TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025098821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215208
出願日2023-12-20
発明の名称安定液、及び安定液の製造方法
出願人株式会社大林組,三洋化成工業株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類C09K 8/508 20060101AFI20250625BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】造壁性が従来の安定液と同等であり、かつ取り扱いが容易である安定液及びその製造方法の提供。
【解決手段】ベントナイト、重量平均分子量が40万~60万のポリ不飽和カルボン酸、及び中和剤を含有する安定液である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ベントナイト、重量平均分子量が40万~60万のポリ不飽和カルボン酸、及び中和剤を含有することを特徴とする安定液。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記ポリ不飽和カルボン酸の重量平均分子量が、41万~57万である請求項1に記載の安定液。
【請求項3】
水を更に含有し、
前記ポリ不飽和カルボン酸の含有量が、前記水1Lあたり0.09質量%~0.37質量%である請求項1又は2に記載の安定液。
【請求項4】
前記中和剤が、炭酸ナトリウムである請求項1又は2に記載の安定液。
【請求項5】
ベントナイト、及び中和剤の混合物中に、重量平均分子量が40万~60万のポリ不飽和カルボン酸を添加することを特徴とする安定液の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、安定液、及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
地中連続壁工事や杭工事においては、地盤を掘削した孔に安定液を入れ、安定液を孔壁に付着させ、掘削時の孔壁崩壊を防止することが行われる。
安定液は、主にベントナイト、ポリマー、分散剤等を含有する。ポリマーとして、カルボキシメチルセルロース(以下、CMCという場合がある)を用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
安定液の成分は掘削する地盤の性質によって変更される。砂粒分が多い粘性土の地盤を掘削する場合、安定液に含まれるポリマーとしては、安定液の粘度の極端な増加を避けるために、ポリアクリル酸ナトリウムなどのポリアクリル酸塩を主成分とするポリマーを用いることが提案されている。
しかしながら、このポリアクリル酸塩を主成分とするポリマーは孔壁に付着する力が弱く、そのため、このポリマーのみを用いた安定液は造壁性が弱い。そこで、造壁性を向上させるため、このポリマーは、上述のCMCと組み合わせて用いられることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-005190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
安定液は、通常、施工現場に設けられた作液層で材料を混合することにより製造される。従って、材料の種類が少ない方が輸送コストを抑えることができる点で好ましい。
そこで、ポリマーとして、主成分であるポリアクリル酸塩などのポリ不飽和カルボン酸のみを用いた安定液が望まれてきた。
【0006】
しかしながら、安定液の成分として用いることのできる、即ち、造壁性を有するポリ不飽和カルボン酸ナトリウムなどのポリ不飽和カルボン酸塩は、分子量(重量平均分子量)が大きい。分子量の大きいポリ不飽和カルボン酸塩は、高粘度の液体である。このため、ポンプ等を用いてポリ不飽和カルボン酸塩を作液槽に直接投入し難く、施工現場における安定液の製造が困難であった。特に、気温の低い冬季においては、ポリ不飽和カルボン酸塩の粘度が更に増加するため、施工現場における安定液の製造が更に困難であった。
【0007】
本発明は、造壁性が従来の安定液と同等であり、かつ取り扱いが容易である安定液及びその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明の安定液は、ベントナイト、重量平均分子量が40万~60万のポリ不飽和カルボン酸、及び中和剤を含有する。
また、本発明の安定液は、ポリ不飽和カルボン酸の重量平均分子量が、41万~57万であることが好ましい。
また、本発明の安定液は、水を更に含有し、ポリ不飽和カルボン酸の含有量が、前記水1Lに対して、0.09%~0.37%であることが好ましい。
また、本発明の安定液は、中和剤が、炭酸ナトリウムであることが好ましい。
また、本発明の安定液の製造方法は、ベントナイト、及び中和剤の混合物中に、重量平均分子量が40万~60万のポリ不飽和カルボン酸を添加する方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、造壁性が従来の安定液と同等であり、かつ取り扱いが容易である安定液及びその製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(安定液)
実施形態に係る安定液は、ベントナイト、ポリ不飽和カルボン酸、及び中和剤を含有し、水を含有することが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社大林組
建物
3日前
株式会社大林組
建物
4日前
株式会社大林組
制震構造
19日前
株式会社大林組
雨水桝蓋
25日前
株式会社大林組
摩擦ダンパー
4日前
株式会社大林組
免震建物構造
5日前
株式会社大林組
屋根構築方法
9日前
株式会社大林組
摩擦ダンパー
4日前
株式会社大林組
粉塵飛散抑制剤
9日前
株式会社大林組
自硬性材料の製造方法
17日前
株式会社大林組
床構造及び床構造構築方法
5日前
株式会社大林組
柱の再利用方法及び建築物
10日前
株式会社大林組
有機フッ素化合物の浄化方法
12日前
株式会社大林組
圧送システム及び、圧送方法
19日前
株式会社大林組
防液堤及び防液堤の改造方法
12日前
株式会社大林組
基礎梁の再利用方法及び建築物
19日前
株式会社大林組
安定液、及び安定液の製造方法
10日前
株式会社大林組
床スラブの再利用方法及び建築物
4日前
株式会社大林組
先受け管の施工装置及び先受け工法
9日前
株式会社大林組
プレキャストPC床版と桁との接合構造
16日前
株式会社大林組
舗装構造及び舗装構造における揚水方法
17日前
株式会社大林組
梁材間の剛接合構造及び梁材の運搬方法
3日前
株式会社大林組
支援装置、支援方法、および、プログラム
5日前
株式会社大林組
デッキ合成スラブの再利用方法及び建築物
23日前
株式会社大林組
二酸化炭素管理システム及び二酸化炭素管理方法
16日前
株式会社大林組
セメント系組成物の充填システム及び、充填方法
17日前
株式会社大林組
1軸操作型の操作レバーの駆動を行うアクチュエータ
19日前
株式会社大林組
設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム
23日前
株式会社大林組
建設機械の制御システム、制御方法及び制御プログラム
23日前
株式会社大林組
免震構造の設計システム、設計方法及び設計プログラム
4日前
株式会社大林組
施工支援システム、施工支援方法及び施工支援プログラム
12日前
株式会社大林組
施工支援システム、施工支援方法及び施工支援プログラム
12日前
株式会社大林組
コンクリート盤の製造方法、コンクリート盤、及び開口部の止水構造
10日前
株式会社大林組
ゲンジボタルの検出キット、検出方法及びゲンジボタルの生息調査方法
16日前
株式会社大林組
建設現場における資材の運搬方法、および、建設現場における資材運搬システム
17日前
株式会社大林組
免震化工法、及び、免震化構造
9日前
続きを見る