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公開番号2025120611
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015518
出願日2024-02-05
発明の名称FRP装置
出願人株式会社FRPカジ
代理人個人
主分類G01M 3/20 20060101AFI20250808BHJP(測定;試験)
要約【課題】FRPが使用されている装置を備えた設備において、電源不要である上に、簡単な構成であり、かつ、設備内からの薬液漏洩が起こる前に、その薬液漏洩の可能性を早い段階で簡単に検知することができる薬液漏洩検知機構を提供する。
【解決手段】FRPが表面に使用されている装置14を備えた設備における薬液漏洩検知機構であって、設備に投入される薬液や当該薬液から発生するガスと触れると色が変化する紙片10が封入されていることにより、薬液漏洩の可能性を、紙片10の色の変化により、早い段階で一目で簡単に検知することができる。また、その検知機構のための電源も不要であり、簡単な構成で、かつ、薬液が漏洩する前に適切な対応を取ることができるため、大事故につながらず、早めに補修して装置を長持ちさせることができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
FRPが少なくとも表面に使用されている装置を備えた設備における薬液漏洩検知機構であって、
前記装置の表面に使用されている前記FRPの内部であり、かつ、前記装置の表面から5mm以下の位置に、前記設備の内部に投入される薬液または当該薬液から発生するガスと触れると色が変化する紙片が封入されている
ことを特徴とする薬液漏洩検知機構。
続きを表示(約 74 文字)【請求項2】
前記紙片には、前記色の変化には関係ない色の背景色が周囲に施されていることを特徴とする請求項1記載の薬液漏洩検知機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、FRP(Fiber Reinforced Plastics;繊維強化プラスチック)が使用されている装置を備えた設備における薬液漏洩検知機構に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、プラントや工場におけるタンクや配管、バルブなどの装置を備え、内部に薬液が投入されて材料などを生成する設備において、FRP製の装置や、鉄などの金属製の装置の内壁表面または外壁表面にFRPを塗った(FRPシートが貼られた)装置など、FRPが使用されている装置が数多く利用されている。このFRPは、非常に耐久性(耐候性や耐食性も含めて)に優れている、という特徴があるため、例えば、内部に塩酸、硝酸、硫酸、苛性ソーダなどの腐食性の高い薬液を入れて用いられるタンクなどにも適している。
【0003】
しかし、塩酸、硝酸、硫酸、苛性ソーダなどの腐食性の高い薬液を入れて用いられているFRPが使用されているタンクは、例えば長期利用に伴う薬液による構造部材腐食の結果生じる、タンク上部、側部、底部、付帯設備の損傷により、内部の薬液が漏洩すると、大事故につながるおそれがあり、大変危険である。そのため、定期的な目視や触診を中心とした検査や必要に応じた補修が行われている場合もあるが、検査範囲が限られるため、予想していない箇所からの薬液漏れが起こることもあり、構造物の腐食状態を継続的にモニタリングすることで、薬液漏洩のリスクを早い段階で検知することが重要である。
【0004】
そのため、従来より、FRPが使用されている装置を備えた設備における薬液漏洩については、様々な対策が施されてきている。例えば、特許文献1には、揮発性薬液保管構造において、薬液が貯水槽や配管から漏洩し、滴下して揮発すると、薬液漏洩検知器が薬液蒸気を早期に検知して報知することが記載されている。また、特許文献2には、FRPが使用されている内殻と外殻を有する二重殻タンクにおいて、微小隙間を通じて下型開口に液を集め、液漏れ検知装置により液漏れ発生を検知することが記載されている。また、特許文献3には、FRPが使用されている二重殻タンクにおいて、センサの検出信号を監視器に設定した振動や変位に関するしきい値と対比することによって、内殻の損傷を検出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-55905号公報
特開2023-69908号公報
特開2017-56960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば特許文献1,2,3等のような従来の薬液漏洩検知機構では、タンクや配管をはじめとした装置を備えた設備において、薬液が完全に漏洩してしまってからしかわからない、という課題や、漏洩の有無しか確認できない、という課題があった。また、装置を二重殻にするなどの複雑な構成にはしたくない、という課題や、装置の内部にセンサを入れたり、通電や電波によって漏洩検知を行うものについては、その検知機構のための電源も必要となるため、採用しづらい、という課題もあった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、FRPが使用されている装置を備えた設備において、電源不要である上に、簡単な構成であり、かつ、設備内からの薬液漏洩が起こる前に、その危険性を早い段階で簡単に検知することができる薬液漏洩検知機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、この発明の薬液漏洩検知機構は、FRPが少なくとも表面に使用されている装置を備えた設備において、前記装置の表面に使用されている前記FRPの内部であって、前記装置の表面から5mm以下の位置に、前記設備の内部に投入される薬液または当該薬液から発生するガスと触れると色が変化する紙片が封入されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明の薬液漏洩検知機構によれば、装置の内壁表面または外壁表面に使用されているFRPの劣化による薬液の浸透や装置外部への漏洩の可能性を、紙片の色の変化により、早い段階で一目で簡単に検知することができる。また、その検知機構のための電源も不要であり、簡単な構成で、かつ、薬液が漏洩する前に適切な対応を取ることができるため、大事故につながらず、早めに補修して装置を長持ちさせることができる、という効果がある。また、色の変化によって、浸透の度合いや、浸透または漏洩した可能性のある薬液が酸であるかアルカリであるかの区別についても識別可能となる、という効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
この発明の実施の形態1における薬液漏洩検知機構が用いられている装置を備えた設備の概要を示す図である。
図1の設備におけるブランクフランジ14を、接液面側である矢印Aの方向から見た拡大図である。
図2におけるブランクフランジ14を一点鎖線で切った断面を、矢印B方向から見た拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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