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公開番号
2025080078
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-23
出願番号
2023193082
出願日
2023-11-13
発明の名称
ボールねじ
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16H
25/22 20060101AFI20250516BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ナットが大型化することなくボール転動路とボール戻し通路に潤滑剤を有効に循環供給することができるボールねじを提供する。
【解決手段】ねじ軸側軌道溝21が形成されたねじ軸20と、ナット側軌道溝31が形成されると共に、外周面33とナット側軌道溝31とを連通する貫通孔32が設けられたナット30と、複数のボール26と、ボール転動路25を転動するボール26を掬い上げて循環させるためのボール戻し通路48を有する循環部品40と、貫通孔32の内周面と循環部品40の外周面との間の隙間を封止する封止部材50と、を備える。循環部品40は、ナット30に取り付けられた際に貫通孔32に挿入されるナット挿入部46と、ナット挿入部46に設けられて貫通孔32とボール戻し通路25とを連通するグリース循環用の穴41とを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
外周面に螺旋状のねじ軸側軌道溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸側軌道溝に対向する螺旋状のナット側軌道溝が形成されると共に、外周面と前記ナット側軌道溝とを連通する一対の貫通孔が設けられたナットと、
前記ねじ軸側軌道溝と前記ナット側軌道溝とで構成されたボール転動路を転動する複数のボールと、
前記貫通孔に取り付けられて、前記ボール転動路を転動する前記ボールを掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品と、
前記貫通孔の前記外周面側の開口端に取り付けられて、前記貫通孔の内周面と前記循環部品の外周面との間の隙間を封止する封止部材と、
を備えたボールねじであって、
前記循環部品は、前記ナットに取り付けられた際に前記貫通孔に挿入されるナット挿入部と、前記ナット挿入部に設けられて前記貫通孔と前記ボール戻し通路とを連通するグリース循環用の開口部とを有する、
ことを特徴とするボールねじ。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記開口部は、前記ナット挿入部のナット外径側面に穿設された穴である、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項3】
前記穴は、断面形状がゴシックアーク形状とされた前記ボール戻し通路の内面溝に連続している、
ことを特徴とする請求項2に記載のボールねじ。
【請求項4】
前記開口部は、複数のパーツで構成された前記循環部品における合わせ面に形成された切欠き穴である、
ことを特徴とする請求項1に記載のボールねじ。
【請求項5】
前記穴又は前記切欠き穴の最大幅が、前記ボールのボール径の1/4以下である、
ことを特徴とする請求項2~4の何れか1項に記載のボールねじ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじに関し、特に、転動体としてのボールをナットの外部で循環させるボール循環式のボールねじに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械などで用いられるボール循環式のボールねじは、ねじ軸のねじ軸側軌道溝とナットのナット側軌道溝とで構成される螺旋状のボール転動路(負荷軌道)に配置されたボールをボール転動路から掬い上げ、ボール転動路の一端から他端までボールを戻してやる必要がある。
【0003】
ボールの循環方式としては、チューブ式、こま式(デフレクタ式とも云う)、エンドキャップ式、およびエンドデフレクタ式が知られている。
このうち、ボールをナットの外部で循環させるボール循環式のボールねじは、ボール転動路を転動するボールを掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品を備えている。
【0004】
ところで、このようなボールねじでは、ボールねじの転がり疲れ寿命を長くするために、ボール転動路とボール戻し通路の潤滑が行われる。潤滑剤によりボール転動路とボール戻し通路とが潤滑されることで、ねじ軸側軌道溝及びナット側軌道溝の表面に作用する摩擦力を減らしたり、応力を緩和させたりすることができ、ボールねじの転がり疲れ寿命を長くすることができる。
【0005】
そこで、ボールねじのナット内部にはグリース等の潤滑剤が充填されており、グリースの保持や外部からの異物の侵入を防ぐために、ねじ軸とナットの隙間にはシールが設けられ、ナットの貫通孔と循環部品の隙間には封止部材が設けられている。
【0006】
また、例えば特許文献1に記載の潤滑剤塗布機能付ねじ装置では、ねじ軸の転動体転走溝(ねじ軸側軌道溝)に接触して潤滑剤を塗布する塗布部が、戻し部材(循環部品)内に設けられている。そして、塗布部に潤滑剤を供給するための潤滑剤収容室及び潤滑剤通路が、ナットに別途設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第3948973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、貫通孔の外周面側の開口端に取り付けられて、貫通孔の内周面と循環部品の外周面との間の隙間を封止する封止部材の近辺には、グリースが溜まっている。長時間、封止部材付近に溜まったグリースは、ボールねじ駆動の振動により封止部材の僅かな隙間から少量ずつ徐々に漏れ出すか、グリースから離油した油が徐々に染み出し、潤滑に関与できないままとなる可能性があった。
また、特許文献1に示すような潤滑剤塗布機能付ねじ装置では、潤滑剤収容室がナットの外周や端面に別途設けられており、ナットが大型化してしまう。
【0009】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ナットが大型化することなくボール転動路とボール戻し通路に潤滑剤を有効に循環供給することができるボールねじを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
外周面に螺旋状のねじ軸側軌道溝が形成されたねじ軸と、
内周面に前記ねじ軸側軌道溝に対向する螺旋状のナット側軌道溝が形成されると共に、外周面と前記ナット側軌道溝とを連通する一対の貫通孔が設けられたナットと、
前記ねじ軸側軌道溝と前記ナット側軌道溝とで構成されたボール転動路を転動する複数のボールと、
前記貫通孔に取り付けられて、前記ボール転動路を転動する前記ボールを掬い上げて循環させるためのボール戻し通路を有する循環部品と、
前記貫通孔の前記外周面側の開口端に取り付けられて、前記貫通孔の内周面と前記循環部品の外周面との間の隙間を封止する封止部材と、
を備えたボールねじであって、
前記循環部品は、前記ナットに取り付けられた際に前記貫通孔に挿入されるナット挿入部と、前記ナット挿入部に設けられて前記貫通孔と前記ボール戻し通路とを連通するグリース循環用の開口部とを有する、
ことを特徴とするボールねじ。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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