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公開番号2025079569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192330
出願日2023-11-10
発明の名称スペーサ
出願人北川工業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H05K 7/14 20060101AFI20250515BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】取付穴に挿し込まれたブッシュ部を従来品よりも容易に引き抜き可能なスペーサを提供する。
【解決手段】スペーサは、カラー部と、ブッシュ部と、複数の抜止突起と、を備える。ブッシュ部の外周壁は、凸壁部と、凹壁部と、を備える。凸壁部は、ブッシュ部の周方向における複数箇所にあり、それぞれの外周面が取付孔の内周面に接するように構成される。凹壁部は、ブッシュ部の周方向において複数の凸壁部と交互に並ぶ複数箇所にあり、それぞれの外周面と取付孔の内周面との間に空隙ができるように構成される。抜止突起は、凸壁部の外周面に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1部材に対して第2部材を取り付ける際に、前記第1部材と前記第2部材との間に空間を確保するために使用されるスペーサであって、
筒状に構成され、軸方向の両端である第1端及び第2端のうち、前記第1端で前記第1部材に接触し、前記第2端で前記第2部材に接触することにより、前記第1部材と前記第2部材との間に空間を確保するカラー部と、
筒状に構成され、前記カラー部の前記第2端から前記軸方向に突出しており、前記第2部材を貫通する取付孔に挿し込まれるブッシュ部と、
前記ブッシュ部の外周から突出しており、前記ブッシュ部が前記取付孔に挿し込まれた際に、前記第2部材を挟んで前記カラー部とは反対側において前記取付孔の開口周縁に引っ掛かることにより、前記ブッシュ部が前記取付孔から引き抜かれる方向へ変位するのを抑制する複数の抜止突起と、
を備え、
前記ブッシュ部の外周壁は、
前記ブッシュ部の周方向における複数箇所にあり、前記ブッシュ部が前記取付孔に挿し込まれた際に、それぞれの外周面が前記取付孔の内周面に接するように構成される凸壁部と、
前記ブッシュ部の周方向において前記複数の凸壁部と交互に並ぶ複数箇所にあり、前記ブッシュ部が前記取付孔に挿し込まれた際に、それぞれの外周面と前記取付孔の内周面との間に空隙ができるように構成される凹壁部と、
を備え、
前記抜止突起は、前記凸壁部の外周面に設けられている、
スペーサ。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載のスペーサであって、
前記ブッシュ部の周方向全周にわたる範囲を4等分した4つの範囲であって、周方向への並び順に従った順序で、各範囲を第1範囲、第2範囲、第3範囲及び第4範囲とする場合に、前記凸壁部は、前記第1範囲及び前記第3範囲に設けられていて、前記第2範囲及び前記第4範囲には設けられていない、
スペーサ。
【請求項3】
請求項2に記載のスペーサであって、
前記第1範囲に含まれる2つの前記凸壁部の間に設けられる前記凹壁部、及び前記第3範囲に含まれる2つの前記凸壁部の間に設けられる前記凹壁部を第1凹壁部とし、前記第1範囲に含まれる前記凸壁部と前記第3範囲に含まれる前記凸壁部と間に設けられる前記凹壁部を第2凹壁部として、
前記第2凹壁部は、前記第1凹壁部よりも周方向長が長い形状とされている、
スペーサ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスペーサであって、
前記ブッシュ部は、頭部及び軸部を有するねじの前記軸部が前記ブッシュ部側から前記カラー部及び前記ブッシュ部の内周側へ挿し込まれた際に、前記頭部を内周側に収容可能に構成され、
前記カラー部の前記第2端には、前記第2端から突出しており、前記ネジの頭部が前記ブッシュ部の内周側に収容された際に、突出方向先端部で前記ねじの頭部に接触する台座部が設けられている、
スペーサ。
【請求項5】
請求項4に記載のスペーサであって、
前記ブッシュ部の内周面と前記台座部の外周面との間に、空隙が形成されている、
スペーサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、スペーサに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
筒状主体(本開示でいうカラー部に相当。)の一端にブッシング(本開示でいうブッシュ部に相当。)が設けられたプリント基板取付用スペーサが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭57-157195号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えばメンテナンス作業等においては、プリント基板からスペーサを取り外すことがある。その際、作業者は、ブッシングの径が縮小する方向へブッシングを潰しながら、ブッシングを取付穴から引き抜く作業を実施する。
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載のスペーサの場合、ブッシングの形状が円筒状になっているため、ブッシングを潰しにくく、プリント基板からスペーサを取り外す際の作業性が低下する要因となっていた。
【0006】
本開示の一局面においては、取付穴に挿し込まれたブッシュ部を従来品よりも容易に引き抜き可能なスペーサを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、本開示の構成について説明する。
(1)本開示の一態様は、第1部材に対して第2部材を取り付ける際に、第1部材と第2部材との間に空間を確保するために使用されるスペーサであって、カラー部と、ブッシュ部と、複数の抜止突起と、を備える。カラー部は、筒状に構成され、軸方向の両端である第1端及び第2端のうち、第1端で第1部材に接触し、第2端で第2部材に接触することにより、第1部材と第2部材との間に空間を確保する。ブッシュ部は、筒状に構成され、カラー部の第2端から軸方向に突出しており、第2部材を貫通する取付孔に挿し込まれる。抜止突起は、ブッシュ部の外周から突出しており、ブッシュ部が取付孔に挿し込まれた際に、第2部材を挟んでカラー部とは反対側において取付孔の開口周縁に引っ掛かることにより、ブッシュ部が取付孔から引き抜かれる方向へ変位するのを抑制する。ブッシュ部の外周壁は、凸壁部と、凹壁部と、を備える。凸壁部は、ブッシュ部の周方向における複数箇所にあり、ブッシュ部が取付孔に挿し込まれた際に、それぞれの外周面が取付孔の内周面に接するように構成される。凹壁部は、ブッシュ部の周方向において複数の凸壁部と交互に並ぶ複数箇所にあり、ブッシュ部が取付孔に挿し込まれた際に、それぞれの外周面と取付孔の内周面との間に空隙ができるように構成される。抜止突起は、凸壁部の外周面に設けられている。
【0008】
このように構成されるスペーサによれば、第2部材の取付孔にブッシュ部が挿し込まれると、凸壁部の外周面で取付孔の内周面に接する一方、凹壁部の外周面と取付孔の内周面との間には空隙が形成される。ブッシュ部を取付孔から引き抜く際にブッシュ部が径方向に潰されると、ブッシュ部の一部は外周側へ膨らむ向きに変形することがあるが、そのような変形が空隙のある凹壁部付近では許容される。そのため、円筒状の外周面で取付孔の内周面に隙間なく接している従来技術に比べ、ブッシュ部を容易に変形させることができ、ブッシュ部を取付孔から容易に引き抜くことができる。したがって、ブッシュ部の引き抜き作業における作業性を向上させることができる。
【0009】
なお、本開示のスペーサは、更に以下のような構成を備えていてもよい。
(2)本開示の一態様では、ブッシュ部の周方向全周にわたる範囲を4等分した4つの範囲であって、周方向への並び順に従った順序で、各範囲を第1範囲、第2範囲、第3範囲及び第4範囲とする場合に、凸壁部は、第1範囲及び第3範囲に設けられていて、第2範囲及び第4範囲には設けられていなくてもよい。
【0010】
(3)本開示の一態様では、第1範囲に含まれる2つの凸壁部の間に設けられる凹壁部、及び第3範囲に含まれる2つの凸壁部の間に設けられる凹壁部を第1凹壁部とし、第1範囲に含まれる凸壁部と第3範囲に含まれる凸壁部と間に設けられる凹壁部を第2凹壁部として、第2凹壁部は、第1凹壁部よりも周方向長が長い形状とされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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