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公開番号2025076695
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-16
出願番号2023188462
出願日2023-11-02
発明の名称機械部品および監視システム
出願人日本精工株式会社,TOPPANエッジ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F16C 41/00 20060101AFI20250509BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】軸受および温度検出装置を有する機械部品、ならびに、当該機械部品を備える監視システムにおいて、構成の簡便化、および、温度検出装置が機械部品から外れることを防止すること。
【解決手段】機械部品40は、ハウジング41と、ハウジング41に配置され、軸部材31を回転可能に支持する軸受42と、ハウジング41の温度を検出する温度検出装置43と、を備える。ハウジング41の外表面は、第1凹部41a3を有する前面F2を含む。温度検出装置43は、第1凹部41a3の内側に配置される。機械部品40は、第1凹部41a3の内側において、温度検出装置43の周囲に配置され、ハウジング41と温度検出装置43を接着する第1接着部材Cをさらに備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
ハウジングと、
前記ハウジングに配置され、軸部材を回転可能に支持する軸受と、
前記ハウジングの温度を検出する温度検出装置と、を備え、
前記ハウジングの外表面は、第１凹部を有する第１面を含み、
前記温度検出装置は、前記第１凹部の内側に配置され、
前記第１凹部の内側において、前記温度検出装置の周囲に配置され、前記ハウジングと前記温度検出装置を接着する第１接着部材をさらに備える、
機械部品。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
前記温度検出装置は、
前記第１凹部の底面と対向して配置される温度センサと、
前記温度センサと一体に構成され、前記温度センサの検出温度をリーダ・ライタに送信するＲＦＩＤタグと、
前記ＲＦＩＤタグが配置される第２凹部を有する第２面を含むカバー部材と、
前記第２面に配置され、前記ＲＦＩＤタグおよび前記カバー部材を前記第１凹部の底面に接着する第２接着部材と、を備え、
前記温度センサは、前記第２面より突出し、
前記第２接着部材は、前記温度センサが内側に位置する貫通穴を有する、
請求項１に記載の機械部品。
【請求項３】
前記カバー部材の材料は、防水性および耐油性を有するナイロン樹脂である、
請求項２に記載の機械部品。
【請求項４】
前記第２接着部材は、防水性を有する、
請求項２に記載の機械部品。
【請求項５】
前記軸受の軸線は、前記ハウジングが被取付部材に取り付けられた状態で重力方向に対して傾斜し、
前記ハウジングが被取付部材に取り付けられた状態で前記軸受の軸線方向に沿って前記ハウジングを見たとき、前記温度検出装置は、前記軸受の軸線より前記重力方向の下側に位置する、
請求項１に記載の機械部品。
【請求項６】
請求項２に記載の機械部品を複数含む機械装置と、
前記リーダ・ライタと、
前記リーダ・ライタと電気的に接続され、前記温度センサの検出温度を格納する端末装置と、を備える、
監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、機械部品および監視システムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、機械部品の一例として、搬送装置用軸受ユニットが開示されている。特許文献１の機械部品は、ハウジング、ならびに、ハウジングに配置される軸受、軸受の状況を検出するセンサ、および、センサで検出した情報を無線送信する送信機を備える。
【０００３】
軸受、センサおよび送信機は、ハウジング内に配置される。センサは、例えば、温度センサであり、軸受の温度を検出する。軸受の状態が変化すると、軸受の温度が上昇し、軸受の異常が発生することがある。特許文献１の機械部品は、温度センサの検出温度に基づいて軸受の異常を検出することに貢献することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１３－１１３１２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１の機械部品は、ハウジング内のセンサおよび送信機を覆うカバー、ならびに、ハウジングとカバーの間から塵埃などが侵入することを防ぐためのシール部材をさらに備える。このように、特許文献１の機械部品は、ハウジング内にセンサなどがあることで、部品点数が増え、簡便に構成することが困難である。また、軸受の異常が確実に検出されるために、軸受の温度を検出する温度検出装置が機械部品から外れることを防止する必要がある。
【０００６】
本開示は、軸受および温度検出装置を有する機械部品、ならびに、当該機械部品を備える監視システムにおいて、構成の簡便化、および、温度検出装置が機械部品から外れることを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示の一態様に係る機械部品は、ハウジングと、前記ハウジングに配置され、軸部材を回転可能に支持する軸受と、前記ハウジングの温度を検出する温度検出装置と、を備え、前記ハウジングの外表面は、第１凹部を有する第１面を含み、前記温度検出装置は、前記第１凹部の内側に配置され、前記第１凹部の内側において、前記温度検出装置の周囲に配置され、前記ハウジングと前記温度検出装置を接着する第１接着部材をさらに備える。
【０００８】
これによれば、温度検出装置は、ハウジングの外表面にある第１凹部に配置される。よって、ハウジング内の構成および機械部品の構成の簡便化を図ることができる。また、温度検出装置は、第１凹部の内側において温度検出装置の周囲に配置される第１接着部材でハウジングに接着される。よって、温度検出装置が機械部品から外れることを防止することができる。また、軸受の熱は、ハウジングに伝達する。よって、温度検出装置は、ハウジングを介して軸受の温度を検出する。したがって、機械部品は、温度検出装置の検出温度によって軸受の異常検出が継続的に行われることに貢献できる。
【０００９】
また、本開示の一態様に係る機械部品において、前記温度検出装置は、前記第１凹部の底面と対向して配置される温度センサと、前記温度センサと一体に構成され、前記温度センサの検出温度をリーダ・ライタに送信するＲＦＩＤタグと、前記ＲＦＩＤタグが配置される第２凹部を有する第２面を含むカバー部材と、前記第２面に配置され、前記ＲＦＩＤタグおよび前記カバー部材を前記第１凹部の底面に接着する第２接着部材と、を備え、前記温度センサは、前記第２面より突出し、前記第２接着部材は、前記温度センサが内側に位置する貫通穴を有する。
【００１０】
これによれば、機械部品は、簡便な構成で温度センサの検出温度を出力することができる。また、温度センサは、第１凹部の底面と対向し、かつ、第２接着部材が有する貫通穴の内側に位置する。これにより、温度センサと第１凹部の底面との間の空間を小さくすることができる。よって、温度センサは、ハウジングの温度を精度よく検出する。したがって、機械部品は、軸受の異常検出の高精度化を図ることに貢献することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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