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公開番号
2025094733
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-25
出願番号
2023210457
出願日
2023-12-13
発明の名称
光学フィルム片およびその製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02B
5/30 20060101AFI20250618BHJP(光学)
要約
【課題】視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る光学フィルム片を提供すること。
【解決手段】光学フィルム片1は、位相差部材を含み、互いに対向する第一主面および第二主面を有する光学フィルム片である。第一主面1aにおいて、中央部に位置する第一部位1cから第一部位1cよりも外側に位置する第二部位1dにかけて、波長550nmにおける面内位相差Re(550)の標準偏差が5nm以下である第一領域71を有し、第一主面1aにおいて、第一部位1cから前記第二部位1dよりも外側に位置する第三部位1eにかけて、波長550nmにおける面内位相差Re(550)の標準偏差が5nmを超える第二領域72を有する。第一領域71における波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値が135nm以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
位相差部材を含み、互いに対向する第一主面および第二主面を有する光学フィルム片であって、
前記第一主面において、中央部に位置する第一部位から前記第一部位よりも外側に位置する第二部位にかけて、波長550nmにおける面内位相差Re(550)の標準偏差が5nm以下である第一領域を有し、
前記第一主面において、前記第一部位から前記第二部位よりも外側に位置する第三部位にかけて、波長550nmにおける面内位相差Re(550)の標準偏差が5nmを超える第二領域を有し、
前記第一領域における波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値が135nm以上である、
光学フィルム片。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記第一領域の波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値と前記第二領域の波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値との差の絶対値は5nm以下である、請求項1に記載の光学フィルム片。
【請求項3】
平面視形状が略円形であり、
前記第三部位は、平面視において、前記第一主面の端から、径方向内側に前記第一主面の半径の40%以下の領域に位置する、請求項1に記載の光学フィルム片。
【請求項4】
請求項1に記載の光学フィルム片の製造方法であって、
位相差部材を含む部材を、曲面部を有する部品に一体化させることを含み、
前記一体化は、
変形可能な状態にした前記部材に接触部材の先端を接触させて、前記部材を変形させて前記曲面部に向かう突出部を形成すること、および、
前記部材の突出部を前記曲面部に接触させること、
を含む、光学フィルム片の製造方法。
【請求項5】
前記部品の曲面部は凹面を有する、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記接触部材の先端は曲面形状を有する、請求項4に記載の製造方法。
【請求項7】
前記接触部材の先端は曲面形状を有し、前記部品の曲面部の曲率半径に対する、前記接触部材の先端の曲面形状の曲率半径の比は0.65以上である、請求項5に記載の製造方法。
【請求項8】
前記一体化による前記位相差部材の波長550nmにおける面内位相差Re(550)の変化量が10nm以下の領域が、前記光学フィルム片の中央部に形成される、請求項4に記載の製造方法。
【請求項9】
前記部品はレンズである、請求項8に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルム片およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置およびエレクトロルミネセンス(EL)表示装置(例えば、有機EL表示装置)に代表される画像表示装置が急速に普及している。画像表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
近年、画像表示装置の新たな用途が開発されている。例えば、Virtual Reality(VR)を実現するためのディスプレイ付きゴーグル(VRゴーグル)が製品化され始めている。VRゴーグルは様々な場面での利用が検討されていることから、その軽量化、視認性の向上等が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-103286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記VRゴーグルの軽量化は、例えば、VRゴーグルに用いられるレンズを薄型化することで達成され得る。一方で、薄型レンズを用いた表示システムに適した光学部材の開発も望まれている。
【0006】
上記に鑑み、本発明は、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る光学フィルム片の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1.本発明の実施形態による光学フィルム片は、位相差部材を含み、互いに対向する第一主面および第二主面を有する光学フィルム片であって、前記第一主面において、中央部に位置する第一部位から前記第一部位よりも外側に位置する第二部位にかけて、波長550nmにおける面内位相差Re(550)の標準偏差が5nm以下である第一領域を有し、前記第一主面において、前記第一部位から前記第二部位よりも外側に位置する第三部位にかけて、波長550nmにおける面内位相差Re(550)の標準偏差が5nmを超える第二領域を有し、前記第一領域における波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値が135nm以上である。
2.上記1に記載の光学フィルム片において、上記第一領域の波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値と上記第二領域の波長550nmにおける面内位相差Re(550)の平均値との差の絶対値は5nm以下であってもよい。
3.上記1または2に記載の光学フィルム片は、平面視形状が略円形であってもよく、上記第三部位は、平面視において、上記第一主面の端から、径方向内側に上記第一主面の半径の40%以下の領域に位置してもよい。
【0008】
4.本発明の実施形態による光学フィルム片の製造方法は、上記1から3のいずれかに記載の光学フィルム片の製造方法であって、位相差部材を含む部材を、曲面部を有する部品に一体化させることを含み、前記一体化は、変形可能な状態にした前記部材に接触部材の先端を接触させて、前記部材を変形させて前記曲面部に向かう突出部を形成すること、および、前記部材の突出部を前記曲面部に接触させること、を含む。
5.上記4に記載の光学フィルム片の製造方法において、上記部品の曲面部は凹面を有してもよい。
6.上記4または5に記載の光学フィルム片の製造方法において、上記接触部材の先端は曲面形状を有してもよい。
7.上記5または6に記載の光学フィルム片の製造方法において、上記接触部材の先端は曲面形状を有し、上記部品の曲面部の曲率半径に対する、上記接触部材の先端の曲面形状の曲率半径の比は0.65以上であってもよい。
8.上記4から7のいずれかに記載の光学フィルム片の製造方法において、上記一体化による上記位相差部材の波長550nmにおける面内位相差Re(550)の変化量が10nm以下の領域が、上記光学フィルム片の中央部に形成されてもよい。
9.上記8に記載の光学フィルム片の製造方法において、上記部品はレンズであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態による光学フィルム片によれば、視認性を向上させながら、VRゴーグルの軽量化を良好に達成し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の1つの実施形態に係る光学フィルム片を上から見た図である。
図1に示す光学フィルム片の概略の構成を示す模式的な部分拡大断面図である。
図1に示す光学フィルム片を光学部品に一体化させた状態を示す模式的な断面図である。
本発明の1つの実施形態による光学フィルム片の製造方法の一例を示す図である。
図4Aに続く図である。
図4Bに続く図である。
図4Cに続く図である。
図4Dに続く図である。
VRゴーグルの表示システムの一例の概略の構成を示す模式図である。
評価エリアを説明するための図であり、光学フィルム片を上から見た図である。
評価エリアを説明するための図であり、レンズの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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