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公開番号2025099959
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216984
出願日2023-12-22
発明の名称雨量監視システム
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G01W 1/14 20060101AFI20250626BHJP(測定;試験)
要約【課題】浸水被害の発生を的確に把握することができるとともに、建築物が浸水する前に、周辺地域の雨量を監視することができる雨量監視システムを提供する。
【解決手段】雨量監視システム1は、集合住宅Hの周囲の雨水によるフロート16の浮上を検知する浮上検知ユニット10と、浮上検知ユニット10と通信接続された雨量監視サーバ30と、を備えている。浮上検知ユニット10は、雨水を貯留する貯留ケース11と、フロートスイッチ15と、雨水を排水する排水チューブ21と、を有し、雨量監視サーバ30は、浮上検知信号と浮上検知時刻を取得する浮上検知信号取得部31aと、浮上検知信号に基づいて集合住宅Hの浸水状態を判定する浸水判定部31bと、集合住宅Hが浸水していない場合に、浮上検知時刻に基づいて雨量を算出する雨量算出部31cと、監視結果出力部31eと、を有している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の周囲の雨水による浮き体の浮上を検知して浮上検知信号を出力する浮上検知ユニットと、該浮上検知ユニットと通信接続された雨量監視装置と、を備えた雨量監視システムであって、
前記浮上検知ユニットは、
前記雨水を貯留する貯留ケースと、
前記貯留ケースに貯留された前記雨水による前記浮き体の浮上を検知するフロートスイッチと、
前記貯留ケース内に前記雨水が所定量貯留された際に、前記雨水を前記貯留ケースから排水する排水手段と、を有し、
前記雨量監視装置は、
前記浮上検知信号と、該浮上検知信号を取得した浮上検知時刻を取得する浮上検知信号取得部と、
前記浮上検知信号に基づいて前記建築物の浸水状態を判定する浸水判定部と、
前記浸水判定部によって前記建築物が浸水していないと判定された場合に、前記浮上検知時刻に基づいて雨量を算出する雨量算出部と、
前記浸水判定部の判定結果及び前記雨量算出部の算出結果を出力する監視結果出力部と、を有していることを特徴とする雨量監視システム。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記雨量算出部は、前記所定量と前記浮上検知時刻の時間間隔に基づいて前記雨量を算出することを特徴とする請求項1に記載の雨量監視システム。
【請求項3】
前記排水手段は、前記貯留ケースに貯留された前記雨水を前記貯留ケースから排出する排水管であって、
前記排水管は、
前記貯留ケースの内側の下端部に位置する雨水吸入口と、
前記貯留ケースの外側において前記貯留ケースの下端より下方に位置する雨水排出口と、
前記浮き体の浮上が検知される際の前記雨水の水位より上方に位置し、前記雨水吸入口と前記雨水排出口の間を接続する接続部と、を有していることを特徴とする請求項2に記載の雨量監視システム。
【請求項4】
前記接続部は、前記貯留ケースの側壁に形成された貫通孔を貫通していることを特徴とする請求項3に記載の雨量監視システム。
【請求項5】
前記浸水判定部は、前記浮上検知信号を、予め定められた所定時間以上継続して取得したことに基づいて前記建築物が浸水したと判定することを特徴とする請求項1に記載の雨量監視システム。
【請求項6】
前記雨量監視装置は、地図情報を記憶する地図情報記憶部を有し、
前記監視結果出力部は、前記浸水判定部の前記判定結果及び前記雨量算出部の前記算出結果を前記地図情報に重畳した雨量マップを出力することを特徴とする請求項1に記載の雨量監視システム。
【請求項7】
前記雨量監視装置は、電気通信回線を介して外部の情報提供装置から雨量観測情報を取得する外部雨量情報取得部を有し、
前記監視結果出力部は、前記雨量観測情報を前記雨量マップに重畳して出力することを特徴とする請求項6に記載の雨量監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、雨量監視システムに係り、特に建築物の周囲の雨量を監視する雨量監視システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地震や異常気象を含む自然災害に対する危機意識が高まっている。特に、河川の上流から下流にかけて、広範囲にわたって発生する水害に関する防災対策の必要性が注目されている。
これにともない、被災地域における被害状況を迅速に把握することが可能な水害監視システムの構築が進められている。具体的には、大雨や河川の氾濫の際に、センサを用いて被害状況をデータ化し、遠隔地において集中的に監視し、被害状況の評価を行うためのシステムが提案されている。
【0003】
特許文献1には、住宅の外壁に取り付けられた水位センサと、警報装置と、システム制御手段と、を備えた洪水発生警報システムが記載されている。具体的には、大雨や河川の氾濫によって浸水が発生すると、住宅の所定の高さに取り付けられた水位センサによって浸水の発生が検出されて、洪水発生信号が出力される。また、システム制御手段は、洪水発生信号を集中監視し、洪水レベルを判定し、注意信号を生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-109558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された洪水発生警報システムによって、被災地における被害状況を効率的に監視することができる。しかしながら、特許文献1に開示された洪水発生警報システムでは、実際に被害が発生する前に、雨量が増加していることを把握することができなかった。そのため、対策が後手にまわり、被害が拡大する虞があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、浸水被害の発生を的確に把握することができるとともに、浸水発生前に、周辺地域の雨量を監視することができる雨量監視システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の雨量監視システムによれば、建築物の周囲の雨水による浮き体の浮上を検知して浮上検知信号を出力する浮上検知ユニットと、該浮上検知ユニットと通信接続された雨量監視装置と、を備えた雨量監視システムであって、前記浮上検知ユニットは、前記雨水を貯留する貯留ケースと、前記貯留ケースに貯留された前記雨水による前記浮き体の浮上を検知するフロートスイッチと、前記貯留ケース内に前記雨水が所定量貯留された際に、前記雨水を前記貯留ケースから排水する排水手段と、を有し、前記雨量監視装置は、前記浮上検知信号と、該浮上検知信号を取得した浮上検知時刻を取得する浮上検知信号取得部と、前記浮上検知信号に基づいて前記建築物の浸水状態を判定する浸水判定部と、前記浸水判定部によって前記建築物が浸水していないと判定された場合に、前記浮上検知時刻に基づいて雨量を算出する雨量算出部と、前記浸水判定部の判定結果及び前記雨量算出部の算出結果を出力する監視結果出力部と、を有していることにより解決される。
【0008】
上記構成によれば、雨量監視システムは、雨水による浮き体の浮上を検知する浮上検知ユニットと雨量監視装置を備え、雨量監視装置は、浮上検知信号に基づいて建築物の浸水状態を判定する浸水判定部と、浮上検知時刻に基づいて雨量を算出する雨量算出部を有している。そのため、雨量を計測するためのセンサを追加することなく雨量を監視することができ、これにより、雨量監視システムは、浸水被害の発生を的確に把握することができるとともに、浸水発生前に、周辺地域の雨量を把握することが可能となる。
【0009】
また、前記雨量算出部は、前記所定量と前記浮上検知時刻の時間間隔に基づいて前記雨量を算出するとよい。
上記構成によれば、雨量を計測するためのセンサを追加することなく雨量を監視することができ、雨量監視システムのコスト増加を抑制することが可能となる。
【0010】
また、前記排水手段は、前記貯留ケースに貯留された前記雨水を前記貯留ケースから排出する排水管であって、前記排水管は、前記貯留ケースの内側の下端部に位置する雨水吸入口と、前記貯留ケースの外側において前記貯留ケースの下端より下方に位置する雨水排出口と、前記浮き体の浮上が検知される際の前記雨水の水位より上方に位置し、前記雨水吸入口と前記雨水排出口の間を接続する接続部と、を有しているとよい。
上記構成によれば、サイホンの原理によって貯留ケースに貯留された雨水を排水することができるため、雨量監視システムの構成を簡素化することができ、雨量監視システムのコスト増加を抑制することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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