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公開番号2025095815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212121
出願日2023-12-15
発明の名称光学積層体および該光学積層体を用いた画像表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250619BHJP(光学)
要約【課題】液晶配向固化層を含み、かつ、画像表示装置に適用された場合に特定の表示ムラを抑制し得る光学積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による光学積層体は、偏光子を含む偏光板と、位相差層と、を有する。位相差層は、偏光板側から順に、第1液晶配向固化層と、第1液晶配向固化層に接着層を介して積層された第2液晶配向固化層と、を含む。第1液晶配向固化層の偏光子の透過軸方向の屈折率nLC1、第2液晶配向固化層の偏光子の透過軸方向の屈折率nLC2、および接着層の偏光子の透過軸方向の屈折率nADは、下記式(1)を満足する:
(nLC1-nAD)2+(nLC2-nAD)2<0.01 ・・・(1)。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
偏光子を含む偏光板と、位相差層と、を有し、
該位相差層が、該偏光板側から順に、第1液晶配向固化層と、該第1液晶配向固化層に接着層を介して積層された第2液晶配向固化層と、を含み、
該第1液晶配向固化層の偏光子の透過軸方向の屈折率n
LC1
、該第2液晶配向固化層の偏光子の透過軸方向の屈折率n
LC2
、および該接着層の偏光子の透過軸方向の屈折率n
AD
が、下記式(1)を満足する、光学積層体:
(n
LC1
-n
AD


+(n
LC2
-n
AD


<0.01 ・・・(1)。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
下記式(2)を満足する、請求項1に記載の光学積層体:
(n
LC1
-n
AD


+(n
LC2
-n
AD


<0.006 ・・・(2)。
【請求項3】
前記n
LC1
または前記n
LC2
が1.60より大きい、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記第1液晶配向固化層および前記第2液晶配向固化層がいずれも、nx>nyの屈折率特性を示す、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項5】
前記接着層の厚みT
AD
が0.4μm~2.0μmである、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記接着層が活性エネルギー線硬化型接着剤で構成されている、請求項5に記載の光学積層体。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の光学積層体を含む、画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体および該光学積層体を用いた画像表示装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置、無機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置には、多くの場合、位相差フィルムを含む光学積層体(例えば、偏光板と位相差フィルムとを一体化した反射防止フィルム)が用いられている。近年、画像表示装置の薄型化への要望が強くなるに伴って、光学積層体についても薄型化の要望が強まっている。光学積層体の薄型化を目的として、厚みに対する寄与の大きい位相差層(位相差フィルム)の薄型化が進んでいる。薄型の位相差フィルムの代表例としては、液晶化合物を配向させてその配向状態を固定したフィルム(以下、液晶フィルムと称する)が挙げられる。液晶化合物は樹脂に比べて複屈折(Δn)が格段に大きいので、液晶フィルムは、所望の面内位相差を得るための厚みを樹脂フィルムの延伸フィルムに比べて格段に小さくすることができる。しかし、液晶フィルムを含む光学積層体を用いた画像表示装置は、視認環境によっては、表示ムラ(具体的には、偏光子の吸収軸方向にピンクの色が特に目立つ細い線が視認される現象)が生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-222282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、液晶配向固化層を含み、かつ、画像表示装置に適用された場合に特定の表示ムラを抑制し得る光学積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態による光学積層体は、偏光子を含む偏光板と、位相差層と、を有し;該位相差層は、該偏光板側から順に、第1液晶配向固化層と、該第1液晶配向固化層に接着層を介して積層された第2液晶配向固化層と、を含み;該第1液晶配向固化層の偏光子の透過軸方向の屈折率n
LC1
、該第2液晶配向固化層の偏光子の透過軸方向の屈折率n
LC2
、および該接着層の偏光子の透過軸方向の屈折率n
AD
は、下記式(1)を満足する:
(n
LC1
-n
AD


+(n
LC2
-n
AD


<0.01 ・・・(1)。
[2]上記[1]において、上記光学積層体は下記式(2)を満足する:
(n
LC1
-n
AD


+(n
LC2
-n
AD


<0.006 ・・・(2)。
[3]上記[1]または[2]において、上記n
LC1
または上記n
LC2
は1.60より大きい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかにおいて、上記第1液晶配向固化層および上記第2液晶配向固化層はいずれも、nx>nyの屈折率特性を示す。
[5]上記[1]から[4]のいずれかにおいて、上記接着層の厚みT
AD
は0.4μm~2.0μmである。
[6]上記[1]から[5]のいずれかにおいて、上記接着層は活性エネルギー線硬化型接着剤で構成されている。
[7]本発明の別の局面によれば、画像表示装置が提供される。該画像表示装置は、上記[1]から[6]のいずれかの光学積層体を含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、液晶配向固化層を含み、かつ、画像表示装置に適用された場合に特定の表示ムラを抑制し得る光学積層体を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
(用語および記号の定義)
本明細書における用語および記号の定義は下記の通りである。
(1)屈折率(nx、ny、nz)
「nx」は面内の屈折率が最大になる方向(すなわち、遅相軸方向)の屈折率であり、「ny」は面内で遅相軸と直交する方向(すなわち、進相軸方向)の屈折率であり、「nz」は厚み方向の屈折率である。
(2)面内位相差(Re)
「Re(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定したフィルムの面内位相差である。例えば、「Re(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定したフィルムの面内位相差である。Re(λ)は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、式:Re=(nx-ny)×dによって求められる。
(3)厚み方向の位相差(Rth)
「Rth(λ)」は、23℃における波長λnmの光で測定したフィルムの厚み方向の位相差である。例えば、「Rth(550)」は、23℃における波長550nmの光で測定したフィルムの厚み方向の位相差である。Rth(λ)は、フィルムの厚みをd(nm)としたとき、式:Rth=(nx-nz)×dによって求められる。
(4)Nz係数
Nz係数は、Nz=Rth/Reによって求められる。
(5)角度
本明細書において角度に言及するときは、特に明記しない限り、当該角度は時計回りおよび反時計回りの両方の方向の角度を包含する。したがって、例えば「45°」は±45°を包含する。
【0010】
A.光学積層体
図1は、本発明の1つの実施形態による光学積層体の概略断面図である。図示例の光学積層体100は、偏光板10と位相差層20とを有する。偏光板10と位相差層20とは、任意の適切な接着層(例えば、接着剤層、粘着剤層:図示せず)を介して積層されている。偏光板10は、代表的には、偏光子11と、偏光子11の両側に配置された保護層12、13とを含む。目的に応じて、保護層12、13の少なくとも一方は省略されてもよい。したがって、偏光板は、いわゆる両保護偏光板であってもよく、いわゆる片保護偏光板であってもよく、偏光子単独で構成されていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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