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公開番号
2025100205
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023217403
出願日
2023-12-22
発明の名称
細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤、β3アドレナリン受容体作動薬、及びグルコース代謝抑制薬
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
8/9789 20170101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤の提供。
【解決手段】本発明は、アカツメクサ花エキスを有効成分として含有する細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む細胞の生存能力増強剤であって、アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、及びトリゴネリンの産生を促進することにより細胞の生存能力を増強する、増強剤。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む細胞の恒常性維持機能増強剤であって、アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、及びGABAの産生を促進することにより細胞の恒常性維持機能を増強する、増強剤。
【請求項3】
前記細胞は皮膚細胞である、請求項1又は2に記載の増強剤。
【請求項4】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、アデノシン産生促進剤。
【請求項5】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、イノシン産生促進剤。
【請求項6】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、ヒポキサンチン産生促進剤。
【請求項7】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、グアノシン産生促進剤。
【請求項8】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、尿酸産生促進剤。
【請求項9】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、GABA産生促進剤。
【請求項10】
アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、トリゴネリン産生促進剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤、β3アドレナリン受容体作動薬、及びグルコース代謝抑制薬に関する。更に詳しくは、アカツメクサ花エキスを有効成分として含有する細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤、β3アドレナリン受容体作動薬、及びグルコース代謝抑制薬に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
アカツメクサ花エキスには抗炎症、抗酸化、エストロゲン様作用、セラミダーゼ阻害作用、エラスターゼ阻害作用、髪トリートメント作用等を有することが知られている。特許文献1はビルベリーエキス、アカツメクサ花エキス等から選択される少なくとも2つの抽出物及びビタミンE及び/又はCを含有する抗酸化製剤を開示する。特許文献2はダイス抽出物やレッドクローバー抽出物等から選択されるエストロゲン様作用剤と、コラーゲン産生促進剤であるクロレラ抽出物、活性酸素消去剤、及び抗炎症剤との相乗作用を報告する。特許文献3は、アカツメクサが属するトリフォリウム属が属するマメ科を含め、アオイ科、アカネ科、イネ科等多様な各種植物由来の抽出物を有効成分として含有することを特徴とするセラミダーゼ活性阻害剤を開示する。特許文献4はフスコポリア属に属するきのこ、並びにアカツメクサが属するトリフォリウム属を含め、ビチス属、オエノセラ属等多様な各種植物のエラスターゼ阻害作用を報告する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表第2005-535566号公報
特開第2006-241036号公報
特開第2020-073584号公報
特開第2003-002820号公報
特許第6173667号公報
【非特許文献】
【0004】
Nucleic Acids Res. 2010 Jul;38(Web Server issue):W71-7.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、アカツメクサ花エキスの新規な効能の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、アカツメクサ花エキスの有する効果について鋭意研究の結果、アカツメクサ花エキスが、上述のような既知の効果に加えて、細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤として特に高い効果を有することを見出し、以下の発明を完成するに至った:
(1) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む細胞の生存能力増強剤であって、アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、及びトリゴネリンの産生を促進することにより細胞の生存能力を増強する、増強剤。
(2) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む細胞の恒常性維持機能増強剤であって、アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、及びGABAの産生を促進することにより細胞の恒常性維持機能を増強する、増強剤。
(3) アカツメクサ花エキスを有効成分として含むβ3アドレナリン受容体作動薬であって、イノシン、ヒポキサンチン、尿酸、キサンチン、グアノシン、及びアデノシンの産生を促進することによりβ3アドレナリン受容体を活性化する、β3アドレナリン受容体作動薬。
(4) アカツメクサ花エキスを有効成分として含むグルコース代謝抑制薬であって、イノシン、アデノシン、及びヒポキサンチンの産生を促進し、かつスペルミン、ATP、及びスペルミジンの産生を抑制することによりグルコース代謝を抑制する、グルコース代謝抑制薬。
(5) 前記細胞は皮膚細胞である、(1)~(4)のいずれか1項に記載の増強剤。
(6) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、アデノシン産生促進剤。
(7) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、イノシン産生促進剤。
(8) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、ヒポキサンチン産生促進剤。
(9) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、グアノシン産生促進剤。
(10) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、尿酸産生促進剤。
(11) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、GABA産生促進剤。
(12) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、トリゴネリン産生促進剤。
(13) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、キサンチン産生促進剤。
(14) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、スペルミン産生抑制剤。
(14) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、ATP産生抑制剤。
(15) アカツメクサ花エキスを有効成分として含む、スペルミジン産生抑制剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、細胞の生存能力及び恒常性維持機能を増強することができる。また、本発明により、アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、トリゴネリン、キサンチン、及びGABAの産生を促進すること、並びにスペルミン、ATP、及びスペルミジンの産生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1の上の表は、実施例1の結果であり、角化細胞にアカツメクサ花エキスを添加した場合のエンリッチメント解析による機能同定の結果であり、下の図はアデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、及びトリゴネリンの促進による細胞生存能力増強作用、並びにアデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、及びGABAの産生の促進による細胞恒常性維持増強作用を模式的に示す。(n=5、Fisherの正確性検定、:*p<0.05)。
図2の上の表は、実施例1の結果であり、角化細胞にアカツメクサ花エキスを添加した場合のエンリッチメント解析による上流制御因子同定の結果であり、下の図はβ3アドレナリン受容体作動薬であるCL-316243に類似するアデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、及びキサンチンの促進、並びにグルコース代謝抑制薬である2-デオキシグルコース(2-deoxyglucose)に類似するアデノシン、イノシン、ヒポキサンチンの産生の促進並びにスペルミン、スペルミジン、ATPの産生抑制作用を模式的に示す。(n=5、Fisherの正確性検定、:*p<0.05)。
図3は、実施例2の結果であり、アカツメクサ花エキス0.38重量%含有クリームを適用した被験者における肌荒れスコアを経時的に示す(n=36、Wilcoxonの符号順位検定、:*p<0.01)。
図4は、実施例2の結果であり、アカツメクサ花エキス0.38重量%含有クリームを42日間連用した被験者における肌のなめらかさ、明るさ、血流、くすみ、及びニキビ跡の改善効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、細胞の生存能力増強剤及び恒常性維持機能増強剤、β3アドレナリン受容体作動薬、及びグルコース代謝抑制薬を提供する。アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、及びトリゴネリンの産生を促進することにより細胞の生存能力を増強することができる。アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、及びGABAの産生を促進することにより細胞の恒常性維持機能を増強することができる。イノシン、ヒポキサンチン、尿酸、キサンチン、グアノシン、及びアデノシンの産生を促進することによりβ3アドレナリン受容体を活性化することができる。イノシン、アデノシン、及びヒポキサンチンの産生を促進し、かつスペルミン、ATP、及びスペルミジンの産生を抑制することによりグルコース代謝を抑制することができる。
【0010】
アデノシン、イノシン、ヒポキサンチン、グアノシン、尿酸、トリゴネリン、キサンチン、又はGABAの産生を個別に促進すること、或いはスペルミン、ATP、又はスペルミジンの産生を個別に抑制することができる物質は存在する。しかしながら、これらの物質を同時に促進又は抑制することにより、細胞の生存能力及び恒常性維持機能を増強、β3アドレナリン受容体の活性化、並びに及びグルコース代謝を抑制する効果がアカツメクサ花エキスにあることが本発明により初めて発見された。
(【0011】以降は省略されています)
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