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公開番号2025079542
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192281
出願日2023-11-10
発明の名称積層セラミックコンデンサ
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01G 4/30 20060101AFI20250515BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】信頼性を向上させることができる積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】積層セラミックコンデンサ100は、厚み方向Tに積層された複数の誘電体層140および複数の内部電極層150を含む素体部110と、素体部110の第1端面に設けられた第1外部電極と、素体部110の第2端面に設けられた第2外部電極と、を備え、複数の内部電極層150は、第1外部電極に接続された複数の第1内部電極層151と、第2外部電極に接続された複数の第2内部電極層152とを含み、複数の内部電極層150の各々は、厚み方向において隣り合う内部電極層同士が対向する対向部を有し、幅方向Wにおいて、対向部から第1側面113および第2側面114の少なくとも一方までの間に、第3内部電極層153が設けられている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
厚み方向に相対する第１主面および第２主面、幅方向に相対する第１側面および第２側面、および長さ方向に相対する第１端面および第２端面を有し、かつ、前記厚み方向に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含む素体部と、
前記第１端面に設けられた第１外部電極と、
前記第２端面に設けられた第２外部電極と、を備え、
前記複数の内部電極層は、前記第１外部電極に接続された複数の第１内部電極層と、前記第２外部電極に接続された複数の第２内部電極層とを含み、
前記複数の内部電極層の各々は、前記厚み方向において隣り合う前記内部電極層同士が対向する対向部を有し、
前記幅方向において、前記対向部から前記第１側面および前記第２側面の少なくとも一方までの間に、第３内部電極層が設けられている、積層セラミックコンデンサ。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記長さ方向において、前記第１内部電極層から前記第２端面までの間、および、前記第２内部電極層から前記第１端面までの間の少なくとも一方に、第４内部電極層が設けられている、請求項１に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項３】
前記長さ方向において、前記第１内部電極層から前記第２端面までの間に設けられた前記第４内部電極層は、前記第１内部電極層と前記厚み方向における位置が同じであり、
前記長さ方向において、前記第２内部電極層から前記第１端面までの間に設けられた前記第３内部電極層は、前記第２内部電極層と前記厚み方向における位置が同じである、請求項２に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項４】
前記第４内部電極層の周辺領域であってかつ前記第４内部電極層の厚みの１／３以外の領域にＮｉが拡散している、請求項２に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項５】
前記第４内部電極層の周辺領域のグレイン径は、前記素体部の最外表面近傍のグレイン径よりも小さい、請求項２に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項６】
前記第３内部電極層の周辺領域であってかつ前記第３内部電極層の厚みの１／３以外の領域にＮｉが拡散している、請求項１から５のいずれか１項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項７】
前記第３内部電極層は、前記対向部と前記厚み方向における位置が同じである、請求項１から５のいずれか１項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項８】
前記第３内部電極層の周辺領域のグレイン径は、前記素体部の最外表面近傍のグレイン径よりも小さい、請求項１から５のいずれか１項に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項９】
厚み方向に相対する第１主面および第２主面、幅方向に相対する第１側面および第２側面、および長さ方向に相対する第１端面および第２端面を有し、かつ、前記厚み方向に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含む素体部と、
前記第１端面に設けられた第１外部電極と、
前記第２端面に設けられた第２外部電極と、を備え、
前記複数の内部電極層は、前記第１外部電極に接続された複数の第１内部電極層と、前記第２外部電極に接続された複数の第２内部電極層とを含み、
前記長さ方向において、前記第１内部電極層から前記第２端面までの間、および、前記第２内部電極層から前記第１端面までの間の少なくとも一方に、第４内部電極層が設けられている、積層セラミックコンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、積層セラミックコンデンサに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の積層セラミックコンデンサとして、特開２００９－３２９３４号公報（特許文献１）には、誘電体層と内部電極層とを交互に複数積層して積層体を構成し、積層体の両端面に外部電極を配置されたものが開示されている。積層体の両側面と内部電極層との間には、サイドマージン部が形成されており、互いに隣り合う内部電極層同士が対向する対向部と積層体の両端面との間には、エンドマージン部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００９－３２９３４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、サイドマージン部には内部電極層が形成されておらず、また、エンドマージン部においても外部電極層に引き出される引出部以外の領域にも内部電極層が形成されていない。このため、サイドマージン部、および／またはエンドマージン部から水分が積層体内に侵入した場合には、積層セラミックコンデンサの信頼性が著しく低下してしまうことが懸念される。
【０００５】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、信頼性を向上させることができる積層セラミックコンデンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に基づく積層セラミックコンデンサは、厚み方向に相対する第１主面および第２主面、幅方向に相対する第１側面および第２側面、および長さ方向に相対する第１端面および第２端面を有し、かつ、上記厚み方向に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含む素体部と、上記第１端面に設けられた第１外部電極と、上記第２端面に設けられた第２外部電極と、を備える。上記複数の内部電極層は、上記第１外部電極に接続された複数の第１内部電極層と、上記第２外部電極に接続された複数の第２内部電極層とを含む。複数の内部電極層の各々は、上記厚み方向において隣り合う上記内部電極層同士が対向する対向部を有する。上記幅方向において、上記対向部から上記第１側面および上記第２側面の少なくとも一方までの間に、第３内部電極層が設けられている。
【０００７】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記長さ方向において、上記第１内部電極層から上記第２端面までの間、および、上記第２内部電極層から上記第１端面までの間の少なくとも一方に、第４内部電極層が設けられていてもよい。
【０００８】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記長さ方向において、上記第１内部電極層から上記第２端面までの間に設けられた上記第４内部電極層は、上記第１内部電極層と上記厚み方向における位置が同じであってもよい。また、上記長さ方向において、上記第２内部電極層から上記第１端面までの間に設けられた上記第３内部電極層は、上記第２内部電極層と上記厚み方向における位置が同じであってもよい。
【０００９】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第４内部電極層の周辺領域であってかつ上記第４内部電極層の厚みの１／３以外の領域にＮｉが拡散していてもよい。
【００１０】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第４内部電極層の周辺領域のグレイン径は、上記素体部の最外表面近傍のグレイン径よりも小さくてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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