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公開番号2025104503
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222349
出願日2023-12-28
発明の名称太陽電池モジュールの固定構造及び固定方法
出願人株式会社エービーシー商会,株式会社エービーシー建材研究所,前田建設工業株式会社,株式会社カネカ
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類E04D 13/18 20180101AFI20250703BHJP(建築物)
要約【課題】笠木上に太陽電池モジュールを支持する機構を少ない部材点数で構成し、これを用いて笠木の種類や幅寸法に関わりなく、太陽電池モジュールを笠木上に堅牢に固定できるようにする。
【解決手段】パラペットPの天面に取り付けられた笠木1の上面に、複数の縦桟材4と一対の横桟材5とを井形状或いは格子状に組み付けて太陽電池モジュールの支持機構3を構築し、このパネル支持機構3の上部に配置した太陽電池モジュールSMの両側部を両横桟材5の上部に載せて固定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パラペット天面に取り付けられる笠木上に太陽電池モジュールを固定する構造であって、
前記笠木の上面に当該笠木の長手方向に沿って所定間隔を開け、且つ前記笠木の幅方向と平行に配置される複数の縦桟材と、
前記笠木の先端側に臨む前記各縦桟材の上部間と前記各縦桟材の後端側の上部間にそれぞれ架け渡される少なくとも一対の横桟材とを備え、
前記笠木の上面に固定された各縦桟材の上部に前記両横桟材を組み付けて前記笠木上にパネル支持機構を構築し、
前記パネル支持機構の前記両横桟材の上部に前記太陽電池モジュールを載せて固定することにより、前記笠木上に前記太陽電池モジュールが保持されるように構成されていることを特徴とする太陽電池モジュールの固定構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
パネル支持機構の両横桟材の上部に太陽電池モジュールの両側部が載り、前記太陽電池モジュールの両側縁部に前記横桟材に固定されるパネル固定金具の先端部が接続されて、前記両横桟材上に前記太陽電池モジュールが固定されることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの固定構造。
【請求項3】
縦桟材は、パラペット天面に固定された笠木ホルダー上に当該笠木ホルダーと平行に配されて、笠木を挟んで前記笠木ホルダーに固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの固定構造。
【請求項4】
縦桟材は、パラペット天面に固定されたパネル取付け用下地材上に配されて、笠木を挟んで当該パネル取付け用下地材に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの固定構造。
【請求項5】
横桟材は、上面に溝を有する金属製管材である請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの固定構造。
【請求項6】
笠木の上面に固定された縦桟材と隣接する縦桟材の端部間の隙間が、前記横桟材に取り付けられるパネル固定金具により塞がれるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの固定構造。
【請求項7】
パラペット天面に補助ホルダーと笠木ホルダーとが一体に取り付けられ、前記笠木ホルダーに幅方向両側端部を支持させて取り付けられた笠木上に太陽電池モジュールが固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池モジュールの固定構造。
【請求項8】
パラペット天面に取り付けられる笠木上に太陽電池モジュールを固定する方法であって、
パラペット天面に所定間隔を開けて複数の笠木ホルダーを固定する工程と、
前記固定された笠木ホルダーに笠木を支持させてパラペット天面に笠木を取り付ける工程と、
前記パラペット天面に固定された前記各笠木ホルダー上に当該笠木ホルダーと平行に縦桟材をそれぞれ配するとともに、前記笠木を挟んで前記縦桟材を各笠木ホルダーに固定する工程と、
前記笠木の先端側に臨む前記各縦桟材の先端側の上部間とその後端側の上部間にそれぞれ横桟材を架け渡し、両横桟材を前記各縦桟材の上部に固定する工程と、
前記両横桟材の上部に太陽電池モジュールを載せて支持させる工程と、
前記太陽電池モジュールの両側部を、前記横桟材に固定されるパネル固定金具の先端部に接続して前記両横桟材上に前記太陽電池モジュールを固定する工程と、
を有する太陽電池モジュールの固定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の屋上や陸屋根の端部のパラペットの天面に取り付けられた笠木上に太陽電池モジュールを固定する構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近時、地球温暖化の原因となるCO

の排出量を減らすことを目的に、建物の屋上に太陽電池モジュールを設置し、発電した電気を自社内や家庭内で使用する「自家消費型」の太陽光発電への関心が高まっている。
【0003】
ビルの屋上は日照量の確保に有利であるが、屋上には室外機や排気ダクトなどの空調設備や受水槽などの衛生設備といった各種設備の機器類が設置されるため太陽電池モジュールを設置するスペースを確保しにくく、また、太陽電池モジュールを設置するための架台を屋上に固定する穴開け工事が必要となるため、屋上防水の機能を劣化させやすいという懸念がある。また、屋上に架台を固定して太陽電池モジュールを設置する態様では、屋上の防水改修工事の際に太陽電池モジュールを一旦取り外す必要があり、改修工事に手間がかかってしまう。
【0004】
このような観点から、ビルの屋上面に代えて、屋上端部のパラペットの天面を覆う笠木の上面を太陽電池モジュールの設置場所として利用すること、例えば太陽電池モジュールを笠木の上面に直接載せて接着及び金属バンドにより固定したり(例えば特許文献1参照)、笠木の上面に太陽電池モジュールを支持する機構を取り付け、同機構上で太陽電池モジュールを固定したりすることが提案されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-342573号公報
特開2011-52444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
笠木の上面に太陽電池モジュールを設置する前記従来技術のうち前者は、パラペットに笠木を取り付ける前に、予め工場で笠木の上面にフレキシブル太陽電池を接着し、さらに金属バンドを巻いて固定しておくものであり、既設の笠木に改修工事により太陽電池モジュールを取り付けることには対応していない。また、笠木の上面に接着した太陽電池モジュールに金属バンドを部分的に巻いて固定しただけでは、風雨を受けて笠木から外れやすいという問題がある。
【0007】
前記従来技術のうち後者は、太陽電池モジュールを支持する機構の部品点数が多いため施工に手間を要し、また、太陽電池モジュールを支持する機構の固定は、パラペット天面に取り付けられた笠木の前後両端部の曲げ部分を利用し、ここに同機構の前後下端部を引っ掛けて行われ、曲げ笠木などの前記引っ掛ける部分がない種類の笠木には取り付けることができないという問題がある。
【0008】
また、ともに笠木の上部に固定される太陽電池モジュールの幅は笠木の幅と略同じ幅のものに限定され、幅の広い笠木上にこれよりも幅の狭い太陽電池モジュールを固定したり、幅の狭い笠木上にこれよりも幅の広い太陽電池モジュールを固定したりすることができなかった。
【0009】
本発明は従来の技術が有するこのような問題点に鑑み、少ない部材点数で笠木上に太陽電池モジュールを支持する機構を構成し、これを用いて笠木の種類や幅寸法に関わりなく、太陽電池モジュールを笠木上に堅牢に固定できるようにすることを課題とする。また、本発明は既設の笠木上に改修工事により太陽電池モジュールを固定できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため本発明は、パラペット天面に取り付けられる笠木上に太陽電池モジュールを固定する構造であって、
前記笠木の上面に当該笠木の長手方向に沿って所定間隔を開け、且つ前記笠木の幅方向と平行に配置される複数の縦桟材と、
前記笠木の先端側に臨む前記各縦桟材の上部間と前記各縦桟材の後端側の上部間にそれぞれ架け渡される少なくとも一対の横桟材とを備え、
前記笠木の上面に固定された各縦桟材の上部に前記両横桟材を組み付けて前記笠木上にパネル支持機構を構築し、
前記パネル支持機構の前記両横桟材の上部に前記太陽電池モジュールを載せて固定することにより、前記笠木上に前記太陽電池モジュールが保持されるように構成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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