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公開番号2025099353
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215959
出願日2023-12-21
発明の名称電気自動車
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250626BHJP(車両一般)
要約【課題】重力による坂道での後退や前進を防ぎつつ、スムーズな発進を可能にさせることのできる技術を提供すること。
【解決手段】電気自動車は、アクセルペダルと、手動変速式内燃機関車の変速操作に用いる操作部材を模した疑似変速操作部材と、電気自動車を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、ドライバの選択により、アクセルペダルの開度と疑似変速操作部材の操作とに基づいて、電気モータを駆動するドライバ要求トルクを算出する制御モードを実行する。また、電気自動車が勾配のある路面に停車していることを検出した場合にホールドアシストを行う。ホールドアシストは、重力と反対方向の駆動輪トルクであるホールドアシストトルクを出力することと、ドライバ要求トルクがホールドアシストトルクを上回ったことを受けて、ホールドアシストトルクの出力を終了し、ドライバ要求トルクの出力に切り替えることと、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電気モータを駆動源として有する電気自動車であって、
前記電気自動車の運転に用いる運転操作部材と、
手動変速式内燃機関車の変速操作に用いる操作部材を模した疑似変速操作部材と、
前記運転操作部材の操作に応じて前記電気自動車を制御する制御装置と、を備え、
前記運転操作部材は、アクセルペダルを含み、
前記疑似変速操作部材は、手動変速機のH型シフタを模擬した疑似H型シフタと、クラッチ操作装置を模擬した疑似クラッチ操作装置と、を含み、
前記制御装置は、
ドライバの選択により、前記アクセルペダルの開度と前記疑似変速操作部材の操作とに基づいて、前記電気モータを駆動するドライバ要求トルクを算出する制御モードを実行することと、
前記制御モードにおいて、前記電気自動車が勾配のある路面に停車していることを検出した場合に、前記電気自動車に作用する重力による前記電気自動車の後退又は前進を防ぐためのホールドアシストを行うことと、を実行するように構成され、
前記ホールドアシストは、
重力と反対方向の駆動輪トルクであるホールドアシストトルクを出力することと、
前記ドライバ要求トルクが前記ホールドアシストトルクを上回ったことを受けて、前記ホールドアシストトルクの出力を終了し、前記ドライバ要求トルクの出力に切り替えることと、を含む
ことを特徴とする電気自動車。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気自動車であって、
前記ホールドアシストは
前記勾配のある路面が上り勾配の路面であることを条件として、前記ホールドアシストトルクを出力することを含む
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項3】
請求項1に記載の電気自動車であって、
前記ホールドアシストは
前記勾配のある路面が下り勾配の路面であり、かつ前記電気自動車のシフトスイッチがリバースに設定されていることを条件として、前記ホールドアシストトルクを出力することを含む
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の電気自動車であって、
前記ホールドアシストは
前記ドライバによるブレーキ操作がOFFにされたことを受けて、前記ホールドアシストトルクの出力を開始することを含む
ことを特徴とする電気自動車。
【請求項5】
請求項4に記載の電気自動車であって、
前記ホールドアシストは
前記ホールドアシストトルクの出力を開始した後であって、前記ドライバ要求トルクが前記ホールドアシストトルクを上回る前に、前記ドライバによるブレーキ操作が行われた場合、前記ホールドアシストトルクの出力を終了することを含む
ことを特徴とする電気自動車。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電気モータを駆動源として有する電気自動車に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エンジンストールを模擬する機能を有する電気自動車におけるホールドアシストを開示している。ホールドアシストによってブレーキが作動させられることで、重力の作用による坂道での車両のずり下がりを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-107412号公報
特開2019-009955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ホールドアシストは、坂道に停車した車両が再発進する際に、重力の作用によって車体が後退又は前進してしまうことを防ぐための機能である。ホールドアシスト機能として、坂道においてブレーキを作動させることで重力による後退や前進を防ぐものが知られている。しかし、ドライバが要求する駆動輪トルクが十分に大きくなったときに突然ブレーキの作動を終了させると、駆動輪トルクが不連続に変化してしまうことになり、ドライバにとっては快適でない。本開示の1つの目的は、重力による坂道での後退や前進を防ぎつつ、スムーズな発進を可能にさせることのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、電気モータを駆動源として有する電気自動車を提供する。電気自動車は、運転に用いる運転操作部材と、手動変速式内燃機関車の変速操作に用いる操作部材を模した疑似変速操作部材と、運転操作部材の操作に応じて電気自動車を制御する制御装置と、を備える。運転操作部材は、アクセルペダルを含む。疑似変速操作部材は、手動変速機のH型シフタを模擬した疑似H型シフタと、クラッチ操作装置を模した疑似クラッチ操作装置と、を含む。制御装置は、ドライバの選択により、アクセルペダルの開度と疑似変速操作部材の操作とに基づいて、電気モータを駆動するドライバ要求トルクを算出する制御モードを実行することと、当該制御モードにおいて、電気自動車が勾配のある路面に停車していることを検出した場合に、電気自動車に作用する重力による電気自動車の後退又は前進を防ぐためのホールドアシストを行うことと、を実行するように構成される。ホールドアシストは、重力と反対方向の駆動輪トルクであるホールドアシストトルクを出力することと、ドライバ要求トルクがホールドアシストトルクを上回ったことを受けて、ホールドアシストトルクの出力を終了し、ドライバ要求トルクの出力に切り替えることと、を含む。
【発明の効果】
【0006】
本開示の電気自動車によれば、坂道における車両の後退又は前進を防ぐためのホールドアシストによって、ホールドアシストトルクが出力される。また、ホールドアシストトルクの出力は、ドライバが要求する駆動輪トルクがホールドアシストトルクを上回ったときに終了する。そして、ホールドアシストトルクの出力の終了とともにドライバ要求トルクが出力される。これにより、出力する駆動輪トルクをホールドアシストトルクからドライバが要求するトルクへとスムーズに移行させることができる。こうして、坂道での発進時における、重力による後退又は前進を防ぎつつ、スムーズな発進を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の実施形態に係る電気自動車の構成を示す図である。
電気自動車の走行制御に関係する制御装置の構成を示す図である。
電気自動車によるホールドアシスト制御について説明するためのタイムチャートである。
上り勾配におけるホールドアシスト制御に関する処理の例を示すフローチャートである。
下り勾配におけるホールドアシスト制御に関する処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図面を参照して、本開示の実施の形態を説明する。
【0009】
1.電気自動車の動力系の構成
図1は本開示の実施形態に係る電気自動車100の構成を模式的に示す図である。まず、図1を参照して電気自動車100の動力系の構成について説明する。
【0010】
電気自動車100は走行用の動力源としてフロントとリアに2つの電気モータ(M)4F、4Rを備えている。電気モータ4F、4Rは例えば三相交流モータである。フロント電気モータ4Fは前輪6Fを駆動するフロントドライブシャフト5Fに接続されている。リア電気モータ4Rは後輪6Rを駆動するリアドライブシャフト5Rに接続されている。前輪6Fは左右が独立した電子制御式のフロントサスペンション7Fに懸架されている。後輪6Rは左右が独立した電子制御式のリアサスペンション7Rに懸架されている。
(【0011】以降は省略されています)

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