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公開番号2025076311
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2024174050
出願日2024-10-03
発明の名称電子写真装置及びプロセスカートリッジ
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 5/04 20060101AFI20250508BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】外添剤としてアルミナ粒子を含むトナーと機械的強度に優れたポリアリレート樹脂を含む感光体を同時に使用した電子写真装置においても、高い正帯電性を有する電子写真装置を提供すること。
【解決手段】電子写真感光体が、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及び、結着樹脂を含有する単層型の感光層を有し、前記感光層が、前記結着樹脂として、式(1)で示される構造単位、及び式(2)で示される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、前記トナーが、トナー粒子を含むトナーであって、前記トナー粒子は、トナー母粒子と、トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備え、前記外添剤が少なくとも酸化アルミニウム粒子を含むことを特徴とする電子写真装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子写真感光体、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段、
帯電された前記電子写真感光体の表面に光を照射して前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段、
トナーを有し、前記電子写真感光体の表面に形成された前記静電潜像を前記トナーによって現像して前記電子写真感光体の表面にトナー像を形成する現像手段、及び、
前記トナー像を前記電子写真感光体の表面から転写材に転写する転写手段、
を有する電子写真装置であって、
前記電子写真感光体が、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及び、結着樹脂を含有する単層型の感光層を有し、
前記感光層が、前記結着樹脂として、下記式(1)で表される構造単位、及び下記式(2)で表される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、
前記トナーが、トナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備え、
前記外添剤が少なくとも酸化アルミニウム粒子を含む
ことを特徴とする電子写真装置。
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続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記感光層が、前記結着樹脂として、さらに、下記式(3)で表される構造単位、及び下記式(4)で表される構造単位、を有するポリアリレート樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真装置。
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【請求項3】
前記ポリアリレート樹脂を構成するジカルボン酸由来の構造単位のモル数の合計に対する、前記式(1)で表される構造単位のモル数の割合が、0.50以上である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項4】
前記ポリアリレート樹脂が、前記式(1)で表される構造単位、前記式(2)で表される構造単位、前記式(3)で表される構造単位、及び前記式(4)で表される構造単位を含有し、前記式(1)で表される構造単位のモル数と前記式(3)で表される構造単位のモル数との合計量中の前記式(1)で表される構造単位のモル数をM1とし、前記式(2)で表される構造単位のモル数と前記式(4)で表される構造単位のモル数との合計量中の前記式(2)で表される構造単位のモル数をM2とし、前記式(1)で表される構造単位のモル数と前記式(3)で表される構造単位のモル数との合計量中の前記式(3)で表される構造単位のモル数をM3とし、前記式(2)で表される構造単位のモル数と前記式(4)で表される構造単位のモル数との合計量中の前記式(4)で表される構造単位のモル数をM4とするとき、0.30≦M3/(M1+M3)<0.7、かつ、0<M2/(M2+M4)<0.5を満たすことを特徴とする請求項2に記載の電子写真装置。
【請求項5】
前記結着樹脂の質量に対する、前記ポリアリレート樹脂の質量の割合が、50質量%以上である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項6】
前記トナー母粒子が結着樹脂を有し、前記トナー母粒子100質量部に対して、前記外添剤として、前記酸化アルミニウム粒子が、0.1質量部以上3.0質量部以下である請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項7】
前記酸化アルミニウム粒子の長径の個数平均値が、60nm以上450nm以下である、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項8】
前記外添剤が、チタン酸ストロンチウム粒子を含む、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項9】
前記外添剤が、フッ素系樹脂粒子を含む、請求項1に記載の電子写真装置。
【請求項10】
前記電子輸送物質が、下記式(10)で表される化合物、下記式(11)で表される化合物、下記式(12)で表される化合物、下記式(13)で表される化合物、下記式(14)で表される化合物、下記式(15)で表される化合物、又は下記式(16)で表される化合物を含む、請求項1に記載の電子写真装置。
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(前記式(10)中のQ

及びQ

、前記式(11)中のQ
11
、Q
12
、及びQ
13
、前記式(12)中のQ
21
、Q
22
、Q
23
、及びQ
24
、前記式(13)中のQ
31
及びQ
32
、前記式(14)中のQ
41
、Q
42
、Q
43
、及びQ
44
、前記式(15)中のQ
51
、Q
52
、Q
53
、Q
54
、Q
55
、及びQ
56
、並びに前記式(16)中のQ
61
及びQ
62
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数が1以上6以下のアルキル基、炭素原子数が2以上6以下のアルケニル基、炭素原子数が1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素原子数が1以上6以下のアルキル基及びハロゲン原子からなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換されてもよい炭素原子数が6以上14以下のアリール基を表し、前記式(15)中のY

及びY

は、各々独立に、酸素原子又は硫黄原子を表す。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真装置及びプロセスカートリッジに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より長寿命な電子写真装置が求められており、同時に、繰り返しの使用においても高い画質安定性が望まれている。
高い画質安定性には、トナーの帯電安定性は重要な要因であり、特許文献1にはトナーの正帯電性を向上させる目的で、外添剤にアルミナ粒子を使用したトナーが提案されている。
【0003】
一方、電子写真装置やプロセスカートリッジに搭載される電子写真感光体としては、有機光導電性物質(電荷発生物質)を含有する有機電子写真感光体(以下、単に「電子写真感光体」あるいは「感光体」とも称する。)が用いられている。
特許文献2には機械的強度に優れたポリアリレート樹脂を含有した感光体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-66052号公報
特開2017-49298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らの検討によると、外添剤にアルミナ粒子を用いたトナーはアルミナ粒子自体が比較的硬いため、感光体表面を摩耗させやすく、長寿命な電子写真装置に使用するには課題があった。また、前記課題を解決するために、機械的強度に優れたポリアリレート樹脂を感光体表層に用いると、感光体の耐久性は向上するものの、ポリアリレート樹脂自身が正に帯電しやすいため、特にアルミナ粒子を用いた正帯電トナーの正帯電性が損なわれる場合があった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、外添剤としてアルミナ粒子を含むトナーと機械的強度に優れたポリアリレート樹脂を含む感光体を同時に使用した電子写真装置においても、高い正帯電性を有する電子写真装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、電子写真感光体、
前記電子写真感光体の表面を帯電する帯電手段、
帯電された前記電子写真感光体の表面に光を照射して前記電子写真感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段、
トナーを有し、前記電子写真感光体の表面に形成された前記静電潜像を前記トナーによって現像して前記電子写真感光体の表面にトナー像を形成する現像手段、及び、
前記トナー像を前記電子写真感光体の表面から転写材に転写する転写手段、
を有する電子写真装置であって、
前記電子写真感光体が、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及び、結着樹脂を含有する単層型の感光層を有し、
前記感光層が、前記結着樹脂として、下記式(1)で表される構造単位、及び下記式(2)で表される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、
前記トナーが、トナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを有し、
前記外添剤が少なくとも酸化アルミニウム粒子を含む
ことを特徴とする電子写真装置である。
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また、本発明は、電子写真感光体、及び、
トナーを有し、前記トナーによって前記電子写真感光体の表面にトナー像を形成する現像手段、
を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱可能であることを特徴とするプロセスカートリッジであって、
前記電子写真感光体が、電荷発生物質、正孔輸送物質、電子輸送物質、及び、結着樹脂を含有する単層型の感光層を有し、
前記感光層が、前記結着樹脂として、上記式(1)で示される構造単位、及び上記式(2)で示される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、
前記トナーが、トナー粒子を含むトナーであって、
前記トナー粒子は、トナー母粒子と、前記トナー母粒子の表面に付着した外添剤とを備え、
前記外添剤が少なくとも酸化アルミニウム粒子を含む
ことを特徴とするプロセスカートリッジである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、トナー外添剤にアルミナを使用した電子写真装置において、正帯電性に優れた高耐久な電子写真装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明にかかる電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。
本発明にかかる電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。
本発明にかかる電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。
本発明にかかるトナーに含まれるトナー粒子の断面構造の一例を示す図である。
本発明にかかる電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
測定装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
外添剤にアルミナを含むトナーを用いた電子写真装置において、感光体の表面層にポリアリレート樹脂を含んだ感光体を使用すると、トナーの正帯電安定性が低下することが分かった。これは、感光体に用いたポリアリレート樹脂が正に帯電しやすいために、接触したトナーの正帯電性が部分的に低下していることが原因と推察される。
上記推察に基づいて、外添剤にアルミナを含むトナーを用いた電子写真装置において、表面層にポリアリレート樹脂を含んだ感光体を種々検討した結果、本発明の構成に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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