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公開番号2025102196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219500
出願日2023-12-26
発明の名称停車位置検知システム
出願人株式会社デンソーウェーブ
代理人個人,個人
主分類B61L 23/00 20060101AFI20250701BHJP(鉄道)
要約【課題】鉄道車両に付された複数の情報コードを利用することで、その鉄道車両の停車位置ずれの検知に必要な広さの検知可能範囲を容易に確保し得る構成を提供する。
【解決手段】鉄道車両10が停車基準位置に停車した際に当該鉄道車両10の側面11に表示される情報コードCa1,Ca2の少なくとも1つを撮像可能にカメラ20が配置され、このカメラ20の撮像結果を利用して鉄道車両10の停車位置が検知装置30により検知される。情報コードCa1,Ca2には、側面11での表示位置に関する位置情報等がそれぞれ記録される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
鉄道車両の停車位置を検知する停車位置検知システムであって、
前記鉄道車両の外面の一部となる所定の表示面に付される複数の情報コードと、
前記鉄道車両が停車基準位置に停車した際に前記複数の情報コードの少なくとも1つを撮像可能に配置される撮像部と、
前記撮像部の撮像結果を利用して前記鉄道車両の停車位置を検知する停車位置検知部と、
を備え、
前記情報コードには、前記所定の表示面での表示位置に関する位置情報がそれぞれ記録されることを特徴とする停車位置検知システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記複数の情報コードは、前記停車基準位置での停車時に前記撮像部により撮像画像の一方の端と他方の端とで撮像される2つの情報コードであることを特徴とする請求項1に記載の停車位置検知システム。
【請求項3】
前記複数の情報コードは、前記鉄道車両の進行方向に沿うように一定間隔で並んで、前記進行方向の一方の端に配置される情報コードと前記進行方向の他方の端に配置される情報コードとが前記停車基準位置での停車時に前記撮像部により撮像されないように、配置されて、
前記一定間隔は、前記撮像部による撮像画像の一方の端と他方の端とでそれぞれ情報コードが撮像されるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の停車位置検知システム。
【請求項4】
前記複数の情報コードは、1つのシートに印字されて、前記シートが前記所定の表示面に貼り付けられることで、前記鉄道車両の進行方向に沿うように前記一定間隔で並んで配置されることを特徴とする請求項3に記載の停車位置検知システム。
【請求項5】
前記シートには、貼り付け時の上下方向を示すための所定の指標が前記複数の情報コードとともに印字されることを特徴とする請求項4に記載の停車位置検知システム。
【請求項6】
前記情報コードには、前記位置情報に加えて、当該情報コードのコードサイズが記録され、
前記停車位置検知部は、前記撮像部の撮像画像中の特定の位置から前記鉄道車両の進行方向に沿う前記情報コードまでの長さと当該情報コードから読み取った前記位置情報及び前記コードサイズとに基づいて、前記停車位置を検知することを特徴とする請求項1に記載の停車位置検知システム。
【請求項7】
前記情報コードには、当該情報コードが貼り付けられる前記鉄道車両を特定可能な車両情報が記録され、
前記検知部は、前記撮像部の撮像画像に占める前記情報コードの位置から求められる前記停車基準位置に対する停車位置ずれを補正するための補正情報が前記車両情報に関連付けられて記憶される記憶部を備えて、前記撮像部の撮像画像に占める前記情報コードの位置と当該情報コードから読み取られた前記車両情報に関連付けられて前記記憶部に記憶される前記補正情報とを用いて前記停車位置ずれを検知することを特徴とする請求項1に記載の停車位置検知システム。
【請求項8】
鉄道車両の停車位置を検知する停車位置検知システムであって、
前記鉄道車両の外面の一部となる所定の表示面に付される進行方向前側の第1の情報コード及び進行方向後側の第2の情報コードと、
前記鉄道車両が停車基準位置に停車した際に前記第1の情報コードが撮像中心から前記進行方向に沿って第1のずれ量にてずれて撮像される第1の撮像部と、
前記鉄道車両が前記停車基準位置に停車した際に前記第2の情報コードが撮像中心から前記進行方向に沿って第2のずれ量にてずれて撮像される第2の撮像部と、
前記第1の撮像部の撮像結果及び前記第2の撮像部の撮像結果を利用して前記鉄道車両の停車位置を検知する停車位置検知部と、
を備え、
前記第1の情報コード及び前記第2の情報コードは、前記所定の表示面での表示位置に関する位置情報がそれぞれ記録されて、前記第1のずれ量のずれ方向と前記第2のずれ量のずれ方向とが逆方向になるように配置されることを特徴とする停車位置検知システム。
【請求項9】
前記第1の情報コード及び前記第2の情報コードは、前記第1のずれ量のずれ方向と前記第2のずれ量のずれ方向とが互いに近づく方向となるように所定のコードピッチで離れて、前記停車基準位置に対して進行方向前側にずれた前側ずれ位置にて停車した際に前記第1の撮像部により撮像画像の進行方向前側の端又は端から進行方向後側に第1の短距離以内でずれた位置と進行方向後側の端又は端から進行方向前側に第2の短距離以内でずれた位置とで撮像されて、前記停車基準位置に対して進行方向後側にずれた後側ずれ位置にて停車した際に前記第2の撮像部により撮像画像の進行方向前側の端又は端から進行方向後側に前記第1の短距離以内でずれた位置と進行方向後側の端又は端から進行方向前側に前記第2の短距離以内でずれた位置とで撮像されるように配置されることを特徴とする請求項8に記載の停車位置検知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両が停車する停車位置を検知する停車位置検知システムに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
鉄道車両がホームに停車する場合、乗客の乗降が円滑に出来るように、予め設置された目印などの停止位置目標に対して運転手が手動でブレーキをかけて停車させている。その停車時には、天候(雨、雪等)条件や乗客の乗車率等によって鉄道車両の制動距離が変わるため、停止位置目標に対し、進行方向に進んだり(オーバー)、停止位置目標に届いていなかったり(ショート)する場合がある。特に、ホームドアを設置したホームに停車する場合、ホームドアの開口部分に対する車両ドアのずれ、すなわち、停車位置ずれが許容範囲内にないと、乗客の乗降に支障が生じてしまう。手動ブレーキのバラつきを低減するために、自動ブレーキ(定位置停止装置=TASK: Automatic Stop-position Controller)を導入して車両自体を改造することもできるが、その改造コストが大きくなりやすいという問題がある。
【0003】
このため、例えば、下記特許文献1に開示されるホームドア制御システムでは、鉄道車両の車両ドアの開閉検知に利用するQRコード(登録商標)が撮像画像に占める位置に応じて鉄道車両の停車位置を検知することで、停車位置ずれの検知に要するコスト削減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-011035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、鉄道車両に付された情報コードを撮像するためのカメラをホームに設置する際、その設置場所等によってはカメラと撮像すべき情報コードとの撮像距離が比較的短くなる場合がある。このような場合、情報コードを撮像可能な視野範囲が狭くなるために、撮像画像での情報コードの位置に応じて検知される停車位置ずれの検知可能範囲が狭くなってしまうという問題がある。特に、ホームごとにカメラの設置環境等が変わるため、あるホームでは十分な撮像距離を確保できても、別のホームでは十分な撮像距離を確保できない場合がある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、鉄道車両に付された複数の情報コードを利用することで、その鉄道車両の停車位置ずれの検知に必要な広さの検知可能範囲を容易に確保し得る構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態は、
鉄道車両(10)の停車位置を検知する停車位置検知システム(1)であって、
前記鉄道車両の外面の一部となる所定の表示面(11)に付される複数の情報コード(Ca1,Ca2,Cb1~Cb5,Cca1,Cca2,Ccb1,Ccb2)と、
前記鉄道車両が停車基準位置に停車した際に前記複数の情報コードの少なくとも1つを撮像可能に配置される撮像部(20)と、
前記撮像部の撮像結果を利用して前記鉄道車両の停車位置を検知する停車位置検知部(30)と、
を備え、
前記情報コードには、前記所定の表示面での表示位置に関する位置情報がそれぞれ記録されることを特徴とする。
【0008】
本発明の他の一形態は、
鉄道車両(10)の停車位置を検知する停車位置検知システム(1a)であって、
前記鉄道車両の外面の一部となる所定の表示面(11)に付される進行方向前側の第1の情報コード(Cd1)及び進行方向後側の第2の情報コード(Cd2)と、
前記鉄道車両が停車基準位置に停車した際に前記第1の情報コードが撮像中心から前記進行方向に沿って第1のずれ量にてずれて撮像される第1の撮像部(21)と、
前記鉄道車両が前記停車基準位置に停車した際に前記第2の情報コードが撮像中心から前記進行方向に沿って第2のずれ量にてずれて撮像される第2の撮像部(22)と、
前記第1の撮像部の撮像結果及び前記第2の撮像部の撮像結果を利用して前記鉄道車両の停車位置を検知する停車位置検知部(30)と、
を備え、
前記第1の情報コード及び前記第2の情報コードは、前記所定の表示面での表示位置に関する位置情報がそれぞれ記録されて、前記第1のずれ量のずれ方向と前記第2のずれ量のずれ方向とが逆方向になるように配置されることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、鉄道車両が停車基準位置に停車した際に当該鉄道車両の所定の表示面に表示される複数の情報コードの少なくとも1つを撮像可能に撮像部が配置され、この撮像部の撮像結果を利用して鉄道車両の停車位置が停車位置検知部により検知される。情報コードには、所定の表示面での表示位置に関する位置情報がそれぞれ記録される。
【0010】
これにより、鉄道車両の停車時に撮像される情報コードから読み取った位置情報とその撮像画像に占める情報コードの位置とに基づいて、停車位置検知部にて鉄道車両の停車位置を検知することができる。特に、情報コードごとに停車位置の検知可能範囲が変わるため、情報コードの個数に応じて検知可能範囲を広くすることができる。したがって、鉄道車両に付された複数の情報コードを利用することで、その鉄道車両の停車位置ずれの検知に必要な広さの検知可能範囲を容易に確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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