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公開番号
2025091810
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207278
出願日
2023-12-07
発明の名称
油性ボールペンインキ組成物およびそれを用いた油性ボールペン
出願人
株式会社パイロットコーポレーション
代理人
主分類
C09D
11/18 20060101AFI20250612BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】本発明の課題は、筆記先端部の潤滑性を向上することで、良好に筆記することが可能で、ボール座の摩耗抑制、書き味を向上する油性ボールペンインキ組成物およびそれを用いた筆記具を得ることである。
【解決手段】着色剤、有機溶剤、アセチレン結合を構造中に有した界面活性剤を含んでなる油性ボールペンインキ組成物であって、前記油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃、剪断速度200sec
-1
において、300mPa・s以上であることを特徴とする油性ボールペンインキ組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
着色剤、有機溶剤、アセチレン結合を構造中に有した界面活性剤を含んでなる油性ボールペンインキ組成物であって、前記油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃、剪断速度200sec
-1
において、300mPa・s以上であることを特徴とする油性ボールペンインキ組成物。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記アセチレン結合を構造中に有した界面活性剤の含有量は、インキ組成物全量に対し、0.1~10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の油性ボールペンインキ組成物。
【請求項3】
前記油性ボールペンインキ組成物に、リン酸エステル系界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸エステルから選択することを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペンインキ組成物。
【請求項4】
前記着色剤が、顔料であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペンインキ組成物。
【請求項5】
前記有機溶剤が、グリセリンのアルキレンオキシド誘導体、アルキレングリコールアルキルエーテル類、アミド溶剤から選択することを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペンインキ組成物。
【請求項6】
インキ収容筒の先端部に、ボールを回転自在に抱持したボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に請求項1または2に記載の油性ボールペンインキ組成物を収容してなることを特徴とする油性ボールペン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は油性ボールペンインキ組成物およびそれを用いた油性ボールペンに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、インキを用いた油性ボールペンが知られ、扱いが簡便であることから幅広い年齢層に利用されている。これらの油性ボールペンは、着色剤、溶剤、界面活性剤などを含むことによって、紙面に良好に筆記することを可能にしている。(特許文献1)
【0003】
ボールペンの場合、筆記する際にボールにインキが十分に載りづらく、ボールが十分に回転せずに、線トビや筆跡カスレが発生してしまうためであり、改善の余地があった。(特許文献1)
【0004】
さらに、筆記具は筆記時に筆記先端部と被筆記面との間で筆記抵抗によって、ボールペンの書き味に影響を及ぼしやすく、特にボールペンは、先端にステンレス鋼などからなる金属チップと、該金属チップのボール受け座に抱持される超鋼などの金属からなる転写ボールと、からなるボールペンチップをインキ収容筒に装着した構成を有しており、筆記時にボールの回転によって、ボール座に摩耗が発生し、筆跡に線飛び、カスレなどの発生や、書き味が悪くなるという問題があり、改善の余地があった。
さらに、書き味を向上させるためにインキ粘度を低粘度に設定したり、塗布具、マーキングペン、サインペンを想定した場合では、インキ粘度が低粘度であるため、筆跡に裏抜けが発生してしまい、改善の余地があった。
【0005】
こうした問題を解決するため、筆記時に筆記先端部と被筆記面との間で筆記抵抗を抑制するために、潤滑性向上を目的として、様々な潤滑剤を用いた筆記具用インキ組成物が多数提案されている。(特許文献2~5)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-41406
特開平5-331403号公報
特開2007-176995号公報
特開2013-151594号公報
特開2014-88486号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、新たに様々な各種潤滑剤を用いた場合、筆記先端部と被筆記面との間で筆記抵抗をある程度低減することはできるが、筆記する際にボールにインキが十分に載りづらく、さらに、ボール座への負荷によって、ボール座の摩耗による、筆記不良の原因となるため、改良の余地があった(特許文献2~5)。
【0008】
本発明の目的は、線トビや筆跡カスレを抑制し、ボール座の摩耗抑制し、筆跡が裏抜けしない良好な筆記性とすることが可能な油性ボールペンインキ組成物およびそれを用いた油性ボールペンを得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するために
「1.着色剤、有機溶剤、アセチレン結合を構造中に有した界面活性剤を含んでなる油性ボールペンインキ組成物であって、前記油性ボールペン用インキ組成物のインキ粘度が、20℃、剪断速度200sec
-1
において、300mPa・s以上であることを特徴とする油性ボールペンインキ組成物。
2.前記アセチレン結合を構造中に有した界面活性剤の含有量は、インキ組成物全量に対し、0.1~10質量%であることを特徴とする第1項に記載の油性ボールペンインキ組成物。
3.前記油性ボールペンインキ組成物に、リン酸エステル系界面活性剤、脂肪酸、脂肪酸エステルから選択することを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペンインキ組成物。
4.前記着色剤が、顔料であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペンインキ組成物。
5.前記有機溶剤が、グリセリンのアルキレンオキシド誘導体、アルキレングリコールアルキルエーテル類、アミド溶剤から選択することを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペンインキ組成物。
6.インキ収容筒の先端部に、ボールを回転自在に抱持したボールペンチップを有し、前記インキ収容筒内に第1項または第2項に記載の油性ボールペンインキ組成物を収容してなることを特徴とする油性ボールペン。」とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、筆記する際にボールにインキを十分に載せることができ、さらに筆記先端部(ボールと、チップ本体のボール座との間)の潤滑性を向上することで、線トビや筆跡カスレを抑制し、ボール座の摩耗抑制し、筆跡が裏抜けしない良好な筆記性とすることが可能な油性ボールペンインキ組成物およびそれを用いた油性ボールペンを得ることができた。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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