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公開番号
2025054507
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023163573
出願日
2023-09-26
発明の名称
ガラスクロスロール
出願人
ユニチカ株式会社
,
ユニチカグラスファイバー株式会社
代理人
主分類
D03D
15/267 20210101AFI20250331BHJP(織成)
要約
【課題】 経糸方向の引張強度の低下を抑制しつつ、ガラスクロスロールの内層及び外層における、プリント基板用プリプレグとする際の樹脂含浸性及び耐熱性の差を小さくすることを可能とする、ガラスクロスロールの提供を主な課題とする。
【解決手段】 ガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスが巻かれたガラスクロスロールであって、前記ガラスクロスの質量M(g/m
2
)に対する前記ガラスクロスの経糸方向の引張強さT(N/25mm)の比(T/M)で表す引張強度が3.8以上6.0以下であり、前記ガラスクロスロールにおける、最外層部と最内層部との色差ΔEが0.1以上1.5以下である、ガラスクロスロール。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスが巻かれたガラスクロスロールであって、
前記ガラスクロスの質量M(g/m
2
)に対する前記ガラスクロスの経糸方向の引張強さT(N/25mm)の比(T/M)で表す引張強度が3.8以上6.0以下である、
前記ガラスクロスロールにおける、最外層部と最内層部との色差ΔEが0.1以上1.5以下である、ガラスクロスロール。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記色差ΔEが0.2以上0.7以下である、請求項1記載のガラスクロスロール。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のガラスクロスロールの製造方法であって、
経糸の強熱減量が2.5質量%以上である生機クロスを準備する生機クロス準備工程、
前記準備した生機クロスを、経糸の強熱減量が2.0質量%以下となるように水洗浄処理をおこなう水洗浄処理工程、
前記水洗浄処理をおこなったガラスクロスを巻き厚さが80mm以下としたロール状としヒートクリーニング処理をおこなうヒートクリーニング処理工程、を含む、ガラスクロスロールの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロスロールに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ガラスクロスは、複数のガラス長繊維(フィラメント)が集束された糸によって構成される。ガラス糸及びプリント配線板用ガラスクロスは、主に、紡糸工程及び撚糸工程を含むガラス糸製造工程、並びに、経糸準備工程、製織工程、ヒートクリーニング処理工程、及び表面処理工程を含むガラスクロス製造工程を経て製造される。各工程における操作内容は以下の通りである。
【0003】
(A)ガラス糸製造工程
(A-1)紡糸工程
ガラス原料をガラス溶融炉で溶融して複数のガラス長繊維として引き出し、該複数のガラス長繊維に集束剤を付与して集束させ、ガラスストランドとしてケークと呼ばれる巻糸体とする。
(A-2)撚糸工程
ケークからガラスストランドを引き出し、撚糸機で撚りをかけて、ガラス糸とする。
(B)ガラスクロス製造工程
(B-1)準備工程
ガラス糸を用い、整経、糊付、引通し工程等により、ガラスクロスの経糸を準備する。
(B-2)製織工程
上記準備した経糸と、緯糸とするガラス糸とを用い、エアージェット織機等で製織し、生機クロスとする。
(B-3)ヒートクリーニング工程(加熱脱油工程)
紡糸工程でガラス長繊維表面に付与される集束剤等は、プリプレグ製造の際にガラス長繊維とマトリックス樹脂との密着性を阻害し得る。従って、ヒートクリーニング処理(加熱脱油処理)を行い、集束剤等ガラスクロスに付着している有機成分を加熱によって除去する。
(B-4)表面処理工程
プリプレグ製造においてマトリックス樹脂とガラス長繊維との密着性を向上するため、ヒートクリーニング処理したガラスクロスをシランカップリング剤により処理する。
【0004】
通常、ヒートクリーニング処理としては、金属製の芯材にロール状に巻かれた生機クロスを加熱炉にいれて400℃程度の温度で加熱保持するバッチ方式で行なわれる。
【0005】
ヒートクリーニング処理の方法として、例えば、熱分解促進物質を糊剤固形分に対して0.03~1重量%配合してなるガラス織物用経糸糊剤にて糊付されたガラス織物を還元雰囲気下に加熱し、経糸糊剤を熱分解することを特徴とするガラス織物のヒートクリーニング方法が知られている(例えば特許文献1参照。)。該ヒートクリーニング方法によれば、還元雰囲気においても比較的低温にて容易に糊付ガラス織物から一次バインダーや経糸糊剤を除去することができるとされている。
【0006】
ヒートクリーニング処理の方法として、例えば、有機物で被覆処理したガラス繊維束を製織してなるガラス繊維織物を、酢酸水溶液に接触させ、次いで350~700℃の雰囲気温度で加熱処理することを特徴とするガラス繊維織物のヒートクリーニング方法が知られている(例えば特許文献2参照。)。該ヒートクリーニング方法によれば、加熱による有機物の炭化を抑制でき、ガラス繊維織物の黒色斑点状の外観不良を発生することなく、効率的にヒートクリーニング処理することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平7-197380号
特開2007-262629号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
例えば特許文献1及び2のように、バッチ方式でヒートクリーニング処理をおこなった場合、ガラスクロスが鉄芯にロール状に巻かれているため、ヒートクリーニング処理に供されるガラスクロスロールにおける内層部では外界からの空気供給が不足となりやすく、酸素不足の状態で加熱される。そうすると、ヒートクリーニング処理後、上記内層部においては、ヒートクリーニング処理に供されるガラスクロスロールにおける外層部に比して、集束剤等ガラスクロスに付着している有機成分の除去の程度が低いものとなりやすい。すなわち、上記内層部と上記外層部とでヒートクリーニング処理のムラが生じやすくなる。そして、上記内層部と上記外層部とでヒートクリーニング処理のムラが生じると、プリント配線板用プリプレグとする際の樹脂含浸性や耐熱性にもムラが生じ、得られるプリプレグはガラスクロス長尺方向において均一な品質とすることが困難となりやすい。
【0009】
一方、上記特許文献1及び2において、上記内層部と上記外層部とでヒートクリーニング処理のムラが生じないよう、ヒートクリーニング処理の温度条件を高めたり、ヒートクリーニング処理の時間を長くしたりすると、得られるガラスクロスの引張強度が低下してしまい、プリント配線板用プリプレグとする際にガラスクロスが切断したりするという問題がある。かかる問題は、ガラスクロスの質量(g/m
2
)が低いほどより顕著になる。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題を解決し、経糸方向の引張強度の低下を抑制しつつ、ガラスクロスロールの内層及び外層における、プリント基板用プリプレグとする際の樹脂含浸性及び耐熱性の差を小さくすることを可能とする、ガラスクロスロールの提供を主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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