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公開番号2025077661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023190028
出願日2023-11-07
発明の名称高周波回路部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H04B 1/38 20150101AFI20250512BHJP(電気通信技術)
要約【課題】小型化を図ることが可能であり、さらに高周波特性の低下を抑制することが可能な高周波回路部品を提供する。
【解決手段】第1チップが、第1絶縁層、第1絶縁層の上に積層された第1デバイス層、前記第1デバイス層の上に積層された第1多層配線層、及び第1アンカーを含む。第1チップに高周波回路が形成されている。第2チップが、基板、基板の上に配置された第2多層配線層、及び第2アンカーを含む。第2チップに、高周波回路を制御する制御回路が形成されている。第1アンカーは、第1デバイス層及び第1絶縁層に埋め込まれ、第1絶縁層の表面に露出しておいる。第2アンカーは、第2多層配線層に埋め込まれ、第2多層配線層の表面に露出している。第1アンカーと第2アンカーとは、同一の金属材料で形成されている。第1アンカーの、第1絶縁層の表面に露出した部分と、第2アンカーの、第2多層配線層の表面に露出した部分とが相互に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1絶縁層、前記第1絶縁層の上に積層された第1デバイス層、前記第1デバイス層の上に積層された第1多層配線層、及び第1アンカーを含み、高周波回路が形成されている第1チップと、
基板、前記基板の上に配置された第2多層配線層、及び第2アンカーを含み、前記高周波回路を制御する制御回路が形成されている第2チップと
を備え、
前記第1アンカーは、前記第1デバイス層及び前記第1絶縁層に埋め込まれ、前記第1絶縁層の表面に露出しており、
前記第2アンカーは、前記第2多層配線層に埋め込まれ、前記第2多層配線層の表面に露出しており、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとは、同一の金属材料で形成されており、前記第1アンカーの、前記第1絶縁層の表面に露出した部分と、前記第2アンカーの、前記第2多層配線層の表面に露出した部分とが相互に接続されている高周波回路部品。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記第1多層配線層の複数の配線の膜厚の合計値が、前記第2多層配線層の複数の配線の膜厚の合計値より大きい請求項1に記載の高周波回路部品。
【請求項3】
前記第1アンカーは、前記第1デバイス層内のグランド電位が与えられる領域に接続されており、
前記第2多層配線層はグランド配線を含み、
前記第2アンカーは、前記グランド配線に接続されている請求項1または2に記載の高周波回路部品。
【請求項4】
前記第1アンカーは前記高周波回路に接続されており、前記第2アンカーは前記制御回路に接続されている請求項1または2に記載の高周波回路部品。
【請求項5】
前記第2多層配線層の層数が、前記第1多層配線層の層数より多い請求項1または2に記載の高周波回路部品。
【請求項6】
前記基板を平面視したとき、前記第2チップは前記第1チップの外側まで広がっており、
前記第1多層配線層から突出する第1バンプと、
前記第2多層配線層のうち、平面視において前記第1チップと重ならない部分から突出する第2バンプと
をさらに備え、
前記第2アンカーは、前記第2多層配線層の配線を介して前記第2バンプに接続されている請求項1または2に記載の高周波回路部品。
【請求項7】
前記第1アンカー及び前記第2アンカーは前記制御回路から絶縁されている請求項1または2に記載の高周波回路部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波回路部品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
誘電体多層基板に、高周波スイッチ素子やデコーダ素子が実装された高周波モジュールが公知である(特許文献1)。この高周波モジュールは、例えば携帯端末等の無線通信機器のメインボードに実装される。送受信系からの送信信号が、高周波スイッチを介してアンテナ端子に伝送され、アンテナ端子から入力された受信信号が、高周波スイッチを介して送受信系に伝送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-203470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高周波スイッチ等を含む高周波モジュールの他に、送信信号の電力増幅を行うパワーアンプ、受信信号の増幅を行うローノイズアンプ、パワーアンプやローノイズアンプを制御する制御回路等が、無線通信機器のメインボードに搭載される。このため、これら個々の回路部品を搭載するための領域を、メインボードの実装面に確保しなければならない。無線通信機器の小型化を図るために、高周波回路部品の小型化が望まれている。
【0005】
また、ローノイズアンプ、パワーアンプ等を構成するトランジスタの動作速度の向上を図るために、バルクシリコン基板に代えて、セミコンダクターオンインシュレータ(SOI)基板が用いられる場合がある。高周波回路の動作周波数が高くなると、SOI層に形成されたトランジスタと埋込酸化膜下のシリコン基板との間の寄生容量の非線形が顕在化し、高周波特性の改善効果が低減されてしまう。
【0006】
本発明の目的は、小型化を図ることが可能であり、さらに高周波特性の低下を抑制することが可能な高周波回路部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一観点によると、
第1絶縁層、前記第1絶縁層の上に積層された第1デバイス層、前記第1デバイス層の上に積層された第1多層配線層、及び第1アンカーを含み、高周波回路が形成されている第1チップと、
基板、前記基板の上に配置された第2多層配線層、及び第2アンカーを含み、前記高周波回路を制御する制御回路が形成されている第2チップと
を備え、
前記第1アンカーは、前記第1デバイス層及び前記第1絶縁層に埋め込まれ、前記第1絶縁層の表面に露出しており、
前記第2アンカーは、前記第2多層配線層に埋め込まれ、前記第2多層配線層の表面に露出しており、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとは、同一の金属材料で形成されており、前記第1アンカーの、前記第1絶縁層の表面に露出した部分と、前記第2アンカーの、前記第2多層配線層の表面に露出した部分とが相互に接続されている高周波回路部品が提供される。
【発明の効果】
【0008】
第1チップが第2チップに積み重ねられているため、第1チップと第2チップとを別々に実装基板に実装する構成と比べて、高周波回路部品の小型化を図ることが可能である。第1チップの第1絶縁層の表面に露出した第1アンカーが、第2チップの第2アンカーに接続されているため、第1チップを個別に機械的に支持する支持基板が不要である。第1チップがシリコン等の支持基板を含む構成では、第1チップの高周波回路と支持基板との間の寄生容量の影響により、高周波特性が低下するが、支持基板が不要であるため、高周波特性の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは、第1実施例による高周波回路部品の概略断面図であり、図1Bは、第1アンカー及び第2アンカーの平面視における配置を示す図であり、図1Cは、第1アンカーと第2アンカーとの接続部分の一構成例を示す概略断面図であり、図1Dは、第1アンカーと第2アンカーとの接続部分の他の構成例を示す概略断面図である。
図2Aは、第1実施例による高周波回路部品のブロック図であり、図2Bは、高周波回路、入出力バッファ回路、デジタル論理回路、及びアナログ制御回路の平面視における位置関係を示す図である。
図3A、図3B、及び図3Cは、第1実施例による高周波回路部品の製造途中段階における概略断面図である。
図4A及び図4Bは、第1実施例による高周波回路部品の製造途中段階における概略断面図である。
図5は、第2実施例による高周波回路部品の概略断面図である。
図6Aは、第3実施例による高周波回路部品の第1チップ、第2チップ、第1アンカー、及び第2アンカーの平面視における位置関係を示す図であり、図6Bは、第1チップの概略断面図である。
図7は、第4実施例による高周波回路部品の概略断面図である。
図8は、第5実施例による高周波回路部品の概略断面図である。
図9は、第6実施例による高周波回路部品の概略断面図である。
図10は、第7実施例による高周波回路部品の概略断面図である。
図11Aは、第8実施例による高周波回路部品の概略断面図であり、図11Bは、高周波回路部品の種々の構成要素の平面視における位置関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施例]
図1Aから図4Bまでの図面を参照して、第1実施例による高周波回路部品について説明する。
図1Aは、第1実施例による高周波回路部品の概略断面図である。第1実施例による高周波回路部品は第1チップ10及び第2チップ30を含む。図1Aにおいて、高周波回路部品を構成する種々の構成要素、例えばトランジスタ、配線、ビア、バンプ等の個数、大きさ、位置関係等は、実際の個数、大きさ、位置関係を表しているわけではない。
(【0011】以降は省略されています)

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