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公開番号2025100805
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025069670,2021034571
出願日2025-04-21,2021-03-04
発明の名称免震化工法、及び、免震化構造
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250626BHJP(建築物)
要約【課題】免震化工事の施工を容易にしつつ、施工中に建物に作用する水平外力に対する耐力を高めて安全に施工すること。
【解決手段】上部構造と下部構造の間に免震装置を設ける免震化工法であって、上部構造は、上部水平部と、上部水平部から下方に突出し、かつ、第1方向に間隔を空けて配された第1上部突出部、及び、第2上部突出部と、を有し、下部構造は、下部水平部と、下部水平部から上方に突出し、かつ、第1方向に間隔を空けて配された第1下部突出部、及び、第2下部突出部と、を有し、第1上部突出部と第2上部突出部との間であり、かつ、第1下部突出部と第2下部突出部との間に、第1方向の水平力に対抗する水平対抗部材を第1方向に沿って設置する水平対抗部材設置工程を有し、第1上部突出部と第2上部突出部との間、かつ、第1下部突出部と第2下部突出部との間に、斜めに配置された部材を備えていない。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
上部構造と下部構造の間に免震装置を設ける免震化工法であって、
前記上部構造は、上部水平部と、前記上部水平部から下方に突出し、かつ、第1方向に間隔を空けて配された第1上部突出部、及び、第2上部突出部と、を有し、
前記下部構造は、下部水平部と、前記下部水平部から上方に突出し、かつ、前記第1方向に間隔を空けて配された第1下部突出部、及び、第2下部突出部と、を有し、
前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間であり、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、前記第1方向の水平力に対抗する水平対抗部材を前記第1方向に沿って設置する水平対抗部材設置工程を有し、
前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に
、斜めに配置された部材を備えていないことを特徴とする免震化工法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載の免震化工法であって、
前記水平対抗部材は、上部対抗部材と、下部対抗部材とを有し、
前記水平対抗部材設置工程において、
前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間に、前記上部対抗部材を前記第1方向に沿って設置し、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、前記下部対抗部材を前記第1方向に沿って設置し、前記上部対抗部材と前記下部対抗部材を接続することを特徴とする免震化工法。
【請求項3】
請求項2に記載の免震化工法であって、
前記水平対抗部材設置工程において、前記上部対抗部材と前記下部対抗部材とを、前記第1方向に沿って前記上部対抗部材と前記下部対抗部材の間に設置される接続部材を介して接続することを特徴とする免震化工法。
【請求項4】
請求項1から3の何れか1項に記載の免震化工法であって、
前記水平対抗部材設置工程において、前記第1上部突出部と前記第2上部突出部のうちの少なくとも一方の側面と、当該側面に対向する前記水平対抗部材の面との間に、充填材を充填することを特徴とする免震化工法。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載の免震化工法であって、
前記水平対抗部材設置工程において、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部のうちの少なくとも一方の側面と、当該側面に対向する前記水平対抗部材の面との間に、充填材を充填することを特徴とする免震化工法。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項に記載の免震化工法であって、
前記水平対抗部材設置工程よりも後に、前記第1上部突出部と前記第1下部突出部の間に第1の免震装置を設置し、前記第2上部突出部と前記第2下部突出部の間に第2の免震装置を設置する免震装置設置工程を有することを特徴とする免震化工法。
【請求項7】
請求項6記載の免震化工法であって、
前記第1上部突出部、及び、前記第2上部突出部は、それぞれ、柱の上部と、当該柱の上部の外側にコンクリートが打設された柱上部補強部とを有し、
前記第1下部突出部、及び、前記第2下部突出部は、それぞれ、柱の下部と、当該柱の下部の外側にコンクリートが打設された柱下部補強部とを有し、
前記免震装置設置工程よりも前に、前記第1上部突出部と前記第1下部突出部の間、及び、前記第2上部突出部と前記第2下部突出部の間に、それぞれ、前記上部構造の荷重を仮受けする仮受け支持部材を設置する仮受け支持部材設置工程を有し、
前記水平対抗部材設置工程、及び、前記仮受け支持部材設置工程よりも前に、前記柱上部補強部、及び、前記柱下部補強部を形成する補強部形成工程を有し、
前記水平対抗部材設置工程において、前記柱上部補強部の側面、及び、前記柱下部補強部の側面に、前記水平対抗部材を当接させ、
前記仮受け支持部材設置工程において、前記柱上部補強部の下面、及び、前記柱下部補強部の上面に、前記仮受け支持部材を当接させることを特徴とする免震化工法。
【請求項8】
請求項1から5の何れか1項に記載の免震化工法であって、
前記水平対抗部材設置工程において、前記水平対抗部材を下方から支持する支持部材を設置する、又は、前記水平対抗部材を上方から吊るすことを特徴とする免震化工法。
【請求項9】
上部構造と下部構造の間に免震装置を有する免震化構造であって、
上部水平部と、前記上部水平部から下方に突出し、かつ、第1方向に間隔を空けて配された第1上部突出部、及び、第2上部突出部と、を有する前記上部構造と、
下部水平部と、前記下部水平部から上方に突出し、かつ、前記第1方向に間隔を空けて配された第1下部突出部、及び、第2下部突出部と、を有する前記下部構造と、
前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間であり、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、前記第1方向に沿って設置され、前記第1方向の水平力に対抗する水平対抗部材と、
を備え

前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に
、斜めに配置された部材を備えていないことを特徴とする免震化構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免震化工法、及び、免震化構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
既存建物の柱を切断するとともに、その切断箇所に免震装置を設置して免震化する免震化工法が実施されている。特許文献1では、免震化工事中に建物に作用する地震(水平外力)に対する耐力を高めるため、柱の切断前に、柱間の開口部に仮設ブレースとしてX型ブレースやK型ブレースを設置している。そうすることで施工安全性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-200361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1のように柱間の開口部に斜めに対抗部材を設置する場合、建物に水平外力が作用した際に、対抗部材に曲げや座屈が生じるおそれがある。そのため、水平外力に対する耐力が十分でなかったり、不要に多くの対抗部材を設置したりしなければならないといった問題がある。また、斜めに対抗部材を設置する場合、既存建物の柱や梁や床等に多くのアンカーを打設してガセットプレートを取り付け、ガセットプレート間に斜めに対抗部材を配置する等、比較的に施工が煩雑となる。
【0005】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、免震化工事の施工を容易にしつつ、施工中に建物に作用する水平外力に対する耐力を高めて安全に施工することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成するため、本発明の免震化工法は、上部構造と下部構造の間に免震装置を設ける免震化工法であって、前記上部構造は、上部水平部と、前記上部水平部から下方に突出し、かつ、第1方向に間隔を空けて配された第1上部突出部、及び、第2上部突出部と、を有し、前記下部構造は、下部水平部と、前記下部水平部から上方に突出し、かつ、前記第1方向に間隔を空けて配された第1下部突出部、及び、第2下部突出部と、を有し、前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間であり、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、前記第1方向の水平力に対抗する水平対抗部材を前記第1方向に沿って設置する水平対抗部材設置工程を有することを特徴とする。
【0007】
このような免震化工法によれば、上部構造に作用した水平外力を、水平対抗部材を介して下部構造に伝達でき、下部構造に対する上部構造の位置ずれを抑制でき安全に施工できる。また、水平対抗部材を第1方向に沿って容易に設置できる。また、水平対抗部材に曲げや座屈が生じ難く、水平外力に対する建物の耐力を高めることができ、安全に施工できる。
【0008】
また、上部構造と下部構造の間に免震装置を設ける免震化工法であって、前記上部構造は、上部水平部と、前記上部水平部から下方に突出し、かつ、第1方向に間隔を空けて配された第1上部突出部、及び、第2上部突出部と、を有し、前記下部構造は、下部水平部と、前記下部水平部から上方に突出し、かつ、前記第1方向に間隔を空けて配された第1下部突出部、及び、第2下部突出部と、を有し、前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間であり、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、前記第1方向の水平力に対抗する水平対抗部材を前記第1方向に沿って設置する水平対抗部材設置工程を有し、前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、斜めに配置された部材を備えていないことを特徴とする。
【0009】
このような免震化工法によれば、上部構造に作用した水平外力を、水平対抗部材を介して下部構造に伝達でき、下部構造に対する上部構造の位置ずれを抑制でき安全に施工できる。また、水平対抗部材を第1方向に沿って容易に設置できる。また、水平対抗部材に曲げや座屈が生じ難く、水平外力に対する建物の耐力を高めることができ、安全に施工できる。
【0010】
かかる免震化工法であって、前記水平対抗部材は、上部対抗部材と、下部対抗部材とを有し、前記水平対抗部材設置工程において、前記第1上部突出部と前記第2上部突出部との間に、前記上部対抗部材を前記第1方向に沿って設置し、かつ、前記第1下部突出部と前記第2下部突出部との間に、前記下部対抗部材を前記第1方向に沿って設置し、前記上部対抗部材と前記下部対抗部材を接続することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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