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公開番号2025104265
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024203389
出願日2024-11-21
発明の名称腸管のバリア機能を改善するための組成物
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250702BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】腸管のバリア機能を改善するための組成物を提供する。
【解決手段】セイヨウイラクサ、シソ、モウコタンポポ、キンカチャ、ヒカゲツルニンジン、エンジュ、コウバクニクジュヨウ、ヨロイグサ、クズ、コウライニンジン、ハイビスカス、チャノキ、イエギク、ヤマイモ、シーベリー、セイヨウニワトコ、カンラン、黒クコ、キヌア、ダイコン、マイタケ、ダッタンソバ、ササクレヒトヨタケ、ブラックベリー、およびラズベリーからなる群から選択される1種以上、ならびに/またはフェネチルイソチオシアネートおよびチモキノンからなる群から選択される1種以上の化合物を含んでなる、腸管のバリア機能を改善するための、組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
セイヨウイラクサ、シソ、モウコタンポポ、キンカチャ、ヒカゲツルニンジン、エンジュ、コウバクニクジュヨウ、ヨロイグサ、クズ、コウライニンジン、ハイビスカス、チャノキ、イエギク、ヤマイモ、シーベリー、セイヨウニワトコ、カンラン、黒クコ、キヌア、ダイコン、マイタケ、ダッタンソバ、ササクレヒトヨタケ、ブラックベリー、およびラズベリーからなる群から選択される1種以上、ならびに/またはフェネチルイソチオシアネートおよびチモキノンからなる群から選択される1種以上の化合物を含んでなる、腸管のバリア機能を改善するための、組成物。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
セイヨウイラクサ、キンカチャ、およびササクレヒトヨタケからなる群から選択される1種以上を含んでなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
タイトジャンクションを強化するための、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
食品組成物である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腸管のバリア機能を改善するための組成物に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
腸管などの消化管は、食物から必要な栄養素を吸収するのみならず、アレルゲンなどの異物の侵入から防御するよう外界と生体内を隔てるバリアの観点からも重要である。腸管のバリアに障害が起こると本来は排除されるべき有害物質が腸から吸収されてしまい様々な悪影響を及ぼす。このような腸管バリアの障害はリーキーガットとも呼ばれ、食物アレルギー、免疫疾患、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、感染症、肥満、糖尿病、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)、メタボリックシンドローム、認知機能低下、抑うつ、などの様々な疾患との関連が示唆されている。さらに、腸管のバリア機能の障害は、各種皮膚疾患と関連することも示唆されている。例えば、小児アトピー性皮膚炎患者では、症状の重症度と腸管透過性が相関するということや、乾癬患者では、健常人と比較して腸管透過性が高いことが報告されている(特許文献1~6、非特許文献1~9)。
【0003】
近年、腸管バリア機能を改善し腸の状態を良好にすることで、全身や皮膚の状態の健康維持、疾患の治療や予防、美容効果等が期待されており、腸管バリア機能を改善するためにオリゴ糖等のプレバイオティクス、乳酸菌等のプロバイオティクスの摂取等が提案されている。また、例えば、ボタンボウフウ抽出物が腸管バリア機能改善効果を有することが示されている(特許文献1)。没食子酸残基を有する化合物、フラバン-3-オール重合体、ノビレチン、ケンペロール、ケルセチン、ミリセチン等のポリフェノール(特許文献2~4、非特許文献1~3)および不飽和脂肪酸代謝中間体(特許文献5)等に腸管バリア機能改善効果があり、タンゲレチンに大腸炎軽減作用がある(非特許文献4)ことも報告されている。さらに、プロリン、セリン、およびスレオニンに腸管粘膜治癒効果(特許文献6)があることや、D-アラニン、L-グルタミン、グルタミン、ホエイタンパクに腸管バリア機能改善効果があること(非特許文献5~7)も報告されている。一方で、腸管バリア機能を改善する効果の高い更なる物質が現在でも求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-140946号公報
国際公開第2019/131772号
国際公開第2019/131767号
国際公開第2019/131759号
国際公開第2014/129384号
国際公開第2016/116585号
【非特許文献】
【0005】
Xiong Y. et. al., Mol Nutr Food Res. 2015 May;59(5):829-42
Suzuki, T. et. al., J. Nutr. 2011, 141, 87-94
Suzuki, T. et. al., J. Nutr. 2009, 139, 965-74
Su-Hyeon Eun et. al., Planta Med 2017; 83: 527-533
Miyauchi, E. et. al., Biosci. Biotechnol. Biochem., 76 (2), 283-288, 2012
Jaya Benjamin et. al., Digestive Diseases and Sciences 57(4):1000-12 ・ 2012
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Donato, K. A. et. al., Microbiology 2010, 156, 3288-97
【発明の概要】
【0006】
本発明は、腸管のバリア機能を改善するための組成物を提供する。
【0007】
本発明者らは、驚くべきことに、特定の成分を含んでなる組成物が腸管のバリア機能を改善できることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
【0008】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)セイヨウイラクサ、シソ、モウコタンポポ、キンカチャ、ヒカゲツルニンジン、エンジュ、コウバクニクジュヨウ、ヨロイグサ、クズ、コウライニンジン、ハイビスカス、チャノキ、イエギク、ヤマイモ、シーベリー、セイヨウニワトコ、カンラン、黒クコ、キヌア、ダイコン、マイタケ、ダッタンソバ、ササクレヒトヨタケ、ブラックベリー、およびラズベリーからなる群から選択される1種以上、ならびに/またはフェネチルイソチオシアネートおよびチモキノンからなる群から選択される1種以上の化合物を含んでなる、腸管のバリア機能を改善するための、組成物。
(2)セイヨウイラクサ、キンカチャ、およびササクレヒトヨタケからなる群から選択される1種以上を含んでなる、(1)に記載の組成物。
(3)タイトジャンクションを強化するための、(1)または(2)に記載の組成物。
(4)食品組成物である、(1)~(3)のいずれかに記載の組成物。
【0009】
本発明によれば、腸管のバリア機能を改善するための組成物が提供される。また、本発明の組成物は腸管のバリア機能を改善するために使用することも可能である。
【発明の概要】
発明の具体的説明
【0010】
本発明の一つの態様によれば、腸管のバリア機能を改善するための組成物が提供され、このような組成物はシソ、モウコタンポポ、キンカチャ、ヒカゲツルニンジン、エンジュ、コウバクニクジュヨウ、ヨロイグサ、クズ、コウライニンジン、ハイビスカス、チャノキ、イエギク、ヤマイモ、シーベリー、セイヨウニワトコ、カンラン、黒クコ、キヌア、ダイコン、マイタケ、ダッタンソバ、ササクレヒトヨタケ、ブラックベリー、セイヨウイラクサ、およびラズベリーからなる群から選択される1種以上、ならびに/またはフェネチルイソチオシアネートおよびチモキノンからなる群から選択される1種以上の化合物を含んでなり、好ましくは、シソ、モウコタンポポ、キンカチャ、ヒカゲツルニンジン、エンジュ、コウバクニクジュヨウ、ヨロイグサ、クズ、チャノキ、イエギク、シーベリー、セイヨウニワトコ、カンラン、黒クコ、キヌア、ダイコン、マイタケ、ダッタンソバ、ササクレヒトヨタケ、ブラックベリー、セイヨウイラクサ、およびラズベリーからなる群から選択される1種以上、ならびに/またはフェネチルイソチオシアネートおよびチモキノンからなる群から選択される1種以上の化合物を含んでなり、より好ましくは、キンカチャ、コウバクニクジュヨウ、イエギク、セイヨウニワトコ、カンラン、ササクレヒトヨタケ、およびセイヨウイラクサからなる群から選択される1種以上を含んでなり、より好ましくは、キンカチャ、ササクレヒトヨタケ、およびセイヨウイラクサからなる群から選択される1種以上を含んでなる。
(【0011】以降は省略されています)

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