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公開番号
2025075355
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186454
出願日
2023-10-31
発明の名称
吐出器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65D
47/34 20060101AFI20250508BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】利便性を高める。
【解決手段】吐出器1は、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステム21と、ステム21が挿入された筒状のシリンダ23と、シリンダ23の内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストン22と、ステム21の上端部に取り付けられた押下ヘッド5と、シリンダ23の上端部に装着されたリング41と、リング41から上方に延びる合成樹脂製の第1付勢部材25と、第1付勢部材25の上端部を支持し、押下ヘッド5が押下されたときに下降して第1付勢部材25を押下する上支持部10と、ステム21から下方に延びピストン22内に配置されたピストンガイド40と、リング41およびステム21のうちの少なくとも一方と、ピストン22と、の間に配置され、吐出器1の待機状態においてピストン22を下方付勢可能な第2付勢部材60と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、
前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、
前記シリンダ内で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、
前記ステムの上端部に取り付けられ、内容液を吐出するノズル孔を有する押下ヘッドと、
前記シリンダの上端部に装着されたリングと、
前記リングから上方に延びる合成樹脂製の第1付勢部材と、
前記第1付勢部材の上端部を支持し、前記押下ヘッドが押下されたときに下降して前記第1付勢部材を押下する上支持部と、
前記ステムから下方に延び前記ピストン内に配置されたピストンガイドと、を備え、
前記ピストンガイドには、径方向の外側に突出し、前記ピストンを、前記ピストンの下方から支持する台座部が設けられた吐出器であって、
前記リングおよび前記ステムのうちの少なくとも一方と、前記ピストンと、の間に配置され、前記吐出器の待機状態において前記ピストンを下方付勢可能な第2付勢部材を備えている、吐出器。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記第2付勢部材は、前記リングまたは前記ステムと一体に形成されるとともに前記リングまたは前記ステムから下方に延び、前記吐出器の待機状態において前記ピストンに接する、請求項1に記載の吐出器。
【請求項3】
前記第2付勢部材のうち、前記ピストンに接する部分の径方向の大きさは、前記第2付勢部材のうちの残部における径方向の大きさよりも大きい、請求項2に記載の吐出器。
【請求項4】
前記第2付勢部材は、前記ピストンと一体に形成されるとともに前記ピストンから上方に延び、前記吐出器の待機状態において前記リングおよび前記ステムのうちの少なくとも一方に接する、請求項1に記載の吐出器。
【請求項5】
前記第2付勢部材のうち、前記リングおよび前記ステムのうちの少なくとも一方に接する部分の径方向の大きさは、前記第2付勢部材のうちの残部における径方向の大きさよりも大きい、請求項4に記載の吐出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐出器に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、容器体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、ステムが挿入された筒状のシリンダと、シリンダ内でステムの上下動に連係するとともに、シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、ステムの上端部に取り付けられ、内容液を吐出するノズル孔を有する押下ヘッドと、シリンダの上端部に装着されたリングと、リングから上方に延びる合成樹脂製の付勢部材と、付勢部材の上端部を支持し、押下ヘッドが押下されたときに下降して付勢部材を押下する上支持部と、ステムから下方に延びピストン内に配置されたピストンガイドと、を備える吐出器が知られている。ピストンガイドには、径方向の外側に突出し、ピストンを、ピストンの下方から支持する台座部が設けられている。
前記吐出器では、押下ヘッドが押下され、ステムおよびピストンが下降するときに、上支持部も下降して上支持部が付勢部材を押下する。このとき、ステムとともにピストンガイドおよび台座部が下降することで、ピストンと台座部との間に隙間があく。その後、ピストンが下降するとシリンダ内の内圧が高まり、前記隙間を通して内容液がステム内および押下ヘッド内を通してノズル孔から吐出される。
その後、押下ヘッドの押し下げを解除すると、付勢部材による上方付勢力により、上支持部が上昇させられ、押下ヘッドがステムとともに上方に復元移動する。この過程において、台座部が、ピストンにピストンの下方から当接し、台座部とピストンとの間がシールされる。このように、押下ヘッドの押下が解除されると付勢部材が復元変形し、上支持部、押下ヘッド、ステムおよびピストンが押し上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-069928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、合成樹脂製の付勢部材には、吐出器の使用の過程で、上下方向の圧縮変形の癖が付き易い。例えば、内容液の詰め替え、および吐出器の付け替え等により、使用期間が長期にわたる場合、このような傾向は顕著になる。上下方向の圧縮変形の癖が付いた付勢部材では、例えば、押下ヘッドを押し下げた後、押し下げを解除したときに、押下ヘッドやステム、ピストンが、上昇端位置まで上昇し切らないおそれがある。
この場合において、例えば、風呂場等の高温下で保管した場合、室温の上昇に伴って容器体内の内圧が上昇すると、ステムに対してピストンが相対的に上昇し、ピストンと台座部との間に前述の隙間があく可能性がある。この場合、容器体内の内容液が吐出器から漏出したり、内容液が外気にさらされたりするおそれがある。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、利便性を高めることができる吐出器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<1>本発明の一態様に係る吐出器は、容器体における口部の内側に、上方付勢状態で下方移動可能に配設されるステムと、前記ステムが挿入された筒状のシリンダと、前記シリンダ内で前記ステムの上下動に連係するとともに、前記シリンダの内周面に上下摺動可能に嵌合されたピストンと、前記ステムの上端部に取り付けられ、内容液を吐出するノズル孔を有する押下ヘッドと、前記シリンダの上端部に装着されたリングと、前記リングから上方に延びる合成樹脂製の第1付勢部材と、前記付勢部材の上端部を支持し、前記押下ヘッドが押下されたときに下降して前記第1付勢部材を押下する上支持部と、前記ステムから下方に延び前記ピストン内に配置されたピストンガイドと、を備え、前記ピストンガイドには、径方向の外側に突出し、前記ピストンを、前記ピストンの下方から支持する台座部が設けられた吐出器であって、前記リングおよび前記ステムのうちの少なくとも一方と、前記ピストンと、の間に配置され、前記吐出器の待機状態において前記ピストンを下方付勢可能な第2付勢部材を備えている。
【0007】
ここで待機状態とは、吐出器を動作させる前の状態であり、ユーザが押下ヘッドを押下する前の状態である。
第2付勢部材が、吐出器の待機状態においてピストンを下方付勢可能である。したがって、仮にこの吐出器を長期間にわたって使用し、第1付勢部材に、上下方向の圧縮変形の癖が付いたとしても、第1付勢部材が上下方向に圧縮変形した分、第2付勢部材が上下方向に伸長し、ピストンを下方に付勢することができる。よって、押下ヘッドを押し下げた後、押し下げを解除したときに、仮に、押下ヘッドやステム、ピストンが、上昇端位置まで上昇し切らなかったとしても、その後、容器体内の内圧が上昇したときに、ステムに対してピストンが相対的に上昇するのを抑えることができる。これにより、ピストンと台座部との間でのシール性を確保することができる。その結果、例えば、内容液の漏出などが抑制され、利便性を高めることができる。
なお第1付勢部材は、押下ヘッドの押下時に上下方向に、内容液を吐出させることが可能な程度、大きく圧縮変形し、その後、圧縮変形に対応する分、復元変形する。このように、第1付勢部材の上下方向の変形は、内容液を吐出させるという観点において必要となる。これに対して、第2付勢部材の上下方向の変形は、内容液を吐出させるという観点において、第1付勢部材ほどは必要とならない。そのため、第2付勢部材の上下方向の圧縮変形の癖を、第1付勢部材の上下方向の圧縮変形の癖に比べて、つきにくくすることができる。よって、前述したような作用効果、すなわち、第2付勢部材によりシール性を確保できるという作用効果を、顕著に奏功させ易くすることができる。
【0008】
<2>上記<1>に係る吐出器では、前記第2付勢部材は、前記リングまたは前記ステムと一体に形成されるとともに前記リングまたは前記ステムから下方に延び、前記吐出器の待機状態において前記ピストンに接する構成を採用してもよい。
【0009】
<3>上記<2>に係る吐出器では、前記第2付勢部材のうち、前記ピストンに接する部分の径方向の大きさは、前記第2付勢部材のうちの残部における径方向の大きさよりも大きい構成を採用してもよい。
【0010】
第2付勢部材のうち、ピストンに接する部分の径方向の大きさは、第2付勢部材のうちの残部よりも大きい。よって、例えば、第2付勢部材をピストンに接しさせ易くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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