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公開番号2025102017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219179
出願日2023-12-26
発明の名称ストッカ、及び細胞培養システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250701BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】安全かつ衛生的に、ロボットアームと作業員の手作業とを両立させることが可能なストッカ、及び細胞培養システムを提供する。
【解決手段】ストッカは、細胞培養システムのワークを保管可能なストッカであって、内側に保管エリアを形成する建屋と、建屋内に設けられて水平方向に広がる作業面を有するとともに、上下に貫通する開口部が形成されたテーブルと、上方が開放されてワークを収容可能な収納空間を有する収納庫、及び蓋部を有し、テーブルの下方かつ開口部に臨む位置である初期位置に設けられた保管庫と、蓋部を移動させる蓋移動機構と、収納庫をスライド移動可能とするスライド機構と、保管エリア内でワークを移動させるワーク移動機構と、蓋部が開放位置にある場合に、スライド機構による収納庫の初期位置からのスライド移動を規制するインターロック機構と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
細胞培養システムのワークを保管可能なストッカであって、
内側に保管エリアを形成する建屋と、
前記建屋内に設けられて水平方向に広がる作業面を有するとともに、上下に貫通する開口部が形成されたテーブルと、
上方が開放されてワークを収容可能な収納空間を有する収納庫、及び、前記収納空間を上方から閉塞する蓋部を有し、前記テーブルの下方かつ前記開口部に臨む位置である初期位置に設けられた保管庫と、
前記蓋部を前記初期位置と前記収納空間を開放させる開放位置との間で移動させる蓋移動機構と、
前記収納庫を前記初期位置と前記テーブルの下方から突出するアクセス位置との間でスライド移動可能とするスライド機構と、
前記保管エリア内で前記ワークを移動させるワーク移動機構と、
前記蓋部が前記開放位置にある場合に、前記スライド機構による前記収納庫の前記初期位置からのスライド移動を規制するインターロック機構と、
を備えるストッカ。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記蓋部は、前記収納庫が前記初期位置にある状態で、前記開口部が開放される位置まで前記蓋移動機構によって水平方向に移動可能である請求項1に記載のストッカ。
【請求項3】
前記建屋の壁面には、前記作業面を臨む窓が設けられ、
該窓の面方向に広がるとともに該面方向にスライド可能に設けられることで該窓の開閉状態を切り替えるスライドドアをさらに備える請求項1又は2に記載のストッカ。
【請求項4】
前記ワーク移動機構は、
前記作業面に沿って延びるとともに、互いに間隔をあけて設けられた一対のガイドレールと、
該一対のガイドレールにまたがるようにして配置された移動フレームと、
該移動フレームを前記ガイドレールに沿って移動させるフレーム移動機構と、
前記移動フレームに設けられたロボットアームと、
を備える請求項1又は2に記載のストッカ。
【請求項5】
前記建屋の壁面には、前記作業面を臨む窓が設けられ、
前記一対のガイドレールのうち、前記窓が位置する側の前記ガイドレールは、他方の前記ガイドレールよりも高さ寸法が小さくなるように構成されている請求項4に記載のストッカ。
【請求項6】
前記移動フレームは、
水平方向に延びる水平フレームと、
該水平フレームの両端部から下方に向かって前記ガイドレールまで延びる一対の脚フレームと、
を有し、
前記高さ寸法が相対的に高い前記ガイドレールに対応する一方の前記脚フレームは、他方の前記脚フレームよりも高さ寸法が小さく設定されている請求項5に記載のストッカ。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のストッカと、
該ストッカに連通するとともに、前記ワークに対して処理を行うためのクリーンベンチと、
前記ストッカに連通するとともに、前記ワークに含まれる細胞の培養を行うためのインキュベータと、
を備える細胞培養システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ストッカ、及び細胞培養システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、細胞を培養するためのワーク(フラスコ等の容器やトレイ等の什器)を保管することが可能なロボットアームを備えるストッカが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/170623号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のストッカでは、ロボットアームによる移動や操作に限らず、作業員の手作業による処理が必要となることがある。この場合、ロボットアームの動作中に作業員が処理を行ってしまうと、両者が物理的に干渉してしまうことによる安全性の低下はもとより、衛生管理の観点から培養中の細胞培養液に対するコンタミネーション(汚染)を生じる可能性がある。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、安全かつ衛生的に、ロボットアームと作業員の手作業とを両立させることが可能なストッカ、及び細胞培養システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示に係るストッカは、細胞培養システムのワークを保管可能なストッカであって、内側に保管エリアを形成する建屋と、前記建屋内に設けられて水平方向に広がる作業面を有するとともに、上下に貫通する開口部が形成されたテーブルと、上方が開放されてワークを収容可能な収納空間を有する収納庫、及び、前記収納空間を上方から閉塞する蓋部を有し、前記テーブルの下方かつ前記開口部に臨む位置である初期位置に設けられた保管庫と、前記蓋部を前記初期位置と前記収納空間を開放させる開放位置との間で移動させる蓋移動機構と、前記収納庫を前記初期位置と前記テーブルの下方から突出するアクセス位置との間でスライド移動可能とするスライド機構と、前記保管エリア内で前記ワークを移動させるワーク移動機構と、前記蓋部が前記開放位置にある場合に、前記スライド機構による前記収納庫の前記初期位置からのスライド移動を規制するインターロック機構と、を備える。
【0007】
本開示に係る細胞培養システムは、上記のストッカと、該ストッカに連通するとともに、前記ワークに対して処理を行うためのクリーンベンチと、前記ストッカに連通するとともに、前記ワークに含まれる細胞の培養を行うためのインキュベータと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、安全かつ衛生的に、ロボットアームと作業員の手作業とを両立させることが可能なストッカ、及び細胞培養システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る細胞培養システムの概略構成を示す模式的な平面図である。
本開示の実施形態に係るストッカの構成を示す平面図である。
図2のIII-III線における矢視図である。
図2のIV-IV線における矢視図である。
本開示の実施形態に係るストッカの要部拡大断面図であって、蓋部が初期位置にある状態を示す図である。
本開示の実施形態に係るストッカの要部拡大断面図であって、蓋部が開放位置にある状態を示す図である。
本開示の実施形態に係るストッカの要部拡大断面図であって、収納庫をスライドさせている状態を示す図である。
本開示の実施形態に係るストッカの要部拡大断面図であって、クリーンベンチとストッカとを連通する開閉ドア、及びスライド搬送ロボットの動作状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る細胞培養システム300、及びストッカ1について、図1から図8を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の細胞培養システム300は、ワークとしてのフラスコユニットを処理単位として、フラスコに収容された細胞培養や培養後の細胞の分析等を行うシステムであって、これらの処理は、原則として無人かつ自動で行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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