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公開番号
2025124530
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020647
出願日
2024-02-14
発明の名称
ポリアミド樹脂組成物、成形体および摺動部材
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
77/00 20060101AFI20250819BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、摺動特性及び力学特性により優れ、且つ、その製造方法の過程の一つである射出成型工程や幅広い産業用途における摺動環境に依存する事なく、安定した摺動特性を有するポリアミド樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)成分:ポリアミド樹脂と、(B)成分:その側鎖に少なくとも反応性部分を有する変性ポリオルガノシロキサン系共重合体とを含有するポリアミド樹脂組成物であって、前記(B)成分の質量が、前記(A)成分100質量部に対して、0.1~15質量部であり、前記ポリアミド樹脂組成物中において、前記(B)成分が分散しており、分散している前記(B)成分の数平均分散径が5μm以下である、ポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)成分:ポリアミド樹脂と、
(B)成分:その側鎖に少なくとも反応性部分を有する変性ポリオルガノシロキサン系共重合体と、
を含有するポリアミド樹脂組成物であって、
前記(B)成分の質量が、前記(A)成分100質量部に対して、0.1~15質量部であり、
前記ポリアミド樹脂組成物中において、前記(B)成分が分散しており、
分散している前記(B)成分の数平均分散径が5μm以下である、ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記反応性部分が、グリシジル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、カルボン酸無水物由来およびアミノの構造単位からなる群から選択される少なくとも一つである、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
前記(A)成分が、末端カルボキシル基と末端アミノ基とを有し、
前記(A)成分中の前記末端カルボキシル基の濃度C(mmоl/kg)と、前記(A)成分中の前記末端アミノ基の濃度A(mmоl/kg)との差(C-A)が30~130mmоl/kgの範囲である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
前記(B)成分の質量部からシロキサン成分部分を除いた質量部をBとしたとき、Bと前記濃度Cが、C×B=50~300の関係を満たす、請求項3に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項5】
前記(B)成分が、グラフト共重合体である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項6】
前記数平均分散径が2μm以下である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項7】
前記(B)成分中のシロキサン成分の割合が、50~90%である、請求項1に記載のポリアミド樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載のポリアミド樹脂組成物の成形体。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載のポリアミド樹脂組成物を含む、摺動部材。
【請求項10】
液状潤滑環境下で用いられる、請求項9に記載の摺動部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド樹脂組成物、成形体および摺動部材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアミド樹脂は、摺動特性、成形加工性、機械物性、及び耐薬品性等に優れている。ポリアミド樹脂は、従来から産業資材用、自動車用、電気電子用、及び工業用等の部品材料として広く利用されている。
【0003】
近年では、自動車分野、電気電子分野等で金属部材の樹脂化が進んでいる。最近では、自動車分野において、燃費向上のための軽量化、コスト低減、及び組立工程合理化の観点から、より摺動特性に優れ、靱性及び耐衝撃性等の機械特性に優れる成形材料が求められる。
【0004】
ポリアミド樹脂の摺動特性をより向上させる手法として、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂、黒鉛、二硫化モリブデン等の固体潤滑剤を配合し、混練することが知られている。
【0005】
特許文献2~4では、ポリアミド樹脂にフッ素系樹脂を配合し、摺動特性を高めたポリアミド樹脂組成物が開示されている。また、特許文献1では、ポリアミド樹脂にポリオレフィン系樹脂を分散させることで得られる動力伝達ガイド用摺動部材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-117842号公報
国際公開第2013/047625号
特開2011-084679号公報
特開2012-102189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
摺動特性を向上させる技術として、ポリアミド樹脂にフッ素樹脂を配合することが提案されている。配合するフッ素樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。ポリテトラフルオロエチレンを用いた場合、ポリテトラフルオロエチレンを微分散化するために、ポリテトラフルオロエチレンの融点以上の温度で高剪断条件下にて溶融混練する必要がある。溶融混練の結果として、ポリアミド樹脂が劣化し、機械強度が低下してしまうという問題がある。
【0008】
また、摺動特性を向上させる技術として、ポリアミド樹脂にポリオレフィン系樹脂を配合することが提案されている。しかし、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度やSP値は異なる。さらに、製造時に加わる剪断速度によっても、ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度は大きく変化する。ポリアミド樹脂とポリオレフィン系樹脂の溶融粘度が大きく異なる結果として、ポリオレフィン系樹脂のモルフォロジー状態が安定せず、機械特性及び摺動特性に大きな影響を及ぼすという問題があった。さらには、摺動部品及び又は、試験環境、暴露条件など様々な条件の違いによって安定した摺動特性を発揮することができなかった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、摺動特性及び機械特性により優れ、摺動部品及び又は、試験環境、暴露条件などさまざまな条件が異なっても、安定した摺動特性及び機械特性により優れるポリアミド樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下の態様を包含する。
[1] (A)成分:ポリアミド樹脂と、
(B)成分:その側鎖に少なくとも反応性部分を有する変性ポリオルガノシロキサン系共重合体と、
を含有するポリアミド樹脂組成物であって、
前記(B)成分の質量が、前記(A)成分100質量部に対して、0.1~15質量部であり、
前記ポリアミド樹脂組成物中において、前記(B)成分が分散しており、
分散している前記(B)成分の数平均分散径が5μm以下である、ポリアミド樹脂組成物。
[2] 前記反応性部分が、グリシジル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、カルボン酸無水物由来およびアミノの構造単位からなる群から選択される少なくとも一つである、[1]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[3] 前記(A)成分が、末端カルボキシル基と末端アミノ基とを有し、
前記(A)成分中の前記末端カルボキシル基の濃度C(mmоl/kg)と、前記(A)成分中の前記末端アミノ基の濃度A(mmоl/kg)との差(C-A)が30~130mmоl/kgの範囲である、[1]または[2]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[4] 前記(B)成分の質量部からシロキサン成分部分を除いた質量部をBとしたとき、Bと前記濃度Cが、C×B=50~300の関係を満たす、[3]に記載のポリアミド樹脂組成物。
[5] 前記(B)成分が、グラフト共重合体である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
[6] 前記数平均分散径が2μm以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
[7] 前記(B)成分中のシロキサン成分の割合が、50~90%である、[1]~[6]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物。
[8] [1]~[7]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物の成形体。
[9] [1]~[7]のいずれかに記載のポリアミド樹脂組成物を含む、摺動部材。
[10] 液状潤滑環境下で用いられる、[9]に記載の摺動部材。
[11] 前記摺動部材の接触対象の材料が熱可塑性樹脂以外である、[9]または[10]に記載の摺動部材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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