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公開番号2025079623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192414
出願日2023-11-10
発明の名称積層インダクタ
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20250515BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】平面視においてスルーホール導体の形状の最適化を図ることによって電気的特性をより向上させた積層インダクタを提供する。
【解決手段】本開示の積層インダクタ1A~1Cは、磁性層MLが積層され、六面体形状の素体10と、 少なくとも素体10の底面の四隅にそれぞれ設けられた外部電極Eと、素体10内に配置された複数の導体層D1が積層方向に接続され、積層方向に巻回軸を有する第1コイルC1と、第1コイルC1よりも積層方向の上方に位置し、素体10内に配置された複数の導体層D2が積層方向に接続され、積層方向に巻回軸を有する第2コイルC2と、を含む複合コイルCと、外部電極E上から積層方向に延伸し、第1コイルC1の両端および第2コイルC2の両端それぞれに接続されるスルーホール導体THと、を備え、スルーホール導体THの形状は、平面視したときに、スルーホール導体THの外縁を構成する二辺が素体10の外縁に沿う三角形状である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
磁性層が積層され、六面体形状の素体と、
少なくとも前記素体の底面の四隅にそれぞれ設けられた外部電極と、
前記素体内に配置された複数の導体層が積層方向に接続され、前記積層方向に巻回軸を有する第1コイルと、前記第1コイルよりも前記積層方向の上方に位置し、前記素体内に配置された複数の導体層が前記積層方向に接続され、前記積層方向に巻回軸を有する第2コイルと、を含む複合コイルと、
前記外部電極上から積層方向に延伸し、前記第1コイルの両端および前記第2コイルの両端それぞれに接続されるスルーホール導体と、を備え、
前記スルーホール導体の形状は、平面視したときに、前記スルーホール導体の外縁を構成する二辺が前記素体の外縁に沿う三角形状である、積層インダクタ。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
平面視したときに、前記スルーホール導体の前記二辺の長さが互いに異なっている、請求項1に記載の積層インダクタ。
【請求項3】
平面視したときに、前記スルーホール導体の前記スルーホール導体の前記二辺とは異なる一辺は、平面視における前記複合コイルの外縁のうちの一辺と平行である、請求項1に記載の積層インダクタ。
【請求項4】
平面視したときに、前記複合コイルの巻回形状は、六角形状または八角形状である、請求項1に記載の積層インダクタ。
【請求項5】
平面視における前記スルーホール導体の形状が、直角不等辺三角形状である、請求項1に記載の積層インダクタ。
【請求項6】
前記直角不等辺三角形の直角を構成する長辺および短辺の比は、平面視における前記素体の外縁を構成する長辺および短辺の比に対応する、請求項5に記載の積層インダクタ。
【請求項7】
前記直角不等辺三角形の直角を構成する短辺の寸法は、平面視における前記複合コイルの幅寸法よりも小さく、
前記直角不等辺三角形の直角を構成する長辺の寸法は、平面視において前記素体の外縁を構成する短辺の寸法の1/2より小さい、請求項5に記載の積層インダクタ。
【請求項8】
平面視したときに、前記素体の外縁のうちの一辺に沿って配置された2つの前記スルーホール導体は、前記スルーホール導体が90°回転した形状である、請求項1に記載の積層インダクタ。
【請求項9】
前記複合コイルは、前記素体の中心に対して点対称である、請求項8に記載の積層インダクタ。
【請求項10】
前記素体内において、複数の前記複合コイルが設けられており、
平面視において、一方の前記複合コイルに対して前記積層方向と交差する方向に、他方の前記複合コイルが配置されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の積層インダクタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、積層インダクタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、基体部に内蔵された内部導体と、基体部の実装面に設けられ、内部導体に電気的に接続された外部電極と、内部導体と外部電極とを接続する引出導体と、を備え、平面視において引出導体の形状が円形である、受動部品(コイル部品)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-176109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコイル部品は、平面視で円形状の引出導体(例えば、スルーホール導体)の径を大きくすると、直流抵抗は小さくなるが、基体部の体積が小さくなり、コイル部品のインダクタンス値が低下する。
【0005】
また、引出導体の径を小さくするとインダクタンス値は向上するが、引出導体の抵抗、引出導体と内部導体との接続抵抗、および/または、引出導体と外部電極との接続抵抗が大きくなるため、コイル部品としての直流抵抗が大きくなる。さらに、引出導体の径が小さいと、引出導体と外部電極との間の接続面積が小さくなるため、接続信頼性に問題が生じる虞がある。
【0006】
かかる点を鑑みて、本開示は、平面視においてスルーホール導体の形状の最適化を図ることによってインダクタンス値、直流抵抗の電気的特性をより向上するとともに信頼性に優れた積層インダクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る積層インダクタは、
磁性層が積層され、六面体形状の素体と、
少なくとも前記素体の底面の四隅にそれぞれ設けられた外部電極と、
前記素体内に配置された複数の導体層が積層方向に接続され、前記積層方向に巻回軸を有する第1コイルと、前記第1コイルよりも前記積層方向の上方に位置し、前記素体内に配置された複数の導体層が前記積層方向に接続され、前記積層方向に巻回軸を有する第2コイルと、を含む複合コイルと、
前記外部電極上から積層方向に延伸し、前記第1コイルの両端および前記第2コイルの両端それぞれに接続されるスルーホール導体と、を備え、
前記スルーホール導体の形状は、平面視したときに、前記スルーホール導体の外縁を構成する二辺が前記素体の外縁に沿う三角形状である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、平面視においてスルーホール導体の形状の最適化が図られているため、電気的特性をより向上させるとともに信頼性に優れた積層インダクタとすることができる。具体的には、スルーホール導体の形状が平面視したときに、スルーホール導体の外縁を構成する二辺が素体の外縁に沿う三角形状としたため、素体の外縁と複合コイルの外縁との間の領域を有効活用して適切にスルーホール導体を設けることができる。したがって、スルーホール導体と外部電極との接続面積を広くでき、積層インダクタの直流抵抗がより小さくできる。また、スルーホール導体と外部電極との間の接続信頼性をより高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の積層インダクタの一例を模式的に示す斜視図である。
図2は、第1実施形態の積層インダクタの内部構造の一例を模式的に示す透視斜視図である。
図3は、第1実施形態の積層インダクタの内部構造の一例を模式的に示す分解斜視図である。
図4Aは、第1実施形態の積層インダクタの平面透視図である。
図4Bは、第1実施形態の積層インダクタの変形例の平面透視図である。
図5は、第2実施形態の積層インダクタの内部構造の一例を模式的に示す透視斜視図である。
図6は、第2実施形態の積層インダクタの平面透視図である。
図7は、第3実施形態の積層インダクタの内部構造の一例を模式的に示す透視斜視図である。
図8Aは、第3実施形態の積層インダクタの平面透視図である。
図8Bは、第3実施形態の積層インダクタの変形例の平面透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の積層インダクタについて説明する。なお、本開示は、以下の構成に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本開示である。
(【0011】以降は省略されています)

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