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公開番号
2025118073
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013163
出願日
2024-01-31
発明の名称
塗料組成物、及び樹脂膜の製造方法
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
175/04 20060101AFI20250805BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】貯蔵安定性が良好である塗料化合物、及び前記塗料組成物を用いた樹脂膜の製造方法の提供。
【解決手段】ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、アミン価を有する分散剤と、を含む塗料組成物であり、前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、アミン価を有する分散剤と、を含む塗料組成物であり、
前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、
前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
TIFF
2025118073000009.tif
35
170
[一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。]
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、1価アルコール系化合物と、を含む塗料組成物であり、
前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、
前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
TIFF
2025118073000010.tif
35
170
[一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。]
【請求項3】
ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、少なくとも2種の塩基性化合物と、を含む塗料組成物であり、
前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、
前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
TIFF
2025118073000011.tif
35
170
[一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。]
【請求項4】
塗料組成物の全量中の前記アミン価を有する分散剤の含有割合が、0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項5】
前記アミン価を有する分散剤のアミン価が15mgKOH/g以上である、請求項1に記載の塗料組成物。
【請求項6】
さらに、塩基性化合物を含む、請求項1又は2に記載の塗料組成物。
【請求項7】
前記ブロックポリイソシアネート成分は、前記一般式(I)中のR
16
が水素原子である構成単位(I-1)を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の塗料組成物。
【請求項8】
前記ポリイソシアネートの平均イソシアネート基数が、4.0以上10.0以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の塗料組成物。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載の塗料組成物を塗布する工程と、
塗布した塗料組成物を50℃以上100℃以下の温度で5分間以上1440分以下、又は105℃以上200℃以下の温度で5秒間以上900秒間以下加熱して樹脂膜を得る工程と、を有する、樹脂膜の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料組成物、及び樹脂膜の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタン樹脂塗料は非常に優れた耐摩耗性、耐薬品性、耐汚染性を有することが知られている。脂肪族又は脂環族ジイソシアネートから誘導されたポリイソシアネートを用いたポリウレタン樹脂塗料はさらに耐候性が優れ、その需要は増加する傾向にある。一般にポリウレタン樹脂塗料は二液性である。二液性のポリウレタン樹脂塗料はポリオール及びポリイソシアネートの二成分からなり、別々に貯蔵し、塗装時に混合する必要がある。
【0003】
また、一旦混合すると塗料は短時間でゲル化し使用できなくなるのが現状である。このことは自動車又は弱電気塗装のようなライン塗装を行う分野においては、自動塗装を行うことを極めて困難にしている。また、イソシアネートは水と容易に反応するため、電着塗料のような水系塗料での使用は不可能である。更に作業終了時の塗装機及び塗装槽の洗浄等を充分に行う必要があるので作業能率が低下する。
【0004】
従来から、上述の欠点を改善するために、活性なイソシアネート基をすべてブロック剤で封鎖したブロックポリイソシアネートを用いることが提案されている。このブロックポリイソシアネートは、常温ではポリオールと反応しないが、加熱することによりブロック剤が解離し、活性なイソシアネート基が再生されてポリオールと反応し架橋反応が起こるので、上述の欠点を改善することができる。数多くのブロック剤の検討がなされており、フェノール、メチルエチルケトオキシム等が代表的なブロック剤として挙げられる。
【0005】
また、従来から、アセト酢酸エステル、マロン酸ジエステル等の活性メチレン化合物をブロック剤として用いたブロックポリイソシアネートを塗料組成物に配合する方法が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2014-070151号公報
国際公開第2013/151143号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2に記載の塗料組成物は、貯蔵安定性の観点から改良の余地がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、貯蔵安定性が良好である塗料組成物及び前記塗料組成物を用いた樹脂膜の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
【0009】
[1]ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、アミン価を有する分散剤と、を含む塗料組成物であり、前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
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[一般式(I)中、R
11
、R
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及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。]
[2]ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、1価アルコール系化合物と、を含む塗料組成物であり、前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
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2025118073000002.tif
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170
[一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。]
[3]ブロックポリイソシアネート成分と、ポリオールと、少なくとも2種の塩基性化合物と、を含む塗料組成物であり、前記ブロックポリイソシアネート成分は、ポリイソシアネートと1種以上のブロック剤とから誘導されるブロックポリイソシアネートを含み、前記ブロックポリイソシアネート成分は、下記一般式(I)で表される構成単位を含む、塗料組成物。
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2025118073000003.tif
36
170
[一般式(I)中、R
11
、R
12
及びR
13
はそれぞれ独立に、ヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基であり、R
11
、R
12
及びR
13
の合計炭素数は4以上20以下である。R
14
、R
15
及びR
16
はそれぞれ独立に、水素原子、又はヒドロキシ基及びアミノ基からなる群より選択される1種以上の置換基を含んでもよいアルキル基である。波線は結合手を表す。]
[4]塗料組成物の全量中の前記アミン価を有する分散剤の含有割合が、0.1質量%以上10質量%以下である、[1]に記載の塗料組成物。
[5]前記アミン価を有する分散剤のアミン価が15mgKOH/g以上である、[1]又は[2]に記載の塗料組成物。
[6]さらに、塩基性化合物を含む、[1]、[2]、[4]及び[5]のいずれか1つに記載の塗料組成物。
[7]前記ブロックポリイソシアネート成分は、前記一般式(I)中のR
16
が水素原子である構成単位(I-1)を含む、[1]~[6]のいずれか1つに記載の塗料組成物。
[8]前記ポリイソシアネートの平均イソシアネート基数が、4.0以上10.0以下である、[1]~[7]のいずれか1つに記載の塗料組成物。
[9][1]~[8]のいずれか1つに記載の塗料組成物を塗布する工程と、
塗布した塗料組成物を50℃以上100℃以下の温度で5分間以上1440分以下、又は105℃以上200℃以下の温度で5秒間以上900秒間以下加熱して樹脂膜を得る工程と、を有する、樹脂膜の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、貯蔵安定性が良好である塗料組成物、及び前記塗料組成物を用いた樹脂膜の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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