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公開番号2025077267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189336
出願日2023-11-06
発明の名称電子部品
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01F 17/04 20060101AFI20250512BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電子部品の信頼性が低下することを防止することができる技術を提供する。
【解決手段】電子部品(1)は、互いに対向する1対の第1主面(41)および第2主面(42)と、第1主面と第2主面との間を結ぶ4つの側面(43~46)とを含む筐体(4)と、4つの側面のうちの特定の側面(43,44)から筐体の外部に引き出されて第1主面から第2主面への方向に延伸する引き出し線(2b,2d,3b,3d)とを備える。筐体は、引き出し線と特定の側面との間に隙間を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに対向する1対の第1主面および第2主面と、前記第1主面と前記第2主面との間を結ぶ4つの側面とを含む筐体と、
前記4つの側面のうちの特定の側面から前記筐体の外部に引き出されて前記第1主面から前記第2主面への方向に延伸する引き出し線とを備え、
前記筐体は、前記引き出し線と前記特定の側面との間に隙間を有する、電子部品。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記筐体は、前記引き出し線と前記特定の側面との間に前記隙間を生じさせるための形状を有する、請求項1に記載の電子部品。
【請求項3】
前記引き出し線は、前記特定の側面の端から前記第2主面に沿うように折れ曲がった部分において、前記筐体が設置される基板に半田付けされる、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
【請求項4】
前記特定の側面から引き出される位置にある前記引き出し線の第1端部の幅は、前記基板に半田付けされる前記引き出し線の第2端部の幅よりも小さい、請求項3に記載の電子部品。
【請求項5】
前記引き出し線が前記特定の側面から前記筐体の外部に引き出される部分において、前記引き出し線と前記特定の側面とが成す角度は、2度以上である、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
【請求項6】
前記角度は、2度~5度の範囲内である、請求項5に記載の電子部品。
【請求項7】
前記4つの側面のうちの前記特定の側面に接続される側面は、前記第2主面の側の幅が前記第1主面の側の幅よりも小さくなるように、前記第2主面から前記第1主面への方向に階段状に形成されている、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
【請求項8】
前記筐体の内部に配置される第1コイル部と、
前記筐体の内部に配置される第2コイル部とを備え、
前記第1主面の側から視た場合に、前記第1コイル部の開口の少なくとも一部と前記第2コイル部の開口とが重なるように前記第1コイル部および前記第2コイル部が前記筐体の内部に配置され、
前記引き出し線は、前記第1コイル部および前記第2コイル部のうちの少なくとも1つに接続されている、請求項1または請求項2に記載の電子部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、筐体の内部から外部へと引き出し線が引き出された電子部品が公知である。たとえば、特開2016-178139号公報(特許文献1)には、筐体の内部の回路素子に接続された板状の端子を備え、筐体の側面に端子の一端を固定するとともに、端子を筐体の側面に隙間なく密着させて固定した後、側面から底面に向かって端子を折り曲げて端子の他端を筐体の底面に配置した電子部品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-178139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電子部品によれば、筐体の外部に引き出されて側面に沿って延伸する端子を基板に半田付けすることで、基板上に電子部品を表面実装することができる。しかしながら、特許文献1に開示された電子部品においては、筐体の外部から引き出された端子が筐体の側面に隙間なく密着するため、たとえば、温度変化などにより、基板が拡大して端子が筐体から離れるように変形したり、基板が縮小して端子が筐体側に引き込まれるように変形したりすると、筐体の側面に接続された端子の一端部または基板に半田付けされた端子の他端部に応力が集中し、端子の金属疲労などによって電子部品の信頼性が低下するおそれがある。
【0005】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電子部品の信頼性が低下することを防止することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一形態に係る電子部品は、互いに対向する1対の第1主面および第2主面と、第1主面と第2主面との間を結ぶ4つの側面とを含む筐体と、4つの側面のうちの特定の側面から筐体の外部に引き出されて第1主面から第2主面への方向に延伸する引き出し線とを備える。筐体は、引き出し線と特定の側面との間に隙間を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一形態によれば、電子部品が実装された基板が拡大して引き出し線が筐体から離れるように変形したり、基板が縮小して引き出し線が筐体側に引き込まれるように変形したりした場合でも、引き出し線と筐体の側面との間に生じた隙間を利用して引き出し線がたわむことで、側面に接続された引き出し線の一端部または基板に半田付けされた引き出し線の他端部に応力が集中することを防止することができ、電子部品の信頼性が低下することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係るコイル部品の斜視図である。
実施の形態1に係るコイル部品の側面図である。
実施の形態1に係るコイル部品の底面側から視た斜視図である。
実施の形態1に係るコイル導体の斜視図である。
実施の形態1に係るコイル部品における引き出し線と側面とが成す角度を説明するための図である。
実施の形態1に係るコイル部品において、コイル部品を基板に実装した際に基板が拡大した場合の例を説明するための図である。
実施の形態1に係るコイル部品において、コイル部品を基板に実装した際に基板が縮小した場合の例を説明するための図である。
実施の形態2に係るコイル部品の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0010】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係るコイル部品1の斜視図である。図2は、実施の形態1に係るコイル部品1の側面図である。図3は、実施の形態1に係るコイル部品1の底面側から視た斜視図である。図4は、実施の形態1に係るコイル導体2,3の斜視図である。なお、以下の説明においては、図1に示すようにX軸、Y軸、およびZ軸を規定した上で、たとえば、X軸方向をコイル部品1の左右方向(横方向)に対応させ、Y軸方向をコイル部品1の前後方向(縦方向)に対応させ、Z軸方向をコイル部品1の上下方向(高さ方向)に対応させる。
(【0011】以降は省略されています)

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