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公開番号2025094756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210499
出願日2023-12-13
発明の名称電気化学素子用セパレータ、電気化学素子用部材および電気化学素子
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人
主分類H01M 50/489 20210101AFI20250618BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】外部から熱を加えられた場合の耐熱性に優れる電子化学素子用セパレータを提供する。
【解決手段】本開示に係る電気化学素子用セパレータは、ポリオレフィン多孔質基材と、前記ポリオレフィン多孔質基材の上に積層された多孔質層とを備え、かつ、25℃における熱拡散率が0.04mm²/s以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
ポリオレフィン多孔質基材と、前記ポリオレフィン多孔質基材の上に積層された多孔質層とを備え、かつ、
２５℃における熱拡散率が０．０４ｍｍ
２
／ｓ以下である、電気化学素子用セパレータ。
続きを表示（約 540 文字）【請求項２】
空隙率が、２０体積％以上、９０体積％以下である、請求項１に記載の電気化学素子用セパレータ。
【請求項３】
密度が、０．１ｇ／ｃｍ
３
以上、１．５ｇ／ｃｍ
３
以下である、請求項１に記載の電気化学素子用セパレータ。
【請求項４】
前記多孔質層の重量目付が、０．１５ｇ／ｍ
２
以上、１０ｇ／ｍ
２
以下である、請求項１に記載の電気化学素子用セパレータ。
【請求項５】
前記多孔質層がアラミド樹脂を含む、請求項１に記載の電気化学素子用セパレータ。
【請求項６】
前記ポリオレフィン多孔質基材および前記多孔質層とは別に、接着層をさらに備える、請求項１に記載の電気化学素子用セパレータ。
【請求項７】
正極と、請求項１～６の何れか１項に記載の電気化学素子用セパレータと、負極とがこの順で配置されてなる電気化学素子用部材。
【請求項８】
請求項１～６の何れか１項に記載の電気化学素子用セパレータを含む、電気化学素子。
【請求項９】
二次電池またはキャパシタである、請求項８に記載の電気化学素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気化学素子用セパレータ、電気化学素子用部材および電気化学素子に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
電気化学素子、例えば非水電解液二次電池、特にリチウムイオン二次電池は、エネルギー密度が高いため、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯情報端末、車載用などに用いる電池として広く使用されている。
【０００３】
その非水電解液二次電池の部材として、耐熱性に優れたセパレータの開発が進められている。例えば、特許文献１のように、多孔質基材上に、アラミド樹脂および無機物粒子を含む耐熱層を積層させたセパレータが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０１９／１７６４２１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
一方、特許文献１に記載のセパレータのような従来のセパレータは、外部から熱を加えられる場合、当該熱の熱源に近い一部分のみではなく、当該セパレータの残りの部分に当該熱が伝播し、当該セパレータ全体にて、熱収縮および／または融解が発生する場合があった。よって、前記従来のセパレータには、外部から熱を加えられた場合のセパレータの全体にて熱収縮および／または融解の発生を抑制または防止すること、すなわち外部から熱を加えられた場合の耐熱性の観点において、改善の余地があった。
【０００６】
本発明の一態様は、外部から熱を加えられた場合の耐熱性に優れる電子化学素子用セパレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、熱拡散率が特定の値以下の低い値であるセパレータが、外部から熱を加えられた場合の耐熱性に優れることを見出し、本発明に想到した。
【０００８】
本発明の一態様に係る電気化学素子用セパレータは、ポリオレフィン多孔質基材と、前記ポリオレフィン多孔質基材の上に積層された多孔質層とを備え、かつ、２５℃における熱拡散率が０．０４ｍｍ
２
／ｓ以下である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の一態様によれば、外部から熱を加えられた場合の耐熱性に優れる電気化学素子用セパレータを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明の一実施形態に関して以下に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「Ａ～Ｂ」は、「Ａ以上、Ｂ以下」を意味する。
（【００１１】以降は省略されています）

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