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公開番号2025088147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202634
出願日2023-11-30
発明の名称起泡性液体口腔用組成物及び口腔用製品
出願人ライオン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/21 20060101AFI20250604BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】フッ素イオン滞留性及び泡持続性に優れる起泡性液体口腔用組成物の提供。
【解決手段】泡状にして使用される起泡性液体口腔用組成物であって、(A)成分:フッ化ナトリウムと、(B)成分:水溶性カルシウム塩と、(C)成分:縮合リン酸及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、(D)成分:アミド基を有するノニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種と、を含有する、起泡性液体口腔用組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
泡状にして使用される起泡性液体口腔用組成物であって、
(A)成分:フッ化ナトリウムと、
(B)成分:水溶性カルシウム塩と、
(C)成分:縮合リン酸及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(D)成分:アミド基を有するノニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種と、
を含有する、起泡性液体口腔用組成物。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記(B)成分が、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム及びパントテン酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の起泡性液体口腔用組成物。
【請求項3】
前記(C)成分が、ピロリン酸及びそのアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の起泡性液体口腔用組成物。
【請求項4】
前記(D)成分が、脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミド、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタイン及び2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の起泡性液体口腔用組成物。
【請求項5】
前記(B)成分に対する前記(D)成分の質量比が、0.02~25である請求項1に記載の起泡性液体口腔用組成物。
【請求項6】
(E)成分:水をさらに含有し、
前記(E)成分の含有量が、前記起泡性液体口腔用組成物の総質量に対して70~95質量%である請求項1に記載の起泡性液体口腔用組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の起泡性液体口腔用組成物、及び前記起泡性液体口腔用組成物を収容する泡吐出容器を有する口腔用製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、起泡性液体口腔用組成物及び口腔用製品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
フッ化ナトリウム等のフッ化物は、う蝕予防効果があることから、歯磨剤等の口腔用組成物に薬用成分として広く用いられている。フッ化物を効果的に作用させるには、フッ素イオンを長時間に亘って口腔内の粘膜や歯面に滞留させることが有効であり、使用後に口腔内をうがいして水で漱ぐなどした後でも口腔内にフッ素イオンを多く残すことが望まれる。
特許文献1には、フッ素イオンの滞留性を向上させる方法として、カルシウムイオンとフッ素イオンとリン酸イオンを共存させる方法が開示されている。
【0003】
一方、液体の口腔用組成物には、泡形成機構を有する泡吐出容器を用いて泡状にしたり、口腔内でうがい等により泡状にしたりして使用するタイプがある。このようなタイプの口腔用組成物には、泡立ちや泡の持続性の良さが求められる。
特許文献2には、疎水性有効成分、アニオン性界面活性剤又は両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヒドロキシ基を有する水溶性高分子を含有する液体口腔用組成物を泡吐出容器に収容した泡状口腔用製品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-137863号公報
特開2023-50745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
泡状の口腔用組成物は、軽いブラッシングでも口腔内に広がりやすい。このため、フッ化物を含有する泡状の口腔用組成物は、口腔機能が衰えた要介護者や歯磨きになれていないこども等のう蝕予防に有効と考えられる。
しかし、本発明者の検討によれば、フッ素イオンの滞留性を高めるために、泡状の口腔用組成物に特許文献1の技術を適用すると、泡の持続性が低下することがある。さらに、液体の口腔用組成物を泡吐出容器で泡状にする場合には、吐出を繰り返すうちに泡吐出容器のフィルターが目詰まりを起こし、泡状の口腔用組成物が吐出されなくなることがある。
【0006】
本発明は、フッ素イオン滞留性及び泡持続性に優れる起泡性液体口腔用組成物及び口腔用製品の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、フッ化ナトリウムと水溶性カルシウム塩と縮合リン酸又はその塩と特定の界面活性剤とを組み合わせることで、上記課題を解決できることを見出した。
本発明は、上記知見に基づくものであり、以下の態様を有する。
【0008】
<1>
泡状にして使用される起泡性液体口腔用組成物であって、
(A)成分:フッ化ナトリウムと、
(B)成分:水溶性カルシウム塩と、
(C)成分:縮合リン酸及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、
(D)成分:アミド基を有するノニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種と、
を含有する、起泡性液体口腔用組成物。
<2>
前記(B)成分が、塩化カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム及びパントテン酸カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1種である<1>に記載の起泡性液体口腔用組成物。
<3>
前記(C)成分が、ピロリン酸及びそのアルカリ金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種である<1>又は<2>に記載の起泡性液体口腔用組成物。
<4>
前記(D)成分が、脂肪酸ジエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミド、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタイン及び2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインからなる群から選ばれる少なくとも1種である<1>~<3>のいずれかに記載の起泡性液体口腔用組成物。
<5>
前記(B)成分に対する前記(D)成分の質量比が、0.02~25である<1>~<4>のいずれかに記載の起泡性液体口腔用組成物。
<6>
(E)成分:水をさらに含有し、
前記(E)成分の含有量が、前記起泡性液体口腔用組成物の総質量に対して70~95質量%である<1>~<5>のいずれかに記載の起泡性液体口腔用組成物。
<7>
<1>~<6>のいずれかに記載の起泡性液体口腔用組成物、及び前記起泡性液体口腔用組成物を収容する泡吐出容器を有する口腔用製品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、フッ素イオン滞留性及び泡持続性に優れる起泡性液体口腔用組成物及び口腔用製品を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、「口腔用組成物」は、主として口腔内で使用することを目的にする組成物を意味する。
「起泡性液体口腔用組成物」は、泡状にして使用される液体口腔用組成物を意味する。
「水溶性」は、20℃の水に対する溶解性が1g/100g以上であることを意味する。
数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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