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公開番号
2025097780
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214187
出願日
2023-12-19
発明の名称
光学積層体及びこれを用いた表示装置
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
弁理士法人小笠原特許事務所
主分類
G02B
5/22 20060101AFI20250624BHJP(光学)
要約
【課題】フレキシブルディスプレイ等の構成部材として好適に用いることができ、小さな曲率半径で湾曲させても欠陥を生じにくく、かつ、表示装置の低反射率化及び高輝度化を図ることができる光学積層体及びこれを用いた表示装置を提供する。
【解決手段】シート状の基材と、基材の第一面側に形成された機能層と、基材の第二面側に形成された着色層とを備え、JIS K 7127(7161)に準拠して測定した引張破壊伸び量が、長手方向(MD)及び幅方向(TD)のいずれにおいても、以下の条件を満足する、光学積層体。
|Lb-La|<|La×0.1|
ここで、
La:基材に機能層を形成した状態での引張破壊伸び量(%)
Lb:基材に機能層及び着色層を形成した状態での引張破壊伸び量(%)
である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
シート状の基材と、
前記基材の第一面側に形成された機能層と、
前記基材の第二面側に形成された着色層とを備え、
JIS K 7127(7161)に準拠して測定した引張破壊伸び量が、長手方向(MD)及び幅方向(TD)のいずれにおいても、以下の条件を満足する、光学積層体。
|Lb-La|<|La×0.1|
ここで、
La:前記基材に前記機能層を形成した状態での引張破壊伸び量(%)
Lb:前記基材に前記機能層及び前記着色層を形成した状態での引張破壊伸び量(%)
である。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記着色層は、色素として、
極大吸収波長が470nm以上530nm以下の範囲内にあり、吸光スペクトルの半値幅が15nm以上45nm以下の範囲内である第1の色材と、
極大吸収波長が560nm以上620nm以下の範囲内にあり、吸光スペクトルの半値幅が15nm以上55nm以下の範囲内である第2の色材と、
400nm以上780nm以下の波長範囲において最も透過率の低い波長が650nm以上780nm以下の範囲内にある第3の色材との少なくとも1種類を含有し、
下記式(1)で表される構造単位を含むポリマーを含む、請求項1に記載の光学積層体。
JPEG
2025097780000007.jpg
70
170
ここで、R
a
は、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシ基、炭素数10以下のアルキル基、炭素数10以下のアルコキシカルボニル基、炭素数10以下のアルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、炭素数10以下のアシルアミノスルホニル基、炭素数10以下のアルコキシ基、炭素数10以下のアルキルチオ基、炭素数10以下のアリールオキシ基、ニトロ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、炭素数10以下のアシルオキシ基、炭素数10以下のアシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、炭素数10以下のアリール基、置換アミノ基、置換ウレイド基、置換ホスホノ基、又は複素環基を表し、
R
b
は、水素原子又は炭素数30以下のアルキル基を表し、
Xは、単結合、エステル基、炭素数30以下の脂肪族アルキル鎖、芳香族鎖、ポリエチレングリコール鎖、又はこれらを組み合わせてなる連結基を表し、いずれもスピロジオキサン環を含んでも良い。
【請求項3】
前記着色層に、一重項酸素クエンチャー、過酸化物分解剤の1種以上を更に含む請求項2に記載の光学積層体。
【請求項4】
前記一重項酸素クエンチャーが、ジアルキルホスフェイト、ジアルキルジチオカルバネート、ベンゼンジチオール及びこれらの遷移金属錯体、ならびに下記式(2)で表される化合物のいずれかを含む、請求項3に記載の光学積層体。
JPEG
2025097780000008.jpg
50
170
ここで、R
1
は、各々独立に、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基又はR
9
CO
-
、R
10
SO
2-
若しくはR
11
NHCO
-
で表される基を示し、R
9
、R
10
、及びR
11
は、各々独立に、アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基を示す。R
2
及びR
3
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基又はアルケニルオキシ基を示し、R
4
~R
8
は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基又はアリール基を示す。
【請求項5】
前記色素が、ポルフィリン構造、メロシアニン構造、フタロシアニン構造、アゾ構造、シアニン構造、スクアリリウム構造、クマリン構造、ポリエン構造、キノン構造、テトラジポルフィリン構造、ピロメテン構造及びインジゴ構造のいずれかを有する化合物及びその金属錯体からなる群から選択される1種以上の化合物を含む、請求項2に記載の光学積層体。
【請求項6】
前記基材または前記機能層が、JIS L 1925に準拠した紫外線遮蔽率が85%以上である紫外線吸収層である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項7】
前記基材と前記着色層との間に、JIS L 1925に準拠した紫外線遮蔽率が85%以上である紫外線吸収層を備える、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項8】
前記基材が、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート及びポリイミドのいずれかからなる、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項9】
前記機能層が、ハードコート層、高屈折率層もしくは低反射率層を含む反射防止層、防眩層のいずれかを含む、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項10】
請求項1の光学積層体を備える、表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体及びこれを用いた表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
有機EL表示装置等の自発光表示装置の表示面内には、金属製の電極や配線が形成されている。これらの金属製の電極や配線は、外部から入射する光(即ち、外部光)を反射するため、コントラスト低下等の表示品位の低下を招きやすい。表示品位向上のために、偏光板及び位相遅延板(円偏光板)を設ける構成が提案されているが、表示装置から出射した光が円偏光板を通過して外部に放出される際に、大部分の光が損失され、消費電力の増加や素子寿命の低下を招きやすかった。
【0003】
前述の構成とは異なる表示装置として、例えば特許文献1には、所定の波長帯域を選択的に吸収する色素を含む光学フィルタを備えた構成が記載されている。特許文献1に記載の光学フィルタは、表示装置から出射した光のうち、特に色純度を低下させる波長帯域の光を選択的に吸収するので、三原色の表示に必要な光の損失が抑えられ、表示画像の視認性を向上させることができる。
【0004】
また、近年ではフレキシブルディスプレイの採用が進み、表示装置を形成する部材には従来求められてきた光学特性や耐久性に加え、耐屈曲性も求められる傾向にある。それ自体の厚みにより薄膜化が困難である円偏光板に対し、機能層への追加形成で対応できる光学フィルタは、フレキシブルディスプレイへの親和性も高いと言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-56865号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
フレキシブルディスプレイの表面には、表面保護特性及び耐屈曲性を有するハードコートフィルムが使用されている。このようなハードコートフィルムに所定の波長帯域を選択的に吸収する光学フィルタ層(着色層)を付与する場合、耐光性や耐熱性などの信頼性を考慮し、フレキシブルディスプレイを構成したときにディスプレイ内側から順に、例えば、光学フィルタ層/基材/機能層、あるいは、光学フィルタ層/機能層/基材/機能層のような層構成となるように光学フィルタ層を設けることになる。
【0007】
従来の光学積層体は、曲率半径が徐々に小さくなるように湾曲させていくと、比較的大きな曲率半径の段階でも、屈曲部に外側となる着色層に微細なクラックを生じやすかった。湾曲可能、折り曲げ可能な表示装置等への適用を考慮した場合、光学積層体には、小さな曲率半径で湾曲させても欠陥を生じにくいことが求められる。
【0008】
それ故に、本発明は、フレキシブルディスプレイ等の構成部材として好適に用いることができ、小さな曲率半径で湾曲させても欠陥を生じにくく、かつ、表示装置の低反射率化及び高輝度化を図ることができる光学積層体及びこれを用いた表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る光学積層体は、シート状の基材と、基材の第一面側に形成された機能層と、基材の第二面側に形成された着色層とを備え、JIS K 7127(7161)に準拠して測定した引張破壊伸び量が、長手方向(MD)及び幅方向(TD)のいずれにおいても、以下の条件を満足する。
|Lb-La|<|La×0.1|
ここで、
La:基材に機能層を形成した状態での引張破壊伸び量(%)
Lb:基材に機能層及び着色層を形成した状態での引張破壊伸び量(%)
である。
【0010】
本発明に係る表示装置は、上記の光学積層体を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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