TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025095195
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211041
出願日
2023-12-14
発明の名称
リキッドインキ組成物
出願人
DIC株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09D
11/102 20140101AFI20250619BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】 各種フィルムに優れた密着性を保持しながら、特にポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルム等のオレフィンフィルムへの密着性やラミネート強度を良好にできるリキッドインキ組成物を提供する。
【解決手段】 バインダー樹脂と、ポリブタジエン(A1)、ポリブタジエンジオール(A2)、水素化ポリブタジエンジオール(A3)、ポリイソプレンポリオール(B1)、及び水素化ポリイソプレンポリオール(B2)から選ばれる少なくとも1種と、有機溶剤(C)を含有し、ポリブタジエン(A1)、ポリブタジエンジオール(A2)、水素化ポリブタジエンジオール(A3)、ポリイソプレンポリオール(B1)、及び水素化ポリイソプレンポリオール(B2)は数平均分子量が500~50000であり、リキッドインキ組成物の全固形分に対して0.05~10.0質量%含有するリキッドインキ組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
バインダー樹脂と、
ポリブタジエン(A1)、ポリブタジエンジオール(A2)、水素化ポリブタジエンジオール(A3)、ポリイソプレンポリオール(B1)、及び水素化ポリイソプレンポリオール(B2)から選ばれる少なくとも1種と、
有機溶剤(C)を含有し、
前記ポリブタジエン(A1)、ポリブタジエンジオール(A2)、水素化ポリブタジエンジオール(A3)、ポリイソプレンポリオール(B1)、及び水素化ポリイソプレンポリオール(B2)は数平均分子量が500~50000であり、リキッドインキ組成物の全固形分に対して0.05~10.0質量%含有する
ことを特徴とするリキッドインキ組成物。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記バインダー樹脂としてポリウレタン樹脂(D)を含有する、請求項1に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項3】
更に、ガラス転移温度(Tg)が40℃以上の樹脂(E)を含有する、請求項2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項4】
前記ポリウレタン樹脂(D)がウレア結合を有する請求項2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項5】
前記ポリウレタン樹脂(D)がポリエーテル樹脂を反応原料とするものであり、ポリウレタン樹脂(D)全量に対するポリエーテル樹脂が1~50質量%である請求項2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項6】
前記ポリウレタン樹脂(D)のウレタン結合濃度が、0.3~2.0mmol/gである請求項2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項7】
前記ガラス転移温度(Tg)が40℃以上の樹脂(E)が、水酸基を有する塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、セルロース系樹脂のいずれか一つ以上である請求項3に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項8】
前記有機溶剤(C)が、芳香族有機溶剤及び/又はケトン系溶剤を含まない請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物を印刷してなる印刷物。
【請求項10】
前記印刷物は、請求項1又は2に記載のリキッドインキ組成物をプラスチックフィルムに印刷してなる印刷物であり、前記プラスチックフィルムがポリオレフィン樹脂である
請求項9に記載の印刷物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟包装用ラミネート用途のグラビアインキ、フレキソインキ向けリキッドインキ組成物に関する。ペットフィルム、ナイロンフィルム、無機や有機のバリア層、コート剤が塗布された各種バリアフィルムに加え、特に密着性が低下しがちなポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルムに対して適性を有するリキッドインキ組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年フレキシブルパッケージ業界では、消費者が使用を終えたパッケージのリサイクル性を高める動きが加速している。リサイクル性を向上させるために、特にオレフィン系(ポリプロピレン、ポリエチレン)のみで構成される、いわゆるモノマテリアルパッケージの開発が活発化している。
【0003】
軟包装材の製造に使用されるラミネート用途のリキッドインキは、ウレタン樹脂若しくはウレタンウレア樹脂が主成分として使用されている。さらに近年では、印刷時の作業衛生性と包装材料の有害性の両面から、トルエン等の芳香族溶剤やメチルエチルケトン等のケトン系溶剤の使用が制限されつつある。例えば、脱芳香族系溶剤やケトン系溶剤型のリキッドインキには、印刷適性の観点から、溶剤として芳香族、ケトン系溶剤の代わりに酢酸エチルや酢酸プロピルなどの酢酸エステル類、イソプロピルアルコールやノルマルプロピルアルコール等のアルコール系溶剤、又はそれらの混合溶剤が使用される傾向にある。
【0004】
更に、持続可能な開発目標で代表されるように、人体又は環境への悪影響を及ぼしうる物質を低減する循環型社会の構築といった時代の潮流を受けて、プラスチックを使用する包装材材を取り巻く法規制は世界的に厳しくなってきている。特に近年、包装材に使用される成分及びその食品へのマイグレーションの規制等の厳格化が要求されている。また、脱プラスチックの動きも加速しており、包装材のリサイクル性の需要が高まっている。そのため、インキを始めとする包装材に関連する製品開発において、人体又は環境への安全性が担保された材料を用いて包装材構成材料を設計する必要が生じている。
【0005】
中でも、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体は、以下の(a)及び(b)の理由から包装材のリサイクルを阻害する物質として懸念されている。
【0006】
(a)塩化ビニル等の塩素系樹脂は、リサイクルの熱分解工程において塩化水素が脱離し塩酸が発生することにより機器又は配管の腐食原因となりうる。
【0007】
(b)廃棄物を焼却した際に生じるエネルギーを再利用するサーマルリサイクルにおいて、塩素系樹脂を焼却するとダイオキシン等の環境ホルモンが排出されうる。
【0008】
そのため、例えば塩素を含まない塩素系樹脂フリー化といった、環境対応型材料の開発が今後求められる。しかし、このような環境対応型材料において、インキ組成物の分散性、フィルムに対する密着性等の諸物性を満たすものとすることは難しい。
【0009】
軟包装材の製造にはポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、ナイロン、バリア性を付与した高機能フィルムなどの各種フィルムが用いられ、印刷インキにはこれら各種印刷基材への密着性が求められるが、特にポリプロピレンフィルムやポリエチレンフィルムに対しては密着性が不十分であることが多い。上述したようにリサイクル適性付与の観点より、市場からはオレフィン系モノマテリアルに好適なインキが求められている。
【0010】
例えば、特許文献1及び特許文献2には、ポリジエンポリオールや水素添加ポリジエンジオールをウレタンに導入する発明が記載されている。しかし、特許文献1及び特許文献2ではポリオールがウレタン樹脂中に組み込まれているため、オレフィンフィルムへの密着性が満足できるものではない。そのため、環境対応等の観点から多様化するインキ材料やフィルム基材を用いて、更なる密着性改良が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
DIC株式会社
樹脂成形体
9日前
DIC株式会社
樹脂組成物
24日前
DIC株式会社
凹凸増幅用具
2日前
DIC株式会社
積層体及び包装材
9日前
DIC株式会社
生分解性樹脂の成形体
16日前
DIC株式会社
リキッドインキ組成物
9日前
DIC株式会社
移動体及び移動体の飛行方法
18日前
DIC株式会社
ロボット用保護具・プロテクタ
1か月前
DIC株式会社
ロボット用保護具・プロテクタ
1か月前
DIC株式会社
樹脂組成物、硬化物及び積層体
16日前
DIC株式会社
視覚と触覚の両方に訴求する材料
2日前
DIC株式会社
ファン取付装置及びヘルメット装置
11日前
DIC株式会社
付属品取付装置及びヘルメット装置
16日前
DIC株式会社
ファン取付装置及びヘルメット装置
16日前
DIC株式会社
見た目とさわり心地が一致する材料
2日前
DIC株式会社
高分子分散型液晶組成物及び調光素子
2日前
DIC株式会社
樹脂組成物、シート、金属ベース基板
4日前
DIC株式会社
ラジカル重合性組成物及び土木建築材料
4日前
DIC株式会社
推定方法、情報処理装置、及びプログラム
9日前
DIC株式会社
硬化性樹脂組成物およびギャップフィラー
4日前
DIC株式会社
積層体、再生プラスチック及びその製造方法
11日前
DIC株式会社
バインダー樹脂組成物、硬化物及び舗装材料
4日前
DIC株式会社
食品用コーティング剤、食品、食品用包装材
26日前
DIC株式会社
水性ウレタン樹脂組成物、コーティング剤及び物品
2日前
DIC株式会社
熱可塑性樹脂組成物及び成形品並びにそれらの製造方法
2日前
DIC株式会社
植物育成剤、植物栽培用組成物、及び植物を栽培する方法
2日前
DIC株式会社
活性エネルギー線硬化型組成物、積層体及び積層体の製造方法
11日前
DIC株式会社
触覚定量分析用の標準試料、その製造方法および触覚定量分析方法
2日前
DIC株式会社
重合体の製造方法、重合体、組成物、レジスト組成物およびレジストパターン
4日前
DIC株式会社
硬化性樹脂組成物、繊維強化成形材料、成形品、ポリオール及びその製造方法
2日前
DIC株式会社
発光性粒子、インク組成物、光変換層、波長変換フィルム並びにカラーフィルタ
2日前
DIC株式会社
エチレン製造用触媒、エチレン製造用触媒の製造方法、及びエチレンの製造方法
3日前
DIC株式会社
プラスチックフィルムの分離回収方法、及び再生プラスチックペレットの製造方法
26日前
DIC株式会社
樹脂組成物、シート、金属ベース基板
4日前
DIC株式会社
硬化性樹脂組成物およびギャップフィラー
4日前
DIC株式会社
セルロースエステル樹脂用可塑剤組成物、セルロースエステル樹脂組成物およびその成形品
4日前
続きを見る
他の特許を見る