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公開番号2025086495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200502
出願日2023-11-28
発明の名称接続構造
出願人TPR株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H01R 4/70 20060101AFI20250602BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】導電部材同士を電気的に接続するための接続構造において、シール性能を向上可能な技術を提供する。
【解決手段】接続構造は、導電性を有し、軸方向両端部のうち少なくとも一方がスリーブ状の接続部材と、接続部材内に配置されるシール構造と、を備え、接続部材は、一端側に形成されると共に第1の導電部材を接続可能な第1接続部と、他端側に形成されると共に第2の導電部材を接続可能な第2接続部と、第1接続部と第2接続部との間に形成されると共に接続部材の内部において第1の導電部材と第2の導電部材とを離間させる離間部と、を有し、シール構造は、離間部に配置されることで、接続部材の内部をシールする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
導電部材同士を電気的に接続するための接続構造であって、
導電性を有し、軸方向両端部のうち少なくとも一方がスリーブ状の接続部材と、
前記接続部材の内部に配置されるシール構造と、を備え、
前記接続部材は、一端側に形成されると共に第1の前記導電部材を接続可能な第1接続部と、他端側に形成されると共に第2の前記導電部材を接続可能な第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部との間に形成されると共に前記接続部材の内部において前記第1の導電部材と前記第2の導電部材とを離間させる離間部と、を有し、
前記シール構造は、前記離間部に配置されることで、前記接続部材の内部をシールする、
接続構造。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第1接続部と前記第2接続部とのうち少なくとも一方は、圧着により前記導電部材と接続される圧着部として前記接続部材の軸方向端部に形成されている、
請求項1に記載の接続構造。
【請求項3】
前記圧着部の先端と前記シール構造との軸方向における距離をL1とし、
圧着方向における前記圧着部の圧着前の高さをH1としたとき、
L1≧H1×0.88である、
請求項2に記載の接続構造。
【請求項4】
前記圧着部と前記シール構造との間には、前記接続部材にスリットが形成されている、
請求項2に記載の接続構造。
【請求項5】
前記圧着部の先端と前記シール構造との軸方向における距離をL2とし、
圧着方向における前記圧着部の圧着前の高さをH2とし、
前記圧着方向における前記スリットの深さをS1としたとき、
L2≧H2×0.68、且つ、0.25≦S1/H2≦0.67である、
請求項4に記載の接続構造。
【請求項6】
前記シール構造は、前記離間部に嵌入された弾性体により形成されている、
請求項1又は2に記載の接続構造。
【請求項7】
前記シール構造は、前記離間部を閉塞する隔壁として前記接続部材と一体に形成されている、
請求項1又は2に記載の接続構造。
【請求項8】
前記シール構造は、前記離間部に充填された樹脂成形体により形成されている、
請求項1又は2に記載の接続構造。
【請求項9】
前記接続部材の外周に配置される外周シール部材を更に備え、
前記外周シール部材は、前記接続部材の軸方向における少なくとも一部の外周を周方向に連続して覆うことで、前記接続部材の外周をシールする、
請求項1又は2に記載の接続構造。
【請求項10】
前記接続部材は、軸方向の少なくとも一端側において流体の圧力作用を受けるように配置される、
請求項1又は2に記載の接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電部材の接続構造に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両の電子制御式自動変速機とコントロールユニット等とを電気的に接続する手段として、バスバーを用いた電気接続方式が一般的であった。例えば特許文献1には、バスバーの基端側延伸部と先端側延伸部との間にバネ機能構成部を設けた電気接続部の構造が開示されている。一方、特許文献2には、コネクタを用いた電気的接続構造の防水性を高めるために、防水すべき隙間部分に光硬化樹脂を注入することで該隙間部分を密封する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3488998号公報
特許第2650547号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、油圧機器や水圧機器等の流体の圧力が作用する機器と他の機器とを電気的に接続するための接続構造には、機器の内外への流体の漏出を防止することが求められる。特に、運転時に振動が生じる機器に適用するためには、よりシール性能の高い接続構造が望まれている。
【0005】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、導電部材同士を電気的に接続するための接続構造において、シール性能を向上可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る接続構造は、以下の構成を採用した。即ち、本発明の要旨は、以下の通りである。
〔1〕
導電部材同士を電気的に接続するための接続構造であって、
導電性を有し、軸方向両端部のうち少なくとも一方がスリーブ状の接続部材と、
前記接続部材の内部に配置されるシール構造と、を備え、
前記接続部材は、一端側に形成されると共に第1の前記導電部材を接続可能な第1接続部と、他端側に形成されると共に第2の前記導電部材を接続可能な第2接続部と、前記第1接続部と前記第2接続部との間に形成されると共に前記接続部材の内部において前記第1の導電部材と前記第2の導電部材とを離間させる離間部と、を有し、
前記シール構造は、前記離間部に配置されることで、前記接続部材の内部をシールする、
接続構造。
〔2〕
前記第1接続部と前記第2接続部とのうち少なくとも一方は、圧着により前記導電部材と接続される圧着部として前記接続部材の軸方向端部に形成されている、
〔1〕に記載の接続構造。
〔3〕
前記圧着部の先端と前記シール構造との軸方向における距離をL1とし、
圧着方向における前記圧着部の圧着前の高さをH1としたとき、
L1≧H1×0.88である、
〔2〕に記載の接続構造。
〔4〕
前記圧着部と前記シール構造との間には、前記接続部材にスリットが形成されている、
〔2〕に記載の接続構造。
〔5〕
前記圧着部の先端と前記シール構造との軸方向における距離をL2とし、
圧着方向における前記圧着部の圧着前の高さをH2とし、
前記圧着方向における前記スリットの深さをS1としたとき、
L2≧H2×0.68、且つ、0.25≦S1/H2≦0.67である、
〔4〕に記載の接続構造。
〔6〕
前記シール構造は、前記離間部に嵌入された弾性体により形成されている、
〔1〕から〔5〕の何れかに記載の接続構造。
〔7〕
前記シール構造は、前記離間部を閉塞する隔壁として前記接続部材と一体に形成されている、
〔1〕から〔5〕の何れかに記載の接続構造。
〔8〕
前記シール構造は、前記離間部に充填された樹脂成形体により形成されている、
〔1〕から〔5〕の何れかに記載の接続構造。
〔9〕
前記接続部材の外周に配置される外周シール部材を更に備え、
前記外周シール部材は、前記接続部材の軸方向における少なくとも一部の外周を周方向に連続して覆うことで、前記接続部材の外周をシールする、
〔1〕から〔8〕の何れかに記載の接続構造。
〔10〕
前記接続部材は、軸方向の少なくとも一端側において流体の圧力作用を受けるように配置される、
〔1〕から〔9〕の何れかに記載の接続構造。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、導電部材同士を電気的に接続するための接続構造において、シール性能を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る接続構造の全体斜視図である。
図2は、実施形態に係る接続構造の断面図である。
図3は、実施形態に係る接続部材の圧着加工前の状態を示す側面図である。
図4は、実施形態に係る接続部材にリード線が圧着された状態を模式的に示す側面図である。
図5は、実施形態に係る接続部材の圧着加工の前後における離間部の断面図である。
図6は、実施形態の変形例1に係る接続部材の圧着加工前の状態を示す側面図である。
図7は、実施形態の変形例1に係る接続部材の圧着加工前の状態を示す上面図である。
図8は、実施形態の変形例2に係る接続部材の圧着加工前の状態を示す斜視図である。
図9は、実施形態の変形例3に係る接続構造の断面図である。
図10は、実施形態の変形例4に係る接続構造の断面図である。
図11は、実施例のシミュレーション結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、及び、その相対配置等は、特に記載がない限りは本発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0010】
本発明の一実施形態は、導電部材同士を電気的に接続する接続構造である。具体的には、接続構造は、流体の圧力が作用する機器に取り付けられ、機器の内部に設けられた第1のケーブル(導電部材)と機器の外部に設けられた第2のケーブル(導電部材)とを電気的に接続する。接続構造は、導電性を有し、軸方向両端部のうち少なくとも一方がスリーブ状の接続部材と、接続部材内に配置されるシール構造と、外周シール部材と、を備える。すなわち、接続部材は、軸方向両端部にスリーブ状の接続部を有してもよいし、片方の端部のみにスリーブ状の接続部を有してもよい。接続部材は、筒状に形成されており、第1のケーブルを接続可能な第1接続部を長手方向一端側に有し、第2のケーブルを接続可能な第2接続部を長手方向他端側に有し、第1のケーブルと第2のケーブルとを離間する離間部を第1接続部と第2接続部との間に有する。接続部材は、機器の内外を貫通する取付孔に挿入される。シール構造は、接続部材の離間部に配置されることで、接続部材の内部をシールする。外周シール部材は、接続部材の外周を覆うように配置されることで、接続部材の外周をシールする。
(【0011】以降は省略されています)

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