剤は、発生させた泡沫によって油分を吸収することで洗浄力が発揮される。従来、こうした泡沫による洗浄力を定量化することは極めて困難であった。即ち、油分を吸収する能力は、泡沫の浸透圧によって発揮されるため、浸透圧を測定することによって、洗浄力を定量化できると考えられる。
【0003】
従来知られている泡沫の浸透圧測定方法は、充分に大きい泡沫を用意して、この泡沫から水が流れ出る排水が生じなくなるまで時間が経過した後に、界面活性剤の種類や濃度、表面張力、泡密度、気泡サイズ、気泡のサイズ分散、気泡の直線部の割合、液体分率などのパラメータをすべて調べた後、これらのパラメータに基づいて浸透圧を求めることで行われていた(例えば、特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-020187号公報
特表平06-506609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の泡沫による洗浄力を定量化は、測定パラメータが多く、かつ、泡沫から排水を生じさせるまでの時間が経過する途中でも泡沫が崩壊して粗大化し、泡沫の状態が経時変化するため、実際に洗剤を使用する条件に近似した状態での洗浄力を評価することが困難であるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、泡沫の水に対する浸透圧を用いて、洗浄力指数を新たに定義することで、任意の洗剤の洗浄力を簡便かつ短時間で精度良く測定することが可能な洗浄力の評価装置、およびこれを用いた洗浄力の評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
即ち、上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の第1態様に係る洗浄力の評価装置は、泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる試料液を挟持する可視光透過性の2枚の透明基板と、2枚の前記透明基板どうしを所定間隔で離間させるスペーサーと、2枚の前記透明基板どうしを対向させて挟持する挟持手段と、前記試料液の前記泡沫と水との界面の位置を観察する観察手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
(2)本発明の第2態様に係る洗浄力の評価装置は、第1態様において、前記観察手段は、撮像装置であることを特徴とする。
【0009】
(3)本発明の第3態様に係る洗浄力の評価方法は、第1または第2態様の洗浄力の評価装置を用いた洗浄力の評価方法であって、2枚の前記透明基板の間に、洗浄力測定対象物である泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる試料液を挟み込む工程と、2枚の前記透明基板を前記挟持手段で挟持するとともに、前記透明基板の主面が鉛直方向に沿うように直立させる工程と、所定時間経過後に、前記観察手段によって、前記試料液に含まれる水が、前記泡沫の領域内に留まっているか、前記泡沫の領域よりも下側まで達しているかを判断する工程と、を順に備えたことを特徴とする。
【0010】
(4)本発明の第4態様に係る洗浄力の評価方法は、第3態様において、前記試料液に含まれる水が、前記泡沫の領域内に留まって前記泡沫によって吸水されているが、前記泡沫の領域よりも下側まで達して前記泡沫から排水されているかの境界を表す転移線において、前記試料液の前記泡沫が吸水可能な水の質量である限界質量をM
*
A
、比較対象とする泡沫を含む界面活性剤水溶液からなる参照液の泡沫が吸水可能な水の質量である限界質量をM
*
ref
とした時に、前記参照液に対する前記試料液の洗浄能力を示す洗浄力指数βが下記の式(1)で表されることを特徴とする。
β=M
*
A
/M
*
ref
・・・(1)
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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