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公開番号
2025060927
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024231539,2020125403
出願日
2024-12-27,2020-07-22
発明の名称
ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D03D
15/267 20210101AFI20250403BHJP(織成)
要約
【課題】誘電特性のばらつきと強度低下が共に抑制された低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【解決手段】 複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.45超過0.90以下であり、前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2
O
3
換算で、0.001質量%以上0.05質量%以下である、ガラスクロス。
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、
下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.45超過0.90以下であり、
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2
O
3
換算で、0.001質量%以上0.05質量%以下である、
ガラスクロス。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記ガラスクロスの、
F含量が、0.001~0.1質量%である、
請求項1に記載のガラスクロス。
【請求項3】
前記ガラスクロスの、
Si含量が、SiO
2
換算で、40~60質量%であり、
B含量が、B
2
O
3
換算で、15~30質量%である、
請求項1又は2に記載のガラスクロス。
【請求項4】
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~70GPaである、
請求項1~3のいずれか一項に記載のガラスクロス。
【請求項5】
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~63GPaである、
請求項4に記載のガラスクロス。
【請求項6】
前記経糸及び前記緯糸を構成する前記ガラスフィラメントの平均直径が、各々独立して、3.5~5.4μmである、
請求項1~5のいずれか一項に記載のガラスクロス。
【請求項7】
1GHzの周波数において5.0以下の誘電率を有する、
請求項1~6のいずれか一項に記載のガラスクロス。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のガラスクロスと、
該ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂と、を有する、
プリプレグ。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載のガラスクロスを備える、
プリント配線板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスクロス、プリプレグ、及びプリント配線板に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年の情報通信社会の発達とともに、データ通信及び/又は信号処理が大容量で高速に行われるようになり、電子機器に用いられるプリント配線板の低誘電率化が著しく進行している。そのため、プリント配線板を構成するガラスクロスにおいても、低誘電ガラスクロスが多く提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている低誘電ガラスクロスは、従来から一般に使用されているEガラスクロスに対して、ガラス組成中にB
2
O
3
を多く配合し、同時にSiO
2
等の他の成分の配合量を調整することで、低誘電率を実現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-292567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ガラスクロスを低誘電率化するためにガラス糸中のB
2
O
3
含有割合を増加すると、ガラス糸の弾性係数が低下し、かつ、熱処理後のガラスクロスの強度低下が著しい。そのため、ガラスクロスが破断しやすくなるという問題がある。このようなガラスクロスを用いてプリプレグを製造した場合には、樹脂付着量をコントロールする操作など、ガラスクロスに外的負荷がかかるような場面において、ガラスクロスが破断し、生産上の問題を生じさせる。
【0006】
この点について、特許文献1には、ガラス糸の紡糸時において、B
2
O
3
の含量を20質量%未満とし、かつ、CaOの含量を所定の範囲とすることにより、B
2
O
3
の揮発を抑制する方法が開示されている。しかしながら、B
2
O
3
の含量を20質量%未満としたのでは、低誘電率化の要求に十分にこたえることはできず、結局のところ、低誘電でありかつ強度低下が抑制されたガラスクロスは実現されていない。さらに、熱処理時の重量減少が特定の範囲であると、強度低下がより深刻化することがわかってきた。
【0007】
さらに、特許文献1に記載の方法のように、他の成分の添加により揮発を抑制しようとした場合には、ガラスクロスの面方向あるいはロット間差において誘電特性のばらつきが生じる可能性があることがわかってきた。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、誘電特性のばらつきと強度低下が共に抑制された低誘電ガラスクロス、並びに、当該低誘電ガラスクロスを用いたプリプレグ及びプリント配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、所定の重量減少傾向を有するガラス糸において、Fe含量を調整することにより、当該ガラス糸を用い得られるガラスクロスが、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
複数本のガラスフィラメントからなるガラス糸を経糸及び緯糸として構成されたガラスクロスであって、
下記式(1)において、380℃、2時間の加熱処理におけるガラス成分由来の重量減少割合と、前記ガラスフィラメントの平均半径との積として求められる重量減少係数が、0.45超過0.90以下であり、
重量減少係数=前記重量減少割合(%)×前記ガラスフィラメントの平均半径(μm)・・・(1)
前記ガラスクロスのFe含量が、Fe
2
O
3
換算で、0.001質量%以上0.05質量%以下である、
ガラスクロス。
〔2〕
前記ガラスクロスの、
F含量が、0.001~0.1質量%である、
〔1〕に記載のガラスクロス。
〔3〕
前記ガラスクロスの、
Si含量が、SiO
2
換算で、40~60質量%であり、
B含量が、B
2
O
3
換算で、15~30質量%である、
〔1〕又は〔2〕に記載のガラスクロス。
〔4〕
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~70GPaである、
〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載のガラスクロス。
〔5〕
前記ガラスクロスの弾性係数が、50~63GPaである、
〔4〕に記載のガラスクロス。
〔6〕
前記経糸及び前記緯糸を構成する前記ガラスフィラメントの平均直径が、各々独立して、3.5~5.4μmである、
〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載のガラスクロス。
〔7〕
1GHzの周波数において5.0以下の誘電率を有する、
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載のガラスクロス。
〔8〕
〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載のガラスクロスと、
該ガラスクロスに含浸されたマトリックス樹脂と、を有する、
プリプレグ。
〔9〕
〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載のガラスクロスを備える、
プリント配線板。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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