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公開番号
2025102506
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219986
出願日
2023-12-26
発明の名称
繰出容器、繰出機構付き収容部、および下部操作機構
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
主分類
A45D
40/00 20060101AFI20250701BHJP(手持品または旅行用品)
要約
【課題】繰出容器において、内容物を保持する繰出機構付き収容部がレフィルとして付け替え可能であって、レフィル単体での意に反する繰り出しを抑止する。
【解決手段】下部操作機構βとレフィルとして連結可能な繰出機構付き収容部αとを備える繰出容器7であって、収容部αは、底壁および外側のケース1と、棒状材を保持する皿部21と軸部25を有する昇降体2と、繰出筒3を有し、下部操作機構βはケース1と係合する袴筒4と操作体5を有し、ケース1の底壁においてスリットが外周側に延びていることで、変形可能なベント片16が設けられており、繰出機構付き収容部αが下部操作機構βに連結している場合にケース1に対して繰出筒3が回転することで昇降体2が軸方向に移動可能であり、収容部αが下部操作機構βに連結していない場合に、ベント片16の一部と接触してケース1に対して繰出筒3の回転を規制する段部が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下部操作機構と、該下部操作機構に対してレフィルとして連結可能な繰出機構付き収容部と、を備える繰出容器であって、
前記繰出機構付き収容部は、
中央孔が形成された底壁および外筒を有する外側のケースと、
棒状材を保持する皿部と前記皿部の後端側に位置する軸部を有する昇降体と、
前記昇降体の前記軸部を保持し、前記ケースの前記底壁の前記中央孔から一部が下側に突出している繰出筒を有し、
前記下部操作機構は、
前記ケースと係合する袴筒と、
前記袴筒の一部から露出し、前記昇降体を繰り出し作動可能な操作体を有し、
前記ケースの前記底壁において、前記中央孔の縁部から少なくとも1対のスリットが外周側に延びていることで、中央孔側が自由端となって片持ち梁状に変形可能なベント片が設けられており、
前記繰出機構付き収容部が前記下部操作機構に連結している場合に、前記ケースに対して前記繰出筒が回転することで、前記昇降体が軸方向に移動可能であり、
前記繰出筒の外周面には、前記繰出機構付き収容部が前記下部操作機構に連結していない場合に、前記ベント片の一部と接触して、前記ケースに対して前記繰出筒の回転を規制する段部が設けられている
繰出容器。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記下部操作機構の前記袴筒は、側壁と、該側壁の内側空間を仕切る仕切り面を有し、
前記仕切り面の中央には、前記繰出筒が挿通可能な中央孔が形成され、
前記中央孔の近傍には、前記仕切り面よりも先端が上側に突出する上向き突起が設けられ、
前記繰出機構付き収容部と前記下部操作機構が連結する際に、前記袴筒の前記上向き突起が前記ケースの前記ベント片を持ち上げる
請求項1に記載の繰出容器。
【請求項3】
前記繰出筒の外周面には、周方向に所定幅を有する凹んだ帯状溝部が設けられており、
前記繰出機構付き収容部がレフィルとして単体の際、前記帯状溝部の左右の溝側壁が、前記ケースの前記ベント片の両側縁と接触して、前記繰出筒の前記ケースに対する回転を規制する段部となる
請求項2に記載の繰出容器。
【請求項4】
前記ケースの前記ベント片は前記底壁に1つ以上設けられており、
前記袴筒の前記上向き突起は前記仕切り面に1つ以上設けられており、
前記ベント片と前記上向き突起の数は等しい
請求項2に記載の繰出容器。
【請求項5】
前記繰出筒の外周面は、下部が上部よりも径が大きいことで、境界に外周環状段差が設けられ、
前記繰出筒の外周面において、前記外周環状段差の一部であって、前記帯状溝部の上端の溝側壁よりも上の部分が、前記帯状溝部よりも外側に突出した凸部となり、
前記袴筒の前記上向き突起が前記ケースの前記ベント片を持ち上げる際に、前記ベント片の自由端が、前記凸部を乗り越えながら持ち上がり、
前記繰出機構付き収容部と前記下部操作機構が連結した状態では、前記ベント片の自由端は前記外周環状段差よりも上側に位置する
請求項3に記載の繰出容器。
【請求項6】
前記繰出筒の上端側の溝側面は、角部が外側に湾曲した曲面、又は傾斜面であり、
前記ベント片の上面の自由端近傍は、自由端側が低くなるように傾斜している
請求項5に記載の繰出容器。
【請求項7】
前記ケース及び前記袴筒の横断面は、楕円形状であり、
前記袴筒には、前記楕円形状の短軸方向に開口窓が形成されており、
前記操作体の一部は、前記袴筒の前記開口窓から外側に突出している
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の繰出容器。
【請求項8】
繰出容器の下部操作機構に対して連結可能な繰出機構付き収容部であって、
中央孔が形成された底壁および側壁を有する外側のケースと、
棒状材を保持する皿部と前記皿部の後端側に位置する軸部を有する昇降体と、
前記昇降体の前記軸部を保持し、前記ケースの前記底壁の前記中央孔から一部が下側に突出している繰出筒を有し、
前記ケースの前記底壁において、前記中央孔の縁部から少なくとも1対のスリットが外周側に延びていることで、中央孔側が自由端となって片持ち梁状に変形可能なベント片が設けられており、
当該繰出機構付き収容部が前記下部操作機構に連結している場合に、前記ケースに対して前記繰出筒が回転することで、前記昇降体が軸方向に移動可能であり、
前記繰出筒の外周面には、当該繰出機構付き収容部が前記下部操作機構に連結していない場合に、前記ベント片の一部と接触して、前記ケースに対して前記繰出筒の回転を規制する段部が設けられている
繰出機構付き収容部。
【請求項9】
繰出容器において、レフィルとなる繰出機構付き収容部と連結可能な下部操作機構であって、
当該下部操作機構は、
前記繰出機構付き収容部のケースと係合する袴筒と、
前記袴筒の一部から露出し、繰出機構付き収容部の昇降体を繰り出し作動可能な操作体を有し、
前記袴筒は側壁および前記側壁の内側を仕切る仕切り面を有し、
前記仕切り面の中央には、中央孔が形成され、
前記中央孔の近傍には、前記仕切り面よりも先端が上側に突出する上向き突起が設けられ、
前記繰出機構付き収容部と前記下部操作機構が連結する際に、前記袴筒の前記上向き突起が前記繰出機構付き収容部の前記ケースの一部を持ち上げる
下部操作機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状体を繰り出し可能な繰出容器、該繰出容器のレフィルとなる繰出機構付き収容部、及び繰出機構付き収容部に装着可能な下部操作機構に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、使用の便宜性やデザインの観点から、横断面非円形形状、特に横断面楕円形状、横断面多角形状の、棒状の固体化粧料が使用されることが増え、これに伴い、非円形形状の横断面を有する繰出容器が提案されている。このような繰出容器の中で、片手でも繰り出し操作できるように、容器本体の下部の周壁の一部が開口し、その部分に回転操作部を設ける所謂ダイアル式の繰り出し構成が提案されている(特許文献1)。
【0003】
一方、一般的な円柱状の固体化粧料を繰り出す繰出容器において、外装容器の廃棄量を削減して、環境への負荷を削減する観点から、内容物を保持する部分を、操作体から分離可能としたカートリッジタイプの操出容器も提案されている(例えば特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-26231号公報
特開2002-34651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、片手で操作できるダイアル式の繰出容器では、カートリッジ化(レフィル化)について考慮されていなかった。
【0006】
また、特許文献2では、カートリッジ側に内容物を繰り出す機構を備えていて、下部の操作体に取り付けられていない状態であっても、カートリッジの軸部の下端を回転させるとこの繰り出し機構が動作してしまう。このため、使用者がカートリッジのみ購入し、操作体と取付けずに使用することも考えられるが、その使用状態は美観が悪く、さらに、例えば化粧ポーチ等にいれて輸送中にカートリッジ下端部に外力により回転力がかかると、不用意に回転して意に反して内容物が繰り出されてしまうことになり、他の化粧品やポーチ内部、あるいは取り出し時に手を汚してしまう可能性があった。また、カートリッジの軸部の下端には係合のための凹凸があるため、化粧ポーチ内で他の化粧品を傷つけてしまうおそれもあるため、カートリッジは単体ではなく、下部操作機構と組み合わせて使用することが推奨される。
【0007】
そこで、本発明は上記事情に鑑み、繰出容器において、内容物を保持する繰出機構付き収容部がレフィルとして付け替え可能であって、かつレフィル単体での意に反する繰り出しを抑止できる、繰出容器の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一態様では、
下部操作機構と、該下部操作機構に対してレフィルとして連結可能な繰出機構付き収容部と、を備える繰出容器であって、
前記繰出機構付き収容部は、
中央孔が形成された底壁および外筒を有する外側のケースと、
棒状材を保持する皿部と前記皿部の後端側に位置する軸部を有する昇降体と、
前記昇降体の前記軸部を保持し、前記ケースの前記底壁の前記中央孔から一部が下側に突出している繰出筒を有し、
前記下部操作機構は、
前記ケースと係合する袴筒と、
前記袴筒の一部から露出し、前記昇降体を繰り出し作動可能な操作体を有し、
前記ケースの前記底壁において、前記中央孔の縁部から少なくとも1対のスリットが外周側に延びていることで、中央孔側が自由端となって片持ち梁状に変形可能なベント片が設けられており、
前記繰出機構付き収容部が前記下部操作機構に連結している場合に、前記ケースに対して前記繰出筒が回転することで、前記昇降体が軸方向に移動可能であり、
前記繰出筒の外周面には、前記繰出機構付き収容部が前記下部操作機構に連結していない場合に、前記ベント片の一部と接触して、前記ケースに対して前記繰出筒の回転を規制する段部が設けられている
繰出容器、を提供する。
【発明の効果】
【0009】
一態様によれば、繰出容器において、内容物を保持する繰出機構付き収容部がレフィルとして付け替え可能であって、かつレフィル単体での意に反する繰り出しを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る繰出容器の要部断面図。
実施形態に係る繰出容器を繰出機構付き収容部と、下部操作機構に分解した図。
実施形態に係る下部操作機構の断面図。
実施形態に係るケースの説明図。
実施形態に係る繰出筒の説明図。
実施形態に係る繰出容器における繰り出しを説明する断面図。
繰出機構付き収容部を下部操作機構に係合する際の説明図。
繰出機構付き収容部を下部操作機構に係合する際の、ベント片周辺の拡大説明図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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