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公開番号2025080998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194456
出願日2023-11-15
発明の名称位置決め部材、及び該位置決め部材を備えた防護柵固定装置
出願人日鉄神鋼建材株式会社
代理人個人,個人
主分類E01F 15/04 20060101AFI20250520BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】上下方向に延びるように地中に埋設された固定管の上端部に装着され、地面上に設置された防護柵の固定のために前記固定管に差込まれる差込管の径方向位置を規制する位置決め部材において、固定管に対する差込管の差込み作業を容易に行えるようにする。
【解決手段】位置決め部材40は、固定管30の内側空間に上端側から挿入される内挿筒部41と、内挿筒部41の挿入先端側とは反対側の端部に接続され、該反対側に向かって径方向外側に広がる拡径ガイド筒部42とを備えている。内挿筒部41は、その外周面と固定管30の内周面との間に間隙xを形成するように配置され、内挿筒部41の上端開口41aが差込管32の差込口として機能するように構成されている。拡径ガイド筒部42は、固定管30の上端部に下方から支持されて、前記差込管32の下端部を受入れるように構成されている。
【選択図】図6B
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に延びるように地中に埋設された固定管の上端部に装着され、地面上に設置された防護柵の固定のために前記固定管に差込まれる差込管の径方向位置を規制する位置決め部材であって、
前記防護柵は、車両が通行する道路に隣接する設置場所に設置されて該車両が前記道路から逸脱したときに該車両を受止める防護柵本体と、前記防護柵本体に固定されて前記差込管が上方から挿入される支柱管とを有しており、
前記差込管は、前記支柱管及び前記固定管のそれぞれの内側空間に挿入された状態で該支柱管及び該固定管に跨がって配置されることで前記防護柵を地面に固定するように構成され、
前記固定管の内側空間にその上端側の開口から挿入される内挿筒部と、
前記内挿筒部の挿入先端側とは反対側の端部に接続され、該反対側に向かって径方向外側に広がる拡径ガイド筒部と、を備え、
前記内挿筒部は、前記位置決め部材が前記固定管に装着された装着状態において、当該内挿筒部の外周面と前記固定管の内周面との間に間隙が形成されるように配置されるとともに、該内挿筒部の上端開口が前記差込管の差込口として機能し、且つ、該内挿筒部の内周面が前記差込管の径方向位置を規制する規制面として機能するように構成され、
前記拡径ガイド筒部は、前記装着状態において前記固定管の上端部に下方から支持されて、前記差込管の差込みに際してその下端部を受入れるように構成されている、位置決め部材。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
請求項1記載の位置決め部材において、
前記拡径ガイド筒部は、前記差込管の差込みに際してその下端部を、前記差込口である前記内挿筒部の上端開口に向けてガイドするように構成されている、位置決め部材。
【請求項3】
請求項1記載の位置決め部材において、
前記拡径ガイド筒部は、前記反対側に向かって径方向外側に広がる円錐台筒状に形成されている、位置決め部材。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の位置決め部材において、
少なくとも前記拡径ガイド筒部の表面の色は、赤色、黄赤色、黄色、緑色、青色、又は、赤紫色とされている、位置決め部材。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1つに記載の位置決め部材において、
前記内挿筒部と前記拡径ガイド筒部とは樹脂材料により一体成形されている、位置決め部材。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか1つに記載の位置決め部材において、
前記装着状態において前記拡径ガイド筒部の外周縁から下方に延出する外周延出部をさらに備え、
前記外周延出部は、その下端部が地面に当接するか又は地面よりも上側に位置するように形成されている、位置決め部材。
【請求項7】
請求項1から3のいずれか1つに記載の位置決め部材と前記固定管と前記差込管と前記支柱管とを備えた防護柵固定装置。
【請求項8】
請求項7記載の防護柵固定装置において、
当該防護柵固定装置が適用される前記防護柵は、前記防護柵本体を覆う屋根部を有している、防護柵固定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、位置決め部材、及び該位置決め部材を備えた防護柵固定装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、道路に隣接する設置場所(例えば中央分離帯等)に設置される防護柵の固定装置(以下、防護柵固定装置という)が知られている。防護柵は、車両が道路から逸脱したときに当該車両を受け止める防護柵本体を有している。防護柵本体は、平常時には前記防護柵固定装置により地面に固定される一方、交通事故などの緊急時には防護柵固定装置による固定を解除して地面に沿って移動可能に構成されている。
【0003】
下記特許文献1には、前記防護柵固定装置の一例が開示されている。この防護柵固定装置は、地中に埋設されて上下方向に延びる固定管と、防護柵に設けられた支柱管と、支柱管内の空間に上下に移動可能に挿入される差込管と、位置決め部材とを含んでいる。前記差込管は、支柱管及び固定管のそれぞれの内側空間に挿入されて該支柱管及び固定管に跨がって配置されることで防護柵を地面に移動不能に固定する。
【0004】
前記位置決め部材は、前記固定管の上端部に装着されて前記差込管の径方向の位置を、当該差込管の外周面と固定管の内周面との間に全周に亘って間隙が形成される所定位置に位置決めする。具体的には、この位置決め部材は、天板部と延出部と移動規制突起とを有している。天板部は、差込管の外径よりも僅かに大きい直径を有する挿通孔を有している。延出部は、挿通孔の縁部から下側に向かって固定管内の空間に突出する円筒状の部分である。移動規制突起は、天板部の下面における延出部よりも外側の部分から固定管内の空間に突出する複数の円柱部からなり衝突時に容易に破損するように構成されている。そして、前記差込管は、前記円筒状の延出部の内側に挿入されることによりその径方向の位置決めがなされる(特許文献1の段落[0042]~[0045]及び図4等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-13775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に示す防護柵固定装置により防護柵を固定する際には、先ず、作業者は、防護柵本体に設けられた支柱管の直下に固定管が位置するように防護柵の位置を調整する。そして、この位置調整が完了した後に、防護柵本体に設けられた支柱管の上端開口から差込管を差し込む。このとき、支柱管の中心位置と固定管に装着された前記位置決め部材の挿通孔の中心位置とがずれていると、差込管が位置決め部材(天板)と干渉して差込管の挿入が阻害されるという問題がある。
【0007】
差込管が位置決め部材と干渉した場合には、作業者は、先ず、差込管の位置や傾きを、当該差込管と支柱管の内周面との間のクリアランス(遊び)の範囲内で微調整することで差込管を挿通孔に挿入する作業を試みる。しかし、この作業では、重量物である差込管の位置及び傾きを微妙に調整する必要があるため作業負担が大きいという問題がある。
【0008】
また、作業者は、差込管が位置決め部材と干渉したことを音や手の感触で認識することができるものの、その干渉の程度が、差込管の位置や傾きを微調整して解消される程度のものか、それとも防護柵の位置合わせを再度行う必要がある程に大きなものであるかを容易に判断することができない。このため、作業者は差込管の位置調整と防護柵の位置調整とをむやみに繰り返すこととなり作業時間の増加を招いていた。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、地上に埋設される固定管に対する差込管の径方向の位置ばらつきを抑制しながら、固定管に対する差込管の差込み作業を容易に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
第1の発明に係る位置決め部材は、上下方向に延びるように地中に埋設された固定管の上端部に装着され、地面上に設置された防護柵の固定のために前記固定管に差込まれる差込管の径方向位置を規制する位置決め部材であって、前記防護柵は、車両が通行する道路に隣接する設置場所に設置されて該車両が前記道路から逸脱したときに該車両を受止める防護柵本体と、前記防護柵本体に固定されて前記差込管が上方から挿入される支柱管とを有しており、前記差込管は、前記支柱管及び前記固定管のそれぞれの内側空間に挿入された状態で該支柱管及び該固定管に跨がって配置されることで前記防護柵を地面に固定するように構成され、前記固定管の内側空間にその上端側の開口から挿入される内挿筒部と、前記内挿筒部の挿入先端側とは反対側の端部に接続され、該反対側に向かって径方向外側に広がる拡径ガイド筒部と、を備え、前記内挿筒部は、前記位置決め部材が前記固定管に装着された装着状態において、当該内挿筒部の外周面と前記固定管の内周面との間に間隙が形成されるように配置されるとともに、該内挿筒部の上端開口が前記差込管の差込口として機能し、且つ、該内挿筒部の内周面が前記差込管の径方向位置を規制する規制面として機能するように構成され、前記拡径ガイド筒部は、前記装着状態において前記固定管の上端部に下方から支持されて、前記差込管の差込みに際してその下端部を受入れるように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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