特許ウォッチ

公開番号2025081924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195026
出願日2023-11-16
発明の名称印刷装置及び印刷方法
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B41J 29/38 20060101AFI20250521BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】本発明は、「フリーサイズ」の設定をした際に、画像サイズごとに異なる向きでシートをセットできるようにすることを目的とする。
【解決手段】本発明の一実施形態の印刷装置は、情報処理装置から出力される印刷データに基づいて印刷を行う、印刷装置であって、前記印刷データは、印刷対象の画像サイズを示す第1の情報を含み、前記印刷装置は、シート積載部にセットされたシートのサイズに関わらず、前記印刷データに基づいて印刷を行わせる設定が可能な設定部と、前記設定がされ、前記第1の情報が所定の画像サイズを示す場合に、どの向きでシート積載部にシートがセットされているとみなすかを指定する指定部と、前記情報処理装置から前記印刷データが出力され、前記第1の情報が前記所定の画像サイズを示すとき、前記指定部で指定された向きでシート積載部にシートがセットされているとみなして印刷を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
情報処理装置から出力される印刷データに基づいて印刷を行う、印刷装置であって、
前記印刷データは、印刷対象の画像サイズを示す第１の情報を含み、
前記印刷装置は、
シート積載部と、
前記シート積載部から搬送されるシートに画像を印刷する印刷部と、
前記シート積載部にセットされた前記シートのサイズに関わらず、前記印刷データに基づいて印刷を行わせる設定が可能な設定部と、
前記設定がされ、前記第１の情報が所定の画像サイズを示す場合に、どの向きで前記シート積載部に前記シートがセットされているとみなすかを指定する指定部と、
前記情報処理装置から前記印刷データが出力され、前記第１の情報が前記所定の画像サイズを示すとき、前記指定部で指定された向きで前記シート積載部に前記シートがセットされているとみなして前記印刷部における印刷を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記印刷データは、印刷対象の画像の向きを示す第２の情報を含み、
前記制御部は、前記第２の情報が示す画像の向きと前記指定部で指定された前記シートの向きとが異なる場合、印刷する画像を回転させることにより、前記指定部で指定された前記シートの向きで前記シート積載部にシートがセットされているとみなして印刷を制御することを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項３】
前記回転により、画像の短辺とシートの短辺、及び、画像の長辺とシートの長辺が、それぞれ同じ方向となることを特徴とする、請求項２に記載の印刷装置。
【請求項４】
前記シートの向きは、シートの短辺を先端として搬送する縦向きと、シートの長辺を先端として搬送する横向きと、を有し、
前記画像の向きは、画像の左右方向が短辺となるポートレートモードと、画像の左右方向が長辺となるランドスケープモードと、を有し、
前記第２の情報が示す画像の向きと前記指定部で指定された前記シートの向きとが異なる場合とは、前記シートが縦向きで前記画像がランドスケープモードである場合、または、前記シートが横向きで前記画像がポートレートモードである場合、であることを特徴とする、請求項２に記載の印刷装置。
【請求項５】
前記所定の画像サイズは、定形サイズであることを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項６】
前記所定の画像サイズは、不定形サイズであることを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項７】
前記印刷装置は操作部をさらに備え、
前記指定部は、前記操作部を介してユーザによる前記指定を受け付けることを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項８】
前記印刷装置は表示部をさらに備え、
前記シート積載部にシートがセットされたことに応じて、前記指定部で指定された内容に対応する情報を前記表示部に表示することを特徴とする、請求項１に記載の印刷装置。
【請求項９】
情報処理装置から出力される印刷データに基づいて印刷を行う印刷装置を用いた印刷方法であって、
前記印刷データは、印刷対象の画像サイズを示す第１の情報を含み、
前記印刷装置は、シート積載部と、前記シート積載部から搬送されるシートに画像を印刷する印刷部と、を備え、
前記シート積載部にセットされた前記シートのサイズに関わらず、前記印刷データに基づいて印刷を行わせる設定が可能な設定工程と、
前記設定がされ、前記第１の情報が所定の画像サイズを示す場合に、どの向きで前記シート積載部に前記シートがセットされているとみなすかを指定する指定工程と、
前記情報処理装置から前記印刷データが出力され、前記第１の情報が前記所定の画像サイズを示すとき、前記指定工程で指定された向きで前記シート積載部に前記シートがセットされているとみなして前記印刷部における印刷を制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする印刷方法。
【請求項１０】
前記印刷データは、印刷対象の画像の向きを示す第２の情報を含み、
前記制御工程では、前記第２の情報が示す画像の向きと前記指定工程で指定された前記シートの向きとが異なる場合、印刷する画像を回転させることにより、前記指定工程で指定された前記シートの向きで前記シート積載部にシートがセットされているとみなして印刷を制御することを特徴とする、請求項９に記載の印刷方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はフリーサイズ設定のときのシートの向きを定形、不定形で切り替え可能な印刷装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、シート積載部を備える印刷装置において、シート積載部から搬送されるシートに画像を印刷することが知られている。シート積載部には、複数のサイズのシートを積載することが可能である。また、複数のサイズのシートには、Ａ４やＢ５などと呼ばれる縦横の寸法が定められた定形用紙、縦横が定められた寸法ではない不定形用紙、等がある。定形用紙は一般的なオフィス文書の印刷、不定形用紙は特殊な文書の印刷で用いられることが多い。
【０００３】
また、印刷装置によっては、シートの短辺を先端として（即ち、縦向き）搬送することと、シートの長辺を先端として（即ち、横向き）搬送することが可能となっている。
【０００４】
シート積載部にシートをセットしたユーザは、どのシート積載部にどの種類のシート（Ａ５やＢ５などの定形用紙、縦横のサイズを予め指定した不定形用紙、等）をセットしたかを対応付けて設定する必要がある。また、シートの短辺を先端として搬送されるようにシートをセットしたか、シートの長辺を先端として搬送されるようにシートをセットしたかを設定することも必要である。
【０００５】
このようにしてユーザが設定した情報と、印刷対象の画像に対して設定された情報（どのサイズのシートにどの向きで印刷するか）とに基づいて、印刷を実行するか、印刷を実行せずにエラー表示を行うかが判断される。これにより、誤ってセットされたシート（印刷対象の画像のサイズや向きに合わないシート）に画像を印刷してしまう印刷ミスの発生を防止することができる。
【０００６】
また、シートのサイズを「フリーサイズ」として設定することが知られている。異なるサイズのシートを頻繁に切り替えて使用するユーザにとっては、シートをセットする毎にシートのサイズや向きを設定するのが煩わしいという問題がある。この問題に対して、「フリーサイズ」という選択肢を設け、ユーザによって「フリーサイズ」が設定されると、印刷対象の画像に対して設定された情報（画像のサイズ（定形か不定形か）等の情報）に関わらず印刷を実行することが知られている。
【０００７】
さらに、フリーサイズの設定がされ、シート積載部に積載されたシートの向きが特定されない状態で印刷を開始する場合における印刷ミスの発生を防止する手段がある。特許文献１では、シートが縦送り（シートの短辺を先端）にセットされるか、横送り（シートの長辺を先端）にセットされるかを操作画面で設定し、設定情報を記憶することで積載シートの向きに合わせた印刷が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
特開２０１７－６５０２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
通常、定形、不定形に関わらず文書の生産性の面から横送り（長辺を先端としてシートを搬送）で使用するのが一般的である。
【００１０】
しかしながら、特殊なユーザの運用下においてはワークフローや業務マニュアルなどでシートをセットする向きが取り決められている場合がある。具体的な例として、Ａ５、Ａ４などの定形用紙は横送り、横９１ｍｍ×縦１４０ｍｍの不定形用紙は縦送りなど、それぞれのシートによってセットする向きが取り決められている場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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