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公開番号
2025082779
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2024037939
出願日
2024-03-12
発明の名称
検査装置、検査方法、及びプログラム
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
G01N
21/88 20060101AFI20250522BHJP(測定;試験)
要約
【課題】透明又は半透明の表面基材にプリントした画像を高精度に検査する。
【解決手段】多層メディアを検査するための検査装置であって、多層メディアは、第1面と該第1面の反対側の第2面を有する第1層と、第2面に対向する第3面を持つ第2層とを有し、第1層の基材は透明又は半透明であり、第1面にプリント画像が付されており、第1面に対向する位置から多層メディアを読み取ることにより取得した読取画像とリファレンス画像との差分に基づいて、プリント画像の1以上の欠陥候補を検知する検知手段と、各々の欠陥候補が、プリント画像の欠陥を示しているか否かを、第2層に応じたノイズに関する情報に基づいて判定する判定手段と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多層メディアを検査するための検査装置であって、
前記多層メディアは、第1面と該第1面の反対側の第2面を有する第1層と、前記第2面に対向する第3面を持つ第2層とを有し、前記第1層の基材は透明又は半透明であり、前記第1面にプリント画像が付されており、
前記第1面に対向する位置から前記多層メディアを読み取ることにより取得した読取画像とリファレンス画像との差分に基づいて、前記プリント画像の1以上の欠陥候補を検知する検知手段と、
各々の前記欠陥候補が、前記プリント画像の欠陥を示しているか否かを、前記第2層に応じたノイズに関する情報に基づいて判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする検査装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記判定手段は、前記プリント画像の欠陥を示していないと判定された前記欠陥候補は、前記ノイズを示していると判定する、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記ノイズは、前記第3面に存在しているノイズを含む、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項4】
前記第3面に存在しているノイズは、前記第3面の欠陥によるノイズを含む、
請求項3に記載の検査装置。
【請求項5】
前記ノイズは、前記第2面に存在しているノイズ、及び、前記第2面と前記第3面との間の領域に存在しているノイズのうちの少なくとも何れか一方のノイズを更に含む、
請求項3に記載の検査装置。
【請求項6】
前記ノイズに関する情報は、ノイズの色、サイズ、形状、及び分布のうちの少なくとも1つに関する属性別情報を含み、
前記判定手段は、ノイズの色、サイズ、形状、及び分布のうちの少なくとも1つに関する前記属性別情報に基づいて、色、サイズ、形状、及び分布のうちの少なくとも1つについて前記欠陥候補とノイズとを対比することにより、前記判定を行う、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項7】
前記判定手段は、前記ノイズに関する情報のみならず前記第1面に関する情報にも基づいて、前記判定を行う、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項8】
前記第1面に関する前記情報は、前記第1面の部分毎の前記第1面に対する色材による被覆率を示す情報を含み、
前記判定手段は、前記欠陥候補が検知された平面的位置における前記被覆率が所定値よりも高い場合、前記欠陥候補が、前記プリント画像の欠陥を示していると判定する、
請求項7に記載の検査装置。
【請求項9】
前記被覆率は、前記リファレンス画像に基づいて取得したものである請求項8に記載の検査装置。
【請求項10】
前記第1面に関する前記情報は、前記第1面に前記プリント画像を付するために用いられる各色材の色に関する情報を含み、
前記判定手段は、前記欠陥候補の色が、何れかの色材の色と実質的に同一であるならば、前記欠陥候補が、前記プリント画像の欠陥を示していると判定する、
請求項7に記載の検査装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、検査装置、検査方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
紙などの単層構造の用紙にプリントされている画像に点状欠陥や線状欠陥などの欠陥が発生しているか否かを検査する検査装置が知られている。このような検査装置においては、検査対象画像を読み取り装置で読み取ることにより取得した読取画像からリファレンス画像を差し引くことにより得られた差分画像に対して検出したい欠陥の形状に対応した空間フィルタを適用する。そして、空間フィルタが出力する画像に閾値を上回る画素が含まれているならば、その画素が存在する位置に欠陥が存在すると判定する。特許文献1には、検出したい画像の欠陥の大きさと濃さに応じて空間フィルタのパラメータと閾値を調整することにより、用紙ノイズを誤検出することを避ける技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-74773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、透明フィルム又は半透明フィルムの表面基材の裏面に剥離紙を貼り合わせた二層構造のラベルメディアというものが存在する。このような二層構造のラベルメディアを読取装置により読み取ることにより取得した読取画像は、表面基材にプリントされた画像のみならず剥離紙の繊維の模様などによるノイズも含む。剥離紙は被記録媒体として用意されているものではないので、剥離紙の繊維の模様などによるノイズは周辺部に対してある程度の明度差を有し、或る程度のサイズを有する。従って、特許文献1に開示されている技術をこのような読取画像に適用しても、剥離紙の表面に存在するノイズの特性上、剥離紙の表面に存在するノイズを画像の欠陥であると誤判定してしまう可能性がある。そのような誤判定があると、画像の欠陥と剥離紙の表面に存在するノイズが混在してしまい、両者を区別することが困難になる。そうすると、プリントされた画像に欠陥がなく本来ならば検査に合格するはずのラベルメディアが剥離紙のノイズにより誤って不合格になってしまい、損失が無駄に発生してしまう場合が生じる。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、透明又は半透明の表面基材にプリントした画像を高精度に検査することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態は、多層メディアを検査するための検査装置であって、前記多層メディアは、第1面と該第1面の反対側の第2面を有する第1層と、前記第2面に対向する第3面を持つ第2層とを有し、前記第1層の基材は透明又は半透明であり、前記第1面にプリント画像が付されており、前記第1面に対向する位置から前記多層メディアを読み取ることにより取得した読取画像とリファレンス画像との差分に基づいて、前記プリント画像の1以上の欠陥候補を検知する検知手段と、各々の前記欠陥候補が、前記プリント画像の欠陥を示しているか否かを、前記第2層に応じたノイズに関する情報に基づいて判定する判定手段と、を備えることを特徴とする検査装置である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、透明又は半透明の表面基材にプリントした画像を高精度に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
二層構造のラベルメディアの模式的斜視図と模式的断面図
プリント面にプリントされた画像の欠陥を検知する方法を説明するための概念図
印刷物検査システムの構成の一例を示すブロック図
印刷物検査装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図
第1実施形態による印刷物検査システムの機能ブロック図
第1実施形態による印刷物検査方法を示すフローチャート
ノイズに関する情報を取得する方法を示すフローチャート
各欠陥候補が画像の欠陥を示しているのか、又は、ノイズを示しているのかを判定する方法を示すフローチャート
各欠陥候補が画像の欠陥を示しているのか、又は、ノイズを示しているのかを判定する方法を説明するための模式図
剥離紙のノイズの平面的形状の2つの例を示す模式図
(a)は検査合格を示す画面の例、(b)は剥離紙からノイズを検知した場合の処理を問い合わせる画面の例
第2実施形態による印刷物検査システムの機能ブロック図
第2実施形態による印刷物検査方法を示すフローチャート
第2実施形態によるプリント面に対する色材による被覆率を取得する方法を示すフローチャート
第2実施形態によるプリント面関連情報として被覆率に関する情報を用いた場合の判定方法の詳細を示すフローチャート
色材がノイズと同一の平面的位置に付着していることを示す模式的断面図と、色材がノイズと同一の平面的位置に付着してないことを示す模式的断面図
第3実施形態による表面基材のプリント面に画像を形成するために用いる色材の色を取得する方法を説明する図
第3実施形態によるプリント面関連情報として色材の色に関する情報を用いた場合の判定方法の詳細を示すフローチャート
第3実施形態による欠陥候補の色と色材の色を比較する方法を説明する図
第3実施形態による欠陥候補の色と色材の色を比較する方法を説明するための図
第4実施形態によるプリント画像の典型的な欠陥の平面的形状の3つの例を示す模式図
第4実施形態によるプリント画像の典型的な欠陥に関する情報を取得する方法を説明する図
第4実施形態によるプリント面関連情報としてプリント画像の典型的な欠陥に関する情報を用いた場合の判定方法の詳細を示すフローチャート
欠陥候補とプリント画像の典型的な欠陥を比較する方法を説明する図
第5実施形態による判定方法の詳細を示すフローチャート
第5実施形態による判定方法の他の詳細を示すフローチャート
第5実施形態による判定方法の更に他の詳細を示すフローチャート
第6実施形態による印刷物検査システムの機能ブロック図
第6実施形態による印刷物検査システムが行う処理を説明するための概念図である。
第6実施形態による印刷物検査システムが行う処理を説明するための他の概念図である。
第6実施形態、第7実施形態による印刷物検査方法を示すフローチャートの前半部
第6実施形態による印刷物検査方法を示すフローチャートの後半部
多層メディアの種別と各層の検出感度の一例を示す図
カス上げありの多層メディアの例を示す図
第7実施形態による印刷物検査方法を示すフローチャートの後半部
第8実施形態による印刷物検査システムが行う処理を説明するための概念図である。
第8実施形態による印刷物検査システムが行う処理を説明するための他の概念図である。
第8実施形態による印刷物検査方法を示すフローチャートの後半部
S3806の詳細を示すフローチャート
検出感度設定画面の一例を示す図
多層メディアで欠陥が発生した場合の検査結果の表示に関する説明図
三層構造のラベルメディアの模式的斜視図と模式的断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳細に説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る開示を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが開示に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する場合がある。
【0010】
[1 第1実施形態]
[1.1 概要]
図1(a)及び図1(b)は、ラベルメディア101の模式的斜視図及び模式的断面図をそれぞれ示す。図1(a)及び図1(b)を参照すると、ラベルメディア101は、表面基材102及び剥離紙103が接着層104を介して積層された構造を有する。表面基材102は、画像がプリントされるプリント面102a及びプリント面102aの反対側の裏面102bを有する。剥離紙103は、表面基材102の裏面102bに対向するようにして接着層104を介して裏面102bに貼り合わせられる表面103a及び表面103aの反対側の裏面103bを有する。表面基材102は、透明又は半透明であるので、プリント面102aから表面基材102を介して剥離紙103の表面103aを見ることができる。ラベルメディア101を多層メディアとしてみたとき、接着層104を考慮しなければ、表面基材102が第1層を構成し、剥離紙103が第2層を構成する。剥離紙103は表面基材102から剥離することが可能である。ユーザは、プリント装置310(図3参照)によりプリント面102aに画像をプリントしたならば、表面基材102から剥離紙103を剥離して、表面基材102を所定の用途のために用いることができる。表面基材102から剥離紙103を剥離してから、接着層104が表面基材102の側に接着したままであれば、接着層104を介して表面基材102を容器などの接着先に接着することが可能である。表面基材102から剥離紙103を剥離してから、接着層104が剥離紙103の側に接着したままであれば、接着層104を介さずに表面基材102を配設先に配設することが可能である。なお、表面基材102及び剥離紙103は接着層104を介さずに直接的に剥離可能に貼り合わされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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