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公開番号2025113086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024016704
出願日2024-01-19
発明の名称リバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地
出願人個人
代理人
主分類D03D 27/00 20060101AFI20250725BHJP(織成)
要約【課題】肌に優しい、吸湿性、放湿性の高い、汚れ落としの優れたタオルであるリバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地を提供する。
【解決手段】地経糸3及び地緯糸5からなる織布のタオル生地において、タオル下地を綿糸で撚り合わせた地経糸及び地緯糸を織り合わせて、パイル部においてセルロースを主体にするレーヨン糸8の大小ダブルパイル糸であり、単糸を撚り合わせた0.1~0.5mmφのレーヨン糸束で、地経糸及び地緯糸の生地面上に0.5~mmφの略円形状のダブルパイル状輪を構成され、タオル全面にレーヨン糸を主体にした表裏にダブルパイルのリバーシブル立たせたタオル生地であり、表裏面のダブルパイル糸が100%レーヨン繊維を撚り合わせて構成される織布生地により構成されている横140~400mm、縦140~1000mmの長方体、又は正方体の形状にしたタオル状織布になっているダブルパイル仕立てのタオル生地である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複合パイルのリバーシブル仕立てのタオル生地でパイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布のタオル生地において、タオル下地を綿糸で撚り合わせた地経糸及び地緯糸を織り合わせて、パイル部においてセルロースを主体にするレーヨン糸の大小ダブルパイル糸であり、単糸を撚り合わせた0.1~0.5mmφのレーヨン糸束で、地経糸及び地緯糸の生地面上に0.5~2mmφの略円形状のダブルパイル状輪を構成され、タオル全面にレーヨン糸を主体にした表裏にダブルパイルのリバーシブル立たせたタオル生地であり、表裏面のダブルパイル糸が100%レーヨン繊維を撚り合わせて構成される織布生地により構成されている横140~400mm、縦140~1000mmの長方体、又正方体の形状にしたタオル状織布になっていることを特徴とするリバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
レーヨン糸を主体にしたダブルパイルのリバーシブル仕立てのタオル生地でパイル糸がセルロースの再生繊維のレーヨン糸であって、2本のダブルパイル糸束と生地の天然繊維の綿糸の2本の交差する地経糸と地緯糸とを1組としたタオル生地全面に、前記ダブルパイル糸の左右に地経糸を配し、前記左右の地経糸と地緯糸とが綿の天然繊維であって、生地面上に再生セルロース繊維で撚り合わせたレーヨン糸でパイル状に編み合わせて構成され、ダブルパイル糸束が大小円形パイルを収束して全体糸を占めて、地経糸及び地緯糸のタオル生地に再生セルロース繊維のレーヨン糸束の異形、或いは同形のダブルパイルで織布生地全面を覆った状態で編製されていることを特徴とする請求項1に記載のリバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地。
【請求項3】
パイル糸は、再生セルロース繊維がキュプラである前記超極細レーヨン系繊維の太さが、束状10~15ミクロンの単糸繊度0.1~1.0デニールであって、織布生地のタオル生地に前記単糸の集束として0.1~2mmの太さの糸束を0.5~2mm、及び1~2mmの二重径の輪状パイルでダブル状態にして、横140~400mm、縦140~1000mmの長方体、又正方体は、縁取りとして3~7mmの幅にして、縁取りにはウール性状にした特殊ナイロン糸、又はポリエステル糸で括ったものであり、繊維色としてはブルー系、ピンク系、バイオレット系、ホワイト系、グリーン系、イエロー系、レッド系の濃淡色であることを特徴とする請求項1~請求項2のいずれかに記載のリバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地。
【請求項4】
パイル糸が地経糸と地緯糸で交差したタオル生地組織の地経糸に係止され、生地表面と裏面にパイル糸がダブル状の二重状態に突出し、地経糸と地緯糸で交差したタオル生地組織の地経糸から突出したパイル輪の長さが1~5mmである2本のダブルパイル糸で、各パイルの大きさを同形か、又は異形である構成糸束になって、構成するパイル糸の構成糸束に抗菌・防臭・消臭などの衛生機能が付加された機能性繊維から成るレーヨン糸を用い、レーヨン糸束におけるダブルパイル組織で編織されたタオル地であって、綿繊維の織布生地より突出するパイルの長さと太さで異形のダブルパイル形状であって、異形の場合には太いパイル、又は長パイルの1列もしくは数列おきに交互に配列されるとともに、太いパイル、又は長パイル糸が柔軟性のある繊維糸、細いパイル、又は短パイル糸を存在させて、除汚性、保形性高めた形状のパイル糸よりなることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載のリバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
レーヨン糸を主体にしたダブルパイルのリバーシブル仕立てのタオル生地タオル生地で構成される汚れ落としの優れたタオル生地体に関するものであり、特にパイル糸が超極細であってダブルでのレーヨン製パイル糸の撚糸で構成される肌に優しい、吸湿性、放湿性の高い、汚れ落としの優れたタオルであるリバーシブル対応ダブルパイル仕立てのタオル生地に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
通常タオルとしては、生地にパイル糸を取り付けて、肌のさわりを緩和させており、皮膚の汚れを落とし効果ももっており、種々工夫されている。その中で吸水性及び放湿性が高く、かつ薄く嵩張らず、皮脂もとることができるタオルハンカチを提供するために、パイル糸、地経糸及び地緯糸からなる織布生地であって、前記パイル糸が合成繊維と天然繊維を撚り合わせて構成されるタオルハンカチであり、特に前記パイル糸を構成する前記合成繊維が超極細ポリエステル系繊維で、天然繊維が綿糸で構成され、前記地経糸及び地緯糸が再生セルロースで構成されたタオルハンカチが提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
又短いパイル長でも、パイルが抜けず、尚且つ、抗菌・防臭・消臭などの衛生機能が付加された機能性繊維をパイル糸として用いた両面カットパイル織物を実現させ、タテ糸とヨコ糸が交差した地組織から突出したパイル長が5mm以下であるタオルおよびハンカチ用途の両面カットパイル織物において、両面カットパイル織物を構成するパイル糸の構成糸に、綿繊維と、抗菌・防臭・消臭などの衛生機能が付加された機能性繊維から成る混紡糸を用い、この混紡糸における綿繊維の混紡率を20%以上にしたタオルを提案している(特許文献2参照)。
【0004】
一般にタオルとして、パイル、レーヨンを使用したものが種々報告されている。特に繰り返し洗濯をしても肌触りの悪化しないパイル生地で形成されたタオルとして、タオルは、地糸とパイル糸とを含むパイル生地で形成され、JISL0801の染色堅牢度試験で規定される条件で洗濯を10回行った後において、パイル生地のパイル部と表面に人工肌を被着したローラーと接触させ、パイル生地の一方の端部を荷重測定器に接続してローラーを1m/分の速度で回転させた際に示される測定値が2g以下であり、パイル糸が、原着ポリエステルを50~65質量%および原着レーヨンを35~50質量%の割合で含むものが記載されている(特許文献3参照)。
【0005】
地経糸と3本を一組とする地緯糸とで地組織基布を形成する。地組織基布の表裏に、パイル糸によるパイルが形成されている。パイル糸を係止する地緯糸がキュプラ繊維と極細ポリエステル繊維とによって混繊されたマルチフィラメント糸からなるもので、高度の耐水性を有する極細ポリエステル繊維は、吸湿膨潤したセルロース系繊維の乾燥過程で折り皺などがタオル地にセットされるのを妨ぐ。0.9デニール以下の極細ポリエステル繊維はセルロース系繊維間を滑り易くする潤滑剤の如き作用をし、タオル地を繰り返し使用する過程で地組織基布がゴワゴワした粗硬なものとならず、タオル地のしなやかな触感を長期間にわたって維持される。同時に、極細のポリエステル繊維が細かく分かれて介在し、セルロース系繊維間の毛細管現象を促すので、パイルに付着した水分が地組織基布に速やかに移動吸収されることになり、水分吸収能の高いタオル地が得られる(特許文献4参照)。
【0006】
高い吸水性を持ち、肌ざわりが柔らかく、しかも耐洗濯性や乾燥性に優れたタオルに対して、タオルは、セルロース系繊維、特に天然繊維である綿及びレーヨンを原料としたループが長いパイル系とポリエステルマイクロファイバー糸すなわち極細ポリエステル繊維で繊度0.9デニール以下のものを原料としたループが短いパイル系2からなる。その混用重量比は、長いパイル糸であるセルロース系繊維が25~75重量%、短いパイル糸であるポリエステルマイクロファイバーが75~25重量%であることが提案されている(特許文献5参照)。
【0007】
従来品と同程度の肌触りと吸湿性を有し、寒冷環境下での使用に際して使用者に体の冷えを意識させないタオルとして、タオル構造は経糸と緯糸とが交差した地組織にパイル糸が係止されて構成され、地組織は吸湿発熱性を有する素材で形成される。経糸と緯糸とが交差した地組織にパイル糸が係止されて構成されるタオル構造を有し、地組織は、吸湿発熱性を有する素材で形成される発熱タオルであり、発熱タオルにおいて、前記地組織の吸湿発熱性を有する素材は、レーヨンとキュプラの少なくともいずれか一方を含んで構成されているものが提案されている(特許文献6参照)。
【0008】
ソフトで肌にやさしい触感を確保して、しかもパイル立性や保形性さらには復元性に優れ、通気性や吸湿性および汗等の発散性を良好に発揮できるタオル地を得ることにおいて、片面パイル組織もしくは両面パイル組織で織成されたタオル地であり、基布より突出するパイルを長パイルと短パイルの二種にして、長パイルの1列もしくは数列おきに短パイルが存するように交互に配列するとともに、長パイル糸に柔軟性のある繊維糸、短パイル糸が長パイル糸よりも保形性のある繊維糸を用いているが、レーヨン糸を主体にした複合パイルのリバーシブル仕立てのタオル生地は今までなく、しかも抗菌・防臭・消臭などの衛生機能をもって、吸水性及び放湿性の高い、かつ薄く嵩張らない、さらには皮脂もとることができるタオル生地体は今までに存在していなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2005-052201号公報
特開2014-25169号公報
特開2019-103588号公報
特開平7-70875号公報
実用新案登録第3170003号公報
特開2021-16777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来、汗や汚れ等の払拭のために所持、携帯されるハンカチ(ハンカチーフ、タオル、フキン等)は、吸水性の高い綿製の布帛や高級感のある絹製の布帛織物(フハク)などが多く、近年は、小型のパイル生地の布帛・繊維で吸水性に優れたタオル生地も広く使われている。しかし、綿製のハンカチは、吸水性は高いが放湿性が低いため、一度使用して吸水してしまうとなかなか乾かなく、汚れも落ちにくい性格がある。また、絹製のハンカチは、肌触りは良いものの、吸水性は低く、皺になりやすい。そして、パイル生地のタオル、ハンカチは、小型に形成されているとはいえ、全体に厚く嵩張るため携帯に適しているとは言えない。またパイル入りの織物があるが、このパイルの素材、形状によって発汗性、或いは汚れを少なくすることは異なることが知られている。
(【0011】以降は省略されています)

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