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公開番号2025092220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207963
出願日2023-12-08
発明の名称鋼材の腐食促進暴露試験方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01N 17/00 20060101AFI20250612BHJP(測定;試験)
要約【課題】土壌環境における鋼材の腐食促進がどの程度進むかを定量的に示すことができる鋼材の腐食促進暴露試験方法を提供する。
【解決手段】鋼材の腐食促進暴露試験方法は、試験容器12に入れた土壌30に間隔を開けて複数の試験片100を埋設し、土壌30に塩化ナトリウム水溶液Lを間欠的に散水し、土壌の乾湿を繰り返す腐食促進暴露試験と、試験容器212に入れた土壌30に間隔を開けて、試験片100と同等の複数の試験片300を埋設する腐食通常暴露試験と、を実施する。所定の暴露日数毎に、試験片100と試験片300を土壌30から取り出し、JIS K 0100「工業用水腐食性試験方法」に準じて、試験片100と試験片300の腐食重量値から試験片100の促進腐食速度と試験片300の通常腐食速度を算出し、促進腐食速度と通常腐食速度から鋼材の腐食促進倍率を算出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1容器に入れた土壌に間隔を開けて複数の第1鋼材を埋設し、前記土壌に塩化ナトリウム水溶液を間欠的に散水し、前記土壌の乾湿を繰り返す腐食促進暴露試験と、
第2容器に入れた土壌に間隔を開けて、前記第1鋼材と同等の複数の第2鋼材を埋設する腐食通常暴露試験とを実施し、
所定の暴露日数毎に、前記第1鋼材と前記第2鋼材を土壌から取り出し、JIS K 0100「工業用水腐食性試験方法」に準じて、前記第1鋼材と前記第2鋼材の腐食重量値から第1鋼材の促進腐食速度と第2鋼材の通常腐食速度を算出し、促進腐食速度と通常腐食速度から鋼材の腐食促進倍率を算出する、鋼材の腐食促進暴露試験方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記腐食促進暴露試験において暴露開始から所定期間経過日までに得られた複数の前記第1鋼材の腐食重量値から前記促進腐食速度を算出した結果に基づき、前記暴露日数と前記促進腐食速度との関係を表わす第1近似式を導出し、
前記腐食通常暴露試験において暴露開始から所定期間経過日までに得られた複数の前記第2鋼材の腐食重量値から前記通常腐食速度を算出した結果に基づき、前記暴露日数と腐食速度との関係を表わす第2近似式を導出し、
前記第1近似式を前記第2近似式で除すことで得られる第3式により、前記腐食促進倍率を算出する、請求項1に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法。
【請求項3】
前記塩化ナトリウム水溶液の濃度は、2%以上5%以下である請求項1に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土壌環境における鋼材の腐食促進暴露試験方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、模擬土壌を用いた鋼材の土壌腐食試験方法において、模擬土壌が水に対して不溶であり、酸およびアルカリに対しても難溶性である性質を有する粒状物から構成され、さらに模擬土壌中の水分含有量を調整してpF値を任意の値に設定する鋼材の土壌腐食試験方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-75477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載の鋼材の土壌腐食試験方法では、土壌の水準ごとでの鋼材の腐食特性の比較となっている。このため、促進試験により鋼材の腐食特性をどの程度促進できたのかを定量的に示すことはできない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、土壌環境における鋼材の腐食促進がどの程度進むかを定量的に示すことができる鋼材の腐食促進暴露試験方法を提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法は、第1容器に入れた土壌に間隔を開けて複数の第1鋼材を埋設し、前記土壌に塩化ナトリウム水溶液を間欠的に散水し、前記土壌の乾湿を繰り返す腐食促進暴露試験と、第2容器に入れた土壌に間隔を開けて、前記第1鋼材と同等の複数の第2鋼材を埋設する腐食通常暴露試験とを実施し、所定の暴露日数毎に、前記第1鋼材と前記第2鋼材を土壌から取り出し、JIS K 0100「工業用水腐食性試験方法」に準じて、前記第1鋼材と前記第2鋼材の腐食重量値から第1鋼材の促進腐食速度と第2鋼材の通常腐食速度を算出し、促進腐食速度と通常腐食速度から鋼材の腐食促進倍率を算出する。
【0007】
第1態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法によれば、腐食促進暴露試験と腐食通常暴露試験の双方の暴露試験結果を用いることで、JIS K 0100「工業用水腐食性試験方法」に準じて、促進腐食速度と通常腐食速度を算出する。さらに、促進腐食速度と通常腐食速度から鋼材の腐食促進倍率を算出することで、どの程度、鋼材の腐食促進が進むかを定量的に示すことができ、再現性のある試験ができる。
【0008】
第2態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法は、第1態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法において、前記腐食促進暴露試験において暴露開始から所定期間経過日までに得られた複数の前記第1鋼材の腐食重量値から前記促進腐食速度を算出した結果に基づき、前記暴露日数と前記促進腐食速度との関係を表わす第1近似式を導出し、前記腐食通常暴露試験において暴露開始から所定期間経過日までに得られた複数の前記第2鋼材の腐食重量値から前記通常腐食速度を算出した結果に基づき、前記暴露日数と腐食速度との関係を表わす第2近似式を導出し、前記第1近似式を前記第2近似式で除すことで得られる第3式により、前記腐食促進倍率を算出する。
【0009】
第2態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法によれば、第1近似式を第2近似式で除すことで得られる第3式により、腐食促進倍率を算出することで、どの程度、鋼材の腐食促進が進むかを定量的に示すことができる。
【0010】
第3態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法は、第1態様に記載の鋼材の腐食促進暴露試験方法において、前記塩化ナトリウム水溶液の濃度は、2%以上5%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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