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公開番号2025099229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215725
出願日2023-12-21
発明の名称熱可塑性樹脂組成物及び成形品並びにそれらの製造方法
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 101/00 20060101AFI20250626BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】樹脂廃棄物を効率よく再利用でき、かつ、加工時の発生ガスが抑制されて加工性に優れる樹脂組成物及び成形品並びにそれらの製造方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物(A)と、樹脂廃棄物(B)と、ガス吸着剤(C)とを必須成分として配合してなる熱可塑性樹脂組成物であって、前記熱可塑性樹脂がエンジニアリングプラスチック又はスーパーエンジニアリングプラスチックであり、前記樹脂廃棄物(B)の配合量が樹脂組成物(A)100質量部に対して0.1~100質量部であり、前記ガス吸着剤(C)が、活性炭、シリカ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物(A)と、樹脂廃棄物(B)と、ガス吸着剤(C)とを必須成分として配合してなる熱可塑性樹脂組成物であって、
前記熱可塑性樹脂がエンジニアリングプラスチック又はスーパーエンジニアリングプラスチックであり、
前記樹脂廃棄物(B)の配合量が樹脂組成物(A)100質量部に対して0.1~100質量部であり、
前記ガス吸着剤(C)が、活性炭、シリカ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、熱可塑性樹脂組成物。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂がポリアリーレンスルフィド樹脂である、請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
前記樹脂廃棄物(B)がシュレッダーダストである、請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
前記樹脂廃棄物(B)の樹脂含有量が50~100質量部である、請求項1又は2記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
前記ガス吸着剤(C)の比表面積が50m

/g以上である、熱可塑性樹脂組成物。
【請求項6】
前記ガス吸着剤(C)の配合量が樹脂組成物(A)100質量部に対して0.1~50質量部である、熱可塑性樹脂組成物。
【請求項7】
320℃で60分間加熱した際の重量減少率が1.0wt%以下である、熱可塑性樹脂組成物。
【請求項8】
請求項1又は2記載の樹脂組成物を溶融成形してなる成形品。
【請求項9】
少なくとも熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物(A)と、樹脂廃棄物(B)と、ガス吸着剤(C)とを必須成分として配合し、前記熱可塑性樹脂の軟化流動温度以上で溶融混練する工程を有する熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、
前記熱可塑性樹脂がエンジニアリングプラスチック又はスーパーエンジニアリングプラスチックであり、
前記樹脂廃棄物(B)の配合量が前記樹脂組成物(A)100質量部に対して0.1~100質量部であり、
前記ガス吸着剤(C)が、活性炭、シリカ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
【請求項10】
前記熱可塑性樹脂がポリアリーレンスルフィド樹脂である、請求項9記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物及び熱可塑性樹脂成形品並びにそれらの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な社会の実現に向けて、各種材料の再資源化に関する技術開発が加速している。中でも、自動車や家電から回収された産業廃棄物は、多量に排出されるため効率的な再利用が求められている。通常このような産業廃棄物は複数の材料から構成されており、そのまま新たな製品の原料として用いることは困難である。そこで、回収された産業廃棄物は一般的に部品ごとに解体後、破砕されて磁力選別により鉄系金属を分別し、樹脂廃棄物(いわゆるシュレッダーダストや混合残渣)として埋め立て処理されるのが一般的である。
【0003】
このような樹脂廃棄物は可能な限り樹脂材料として再利用することが好ましい。例えば、特許文献1には、異種の廃プラスチックを含む溶融混練用廃プラスチック混合物及びそれを溶融成形してなる成形物が開示されている。しかしながら、このような樹脂廃棄物単体でマテリアルリサイクルすると、樹脂の劣化に起因して得られる成形品が機械的強度に乏しくなるため、一般的にはバージン材料と混合して用いる。中でも、バージン材料としてエンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチックといった加工温度の高い材料を用いた場合には、低融点成分の分解ガスが多量に発生し、加工性や物性に悪影響を及ぼすことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-59424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、樹脂廃棄物を再利用でき、かつ、加工時の発生ガスが抑制されて加工性に優れる樹脂組成物及び成形品並びにそれらの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下の本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本開示は、少なくとも熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物(A)と、樹脂廃棄物(B)と、ガス吸着剤(C)とを必須成分として配合してなる熱可塑性樹脂組成物であって、
前記熱可塑性樹脂がエンジニアリングプラスチック又はスーパーエンジニアリングプラスチックであり、
前記樹脂廃棄物(B)の配合量が樹脂組成物(A)100質量部に対して0.1~100質量部であり、
前記ガス吸着剤(C)が、活性炭、シリカ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0008】
また、本開示は、上記記載の樹脂組成物を溶融成形してなる成形品に関する。
【0009】
また、本開示は、少なくとも熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物(A)と、樹脂廃棄物(B)と、ガス吸着剤(C)とを必須成分として配合し、前記熱可塑性樹脂の軟化流動温度以上で溶融混練する工程を有する熱可塑性樹脂組成物の製造方法であって、
前記熱可塑性樹脂がエンジニアリングプラスチック又はスーパーエンジニアリングプラスチックであり、
前記樹脂廃棄物(B)の配合量が前記樹脂組成物(A)100質量部に対して0.1~100質量部であり、
前記ガス吸着剤(C)が、活性炭、シリカ、ゼオライト及びハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種である、熱可塑性樹脂組成物の製造方法に関する。
【0010】
また、本開示は、上記記載の製造方法で熱可塑性樹脂組成物を製造する工程、得られた熱可塑性樹脂組成物を溶融成形する工程を有する成形品の製造方法に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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