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公開番号2025107104
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2024000904
出願日2024-01-06
発明の名称水性インクジェット印刷方法
出願人株式会社カナオカホールディングス
代理人個人
主分類B05D 1/26 20060101AFI20250710BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】プラスチックフィルムを水性インクジェット印刷する際の走行中の蛇行、印刷の歪み、寸法変化による見当不良、ヘッド段差・隙間の繰り返し調整の必要性を解消する印刷方法の提供。
【解決手段】プラスチックフィルムにCMYK4色のインクを印字する工程、印字した上記プラスチックフィルムを、出力をCMYK4色中の墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させる程度にとどめた赤外線IR加熱装置により加熱する工程、加熱した上記プラスチックフィルムを、70℃以下の低温の熱風で墨インクを完全に乾燥させずにガイドロールにインクが付着しない程度の乾燥にとどめるよう熱風乾燥装置で加熱する工程、加熱した上記プラスチックフィルムに白インクを印字する工程、白インクを印字した上記プラスチックフィルムを高温加熱して完全に乾燥させる工程を有する水性インクジェット印刷方法とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被印刷対象のプラスチックフィルムが一定の張力を与えられながら水性インクを吐出する印字ヘッド部を通過して乾燥経路を走行する水性インクジェット印刷方法において、
プラスチックフィルムにCMYK4色のインクを印字する工程、
CMYK4色のインクを印字した上記プラスチックフィルムを、出力をCMYK4色中の墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させる程度にとどめた赤外線IR加熱装置により加熱する工程、
加熱した上記プラスチックフィルムを、70℃以下の低温の熱風で墨インクを完全に乾燥させずにガイドロールにインクが付着しない程度の乾燥にとどめるよう熱風乾燥装置で加熱する工程、
加熱した上記プラスチックフィルムに白インクを印字する工程、
白インクを印字した上記プラスチックフィルムを高温加熱して完全に乾燥させる工程、
を有することを特徴とする水性インクジェット印刷方法。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
白インクを印字したプラスチックフィルムを高温加熱するに際し、出力は65%以下にとどめた赤外線IR加熱装置により加熱した後に、熱風乾燥装置で高温加熱する請求項1記載の水性インクジェット印刷方法。
【請求項3】
被印刷対象のプラスチックフィルムは50N未満の張力で走行する請求項1または2記載の水性インクジェット印刷方法。
【請求項4】
CMYK4色のインクを印字したプラスチックフィルムが、CMYK4色中の墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させる程度の赤外線IR加熱装置の適正出力とプラスチックフィルムの属性、使用面積を示すカバレッジ、フィルム走行速度との相関関係を記憶したデータベースを用意し、
プラスチックフィルムの属性、使用面積を示すカバレッジを入力することにより赤外線IR加熱装置の適正出力を自動算出する請求項1または2記載の水性インクジェット印刷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、水性インクジェット印刷方法に関し、特に包装袋や容器の蓋などの包装材に使用するプラスチックフィルムに最適な方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
小ロット多品種のプラスチックフィルム製の包装材への印刷に対応する印刷として、印刷に際して製版の必要がなくデジタルデータにより印刷用の画像を生成できるインクジェット印刷はオンデマンド性に優れ、多種の図柄などを随時印刷しなくてはならない包装材に有用である。
【0003】
前記のインクジェット印刷において、水性インクジェット印刷はインクが着色剤の他に水系溶媒を含むので、印刷後に熱乾燥により水系溶媒を除去する必要がある。
【0004】
前記に関し、特許文献1には紙、プラスチックフィルム、布帛などの被印刷体がインクを吐出する印字ヘッド部を通過して乾燥経路を走行する水性インクジェット印刷方法において、印字ヘッド部の先に第1加熱部と、第2加熱部を設け、第2加熱部の設定温度を第1加熱部の設定温度よりも高く設定した水性インクジェット印刷方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-15588
特開2022-098422
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、被印刷体をプラスチックフィルムとした水性インクジェット印刷方法においては紙、布帛では顕在化しない問題点を生じた。それは、プラスチックフィルムの走行中の蛇行による見当不良や、印刷の歪みによる見当不良や、寸法変化による見当不良や、ヘッド段差・隙間の繰り返し調整などの慢性的に発生する問題である。これまではこのような状況で印刷前や印刷時のロスが多くなり正常な印刷の妨げとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明は前記の問題を解消した水性インクジェット印刷方法を提供することを目的として創作されたものである。
【0008】
すなわち、本願の水性インクジェット印刷方法は、
被印刷対象のプラスチックフィルムが一定の張力を与えられながら水性インクを吐出する印字ヘッド部を通過して乾燥経路を走行する水性インクジェット印刷方法において、
プラスチックフィルムにCMYK4色のインクを印字する工程、
CMYK4色のインクを印字した上記プラスチックフィルムを、出力をCMYK4色中の墨インキの主原料であるカーボンが赤外線IRの波長に完全に反応せずインク中の水分だけを蒸発させる程度にとどめた赤外線IR加熱装置により加熱する工程、
加熱した上記プラスチックフィルムを、70℃以下の低温の熱風で墨インクを完全に乾燥させずにガイドロールにインクが付着しない程度の乾燥にとどめるよう熱風乾燥装置で加熱する工程、
加熱した上記プラスチックフィルムに白インクを印字する工程、
白インクを印字した上記プラスチックフィルムを高温加熱して完全に乾燥させる工程、
を有することを特徴とする
【0009】
また、請求項2記載の発明は前記の水性インクジェット印刷方法において、白インクを印字したプラスチックフィルムを高温加熱するに際し、出力は65%以下にとどめた赤外線IR加熱装置により加熱した後に、熱風乾燥装置で高温加熱することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明は前記の水性インクジェット印刷方法において、被印刷対象のプラスチックフィルムは50N未満の張力で走行することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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