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公開番号
2025095610
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211706
出願日
2023-12-15
発明の名称
光学積層体、レンズ部および表示方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250619BHJP(光学)
要約
【課題】視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る光学積層体を提供すること。
【解決手段】光学積層体1は、基材31aとハードコート層31bとを有する積層フィルム31と、吸収型偏光膜28aを含む吸収型偏光部材28と、を備え、吸収型偏光膜28aの120℃における収縮力S(単位:N)と、ハードコート層31bの120℃における弾性率Er
120
(単位:GPa)と厚みT(単位:μm)との積Er
120
・T(GPa・μm)とは、Er
120
・T>0.85×S-4.02の関係を満足する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基材とハードコート層とを有する積層フィルムと、
吸収型偏光膜を含む吸収型偏光部材と、を備え、
前記吸収型偏光膜の120℃における収縮力S(単位:N)と、前記ハードコート層の120℃における弾性率Er
120
(単位:GPa)と厚みT(単位:μm)との積Er
120
・T(GPa・μm)とは、Er
120
・T>0.85×S-4.02の関係を満足する、
光学積層体。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記積層フィルムと、前記吸収型偏光部材と、他の光学部材とをこの順に備え、
前記吸収型偏光部材と前記他の光学部材とは、粘着剤層を介して積層されている、
請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
前記他の光学部材は反射型偏光部材である、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記粘着剤層に対する前記吸収型偏光部材の剥離力は、2N/25mm以上である、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記積層フィルムと前記吸収型偏光部材との間に配置される位相差部材を備える、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記吸収型偏光部材は保護層を含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記積層フィルムと前記吸収型偏光部材との間に配置される粘着剤層を備え、
前記粘着剤層の厚みは、12μm以下である、
請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記ハードコート層の室温における弾性率Erは、5GPa以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記ハードコート層の室温における弾性率Erに対する、前記ハードコート層の120℃における弾性率Er
120
の比Er
120
/Erは、0.25以上である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項10】
ユーザに対して画像を表示する表示システムに用いられるレンズ部であって、
画像を表す表示素子の表示面から前方に向けて出射され、偏光部材および第1のλ/4部材を通過した光を反射する請求項3に記載の光学積層体と、
前記表示素子と前記光学積層体との間の光路上に配置される第一レンズ部と、
前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記光学積層体の前記反射型偏光部材で反射された光を前記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと、
前記ハーフミラーと前記光学積層体との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、
を備える、レンズ部。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体、レンズ部および表示方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、位相差部材、偏光部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。これらの光学部材は、予め一体化され、光学積層体として画像表示装置に搭載され得る。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、視認性の向上等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記VRゴーグルの軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した上記光学部材を含む光学積層体の開発も望まれている。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る光学積層体の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.本発明の実施形態による光学積層体は、基材とハードコート層とを有する積層フィルムと、吸収型偏光膜を含む吸収型偏光部材と、を備え、前記吸収型偏光膜の120℃における収縮力S(単位:N)と、前記ハードコート層の120℃における弾性率Er
120
(単位:GPa)と厚みT(単位:μm)との積Er
120
・T(GPa・μm)とは、Er
120
・T>0.85×S-4.02の関係を満足する。
2.上記1に記載の光学積層体は、上記積層フィルムと、上記吸収型偏光部材と、他の光学部材とをこの順に備えてもよく、上記吸収型偏光部材と前記他の光学部材とは、粘着剤層を介して積層されていてもよい。
3.上記2に記載の光学積層体において、上記他の光学部材は反射型偏光部材であってもよい。
4.上記2または3に記載の光学積層体において、上記粘着剤層に対する上記吸収型偏光部材の剥離力は、2N/25mm以上であってもよい。
5.上記1から4のいずれかに記載の光学積層体は、上記積層フィルムと上記吸収型偏光部材との間に配置される位相差部材を備えてもよい。
6.上記1から5のいずれかに記載の光学積層体において、上記吸収型偏光部材は保護層を含んでもよい。
7.上記1から6のいずれかに記載の光学積層体は、上記積層フィルムと上記吸収型偏光部材との間に配置される粘着剤層を備えてもよく、前記粘着剤層の厚みは、12μm以下であってもよい。
8.上記1から7のいずれかに記載の光学積層体において、上記ハードコート層の室温における弾性率Erは、5GPa以上であってもよい。
9.上記1から8のいずれかに記載の光学積層体において、上記ハードコート層の室温における弾性率Erに対する、上記ハードコート層の120℃における弾性率Er
120
の比Er
120
/Erは、0.25以上であってもよい。
【0008】
10.本発明の実施形態によるレンズ部は、ユーザに対して画像を表示する表示システムに用いられるレンズ部であって、画像を表す表示素子の表示面から前方に向けて出射され、偏光部材および第1のλ/4部材を通過した光を反射する上記3から9のいずれかに記載の光学積層体と、前記表示素子と前記光学積層体との間の光路上に配置される第一レンズ部と、前記表示素子と前記第一レンズ部との間に配置され、前記表示素子から出射された光を透過させ、前記光学積層体の前記反射型偏光部材で反射された光を前記反射型偏光部材に向けて反射させるハーフミラーと、前記ハーフミラーと前記光学積層体との間の光路上に配置される第2のλ/4部材と、を備える。
11.本発明の実施形態による表示方法は、偏光部材および第1のλ/4部材を介して出射された画像を表す光を、ハーフミラーおよび第一レンズ部を通過させるステップと、前記ハーフミラーおよび前記第一レンズ部を通過した光を、第2のλ/4部材を通過させるステップと、前記第2のλ/4部材を通過した光を、上記3から9のいずれかに記載の光学積層体で前記ハーフミラーに向けて反射させるステップと、前記光学積層体の前記反射型偏光部材および前記ハーフミラーで反射させた光を、前記第2のλ/4部材により前記反射型偏光部材を透過可能にするステップと、を有する。
12.本発明の実施形態によるレンズ部の製造方法は、上記10に記載のレンズ部の製造方法であって、上記光学積層体を加熱して、上記第一レンズ部に上記光学積層体を一体化させることを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態による光学積層体によれば、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
VRゴーグルの表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
図1に示す光学積層体の吸収型偏光部材に他の光学部材を積層した状態の一例を示す模式的な断面図である。
反射型偏光フィルムに含まれる多層構造の一例を示す模式的な斜視図である。
信頼性の評価結果について、吸収型偏光膜の120℃における収縮力Sと、ハードコート層の120℃における弾性率Er
120
と厚みTとの積Er
120
・Tとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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