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公開番号2025097761
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214131
出願日2023-12-19
発明の名称軸力調整柱、構造物の施工方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 1/35 20060101AFI20250624BHJP(建築物)
要約【課題】幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱を備える構造物において、全ての柱の構成が同一の場合と比して、構造物の角部に配置された角部柱に負荷される圧縮方向の荷重を大きくすることである。
【解決手段】軸力調整柱は、構造物を構成する幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱の中で、角部に配置された角部柱の周囲に配置され、下部柱と上部柱とに分割される軸力調整柱であって、下部柱と上部柱との間に設けられ、構造物を施工している状態で、上下方向に弾性変形可能な弾性部材と、構造物が施工された状態で、下部柱と上部柱とを剛結合する結合部材とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
構造物を構成する幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱の中で、前記構造物の角部に配置された角部柱の周囲に配置され、下部柱と上部柱とに分割される軸力調整柱であって、
前記下部柱と前記上部柱との間に設けられ、前記構造物を施工している状態で、上下方向に弾性変形可能な弾性部材と、
前記構造物が施工された状態で、前記下部柱と前記上部柱とを剛結合する結合部材と、
を備える軸力調整柱。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱を備える構造物を施工している状態で、下部柱と上部柱とに分割されると共に前記下部柱と前記上部柱との間に上下方向に弾性変形可能な弾性部材を備えた軸力調整柱を、前記構造物の角部に配置された角部柱の周囲に施工する第一工程と、
前記構造物が施工された状態で、前記下部柱と前記上部柱とを剛結合する第二工程と、
を備える構造物の施工方法。
【請求項3】
前記第一工程では、前記軸力調整柱を前記角部柱の幅方向の隣及び奥行き方向の隣に施工する、
請求項2に記載の構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、軸力調整柱、及び構造物の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の免震建物は、建物下部と建物上部との間に、柱配置に合わせて免震ゴム装置と滑り支承装置とをそれぞれ振り分けて介在させてある免震建物であって、滑り支承装置を設置してある位置の柱に、鉛直剛性を低減可能な剛性調整手段を介在させてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-161436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱を備える構造物がある。構造物の中心から離れた角部に配置される角部柱に負荷される圧縮方向の荷重は、構造物の中央部に配置される中央部柱に負荷される圧縮方向の荷重と比して小さくなる。このため、地震時等には、角部柱に引張方向の荷重が作用し、角部柱には、地盤から引き抜かれる力が負荷されることがある。
【0005】
本開示の課題は、幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱を備える構造物において、全ての柱の構成が同一の場合と比して、構造物の角部に配置された角部柱に負荷される圧縮方向の荷重を大きくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に係る軸力調整柱は、構造物を構成する幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱の中で、前記構造物の角部に配置された角部柱の周囲に配置され、下部柱と上部柱とに分割される軸力調整柱であって、前記下部柱と前記上部柱との間に設けられ、前記構造物を施工している状態で、上下方向に弾性変形可能な弾性部材と、前記構造物が施工された状態で、前記下部柱と前記上部柱とを剛結合する結合部材と、を備えることを特徴とする。
【0007】
上記態様によれば、構造物を施工している状態で、弾性部材の弾性機能が有効となっているため、軸力調整柱を構成する上部柱が下部柱に対して上下方向の相対移動が許容されている。また、構造物が施工された状態で、結合部材が、下部柱と上部柱とを剛結合する。これにより、軸力調整柱に負荷される圧縮方向の荷重が小さくなることで、構造物の角部柱に負荷される圧縮方向の荷重が大きくなる。
【0008】
このようにして、幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱を備える構造物において、全ての柱の構成が同一の場合と比して、構造物の角部に配置された角部柱に負荷される圧縮方向の荷重を大きくすることができる。
【0009】
第2態様に係る構造物の施工方法は、幅方向、及び奥行き方向に並ぶ複数の柱を備える構造物を施工している状態で、下部柱と上部柱とに分割されると共に前記下部柱と前記上部柱との間に上下方向に弾性変形可能な弾性部材を備えた軸力調整柱を、前記構造物の角部に配置された角部柱の周囲に施工する第一工程と、前記構造物が施工された状態で、前記下部柱と前記上部柱とを剛結合する第二工程と、を備えることを特徴とする。
【0010】
上記態様によれば、構造物を施工している第一工程においては、弾性部材の弾性機能が有効となっているため、軸力調整柱を構成する上部柱が下部柱に対して上下方向の相対移動が許容されている。また、構造物が施工された第二工程では、下部柱と上部柱とを剛結合する。これにより、軸力調整柱に負荷される圧縮方向の荷重が小さくなることで、構造物の角部柱に負荷される圧縮方向の荷重が大きくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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