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公開番号2025108050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001669
出願日2024-01-10
発明の名称表示装置及びソースドライバ
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人レクスト国際特許事務所
主分類G09G 3/36 20060101AFI20250715BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【目的】通信異常の発生を速やかに検知して表示異常の発生を防止することが可能な表示装置を提供する。
【構成】ソースドライバは、1フレーム分の前記映像データ信号を構成する複数の水平走査ラインの各々に対応する前記画素データ片についてCRC値を算出し、映像データ信号のうちの1のフレームの表示を担う信号と当該1のフレームに続くフレームである他のフレームの表示を担う信号との間で、CRC値を対応する水平走査ライン毎に順次比較し、CRC値が一致しているか否かに基づいて映像データ信号により表示パネルに静止画が表示されている静止画表示状態か否かを判定する静止画判定部と、静止画判定部により静止画表示状態であると判定されている際に、複数の水平走査ラインのいずれかについて1のフレームと他のフレームとの間でCRC値の不一致が生じたと判定された場合に、他のフレームに続く後続の何れかのフレームの映像を表示パネルに表示するタイミングまで、ゲートドライバの動作を一時的に停止させるデータ処理部と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数本のデータ線及び複数本のゲート線と、前記複数本のデータ線と前記複数本のゲート線との交差部の各々にマトリクス状に設けられた複数個の画素部と、を有する表示パネルと、
前記複数本のゲート線にゲート信号を供給するゲートドライバと、
複数の画素データ片の系列を含み前記表示パネルに表示する映像を示す映像データ信号を受信し、前記映像データ信号に基づいて階調電圧信号を前記複数本のデータ線を介して前記複数個の画素部に供給するとともに、前記ゲートドライバの動作を制御するソースドライバと、
前記映像データ信号を前記ソースドライバに送信する映像データ送信部と、
を有し、
前記ソースドライバは、1フレーム分の前記映像データ信号を構成する複数の水平走査ラインの各々に対応する前記画素データ片についてCRC値を算出し、前記映像データ信号のうちの1のフレームの表示を担う信号と当該1のフレームに続くフレームである他のフレームの表示を担う信号との間で、前記CRC値を対応する前記水平走査ライン毎に順次比較し、前記CRC値が一致しているか否かに基づいて前記映像データ信号により前記表示パネルに静止画が表示されている静止画表示状態か否かを判定する静止画判定部と、
前記静止画判定部により前記静止画表示状態であると判定されている際に、前記複数の水平走査ラインのいずれかについて前記1のフレームと前記他のフレームとの間で前記CRC値の不一致が生じたと判定された場合に、前記他のフレームに続く後続の何れかのフレームの映像を前記表示パネルに表示するタイミングまで、前記ゲートドライバの動作を一時的に停止させるデータ処理部と、
を含むことを特徴とする表示装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ソースドライバは、複数のドライバICから構成され、
前記複数のドライバICの各々は、前記静止画判定部を有し、
前記複数のドライバICのうちの少なくとも1つは、前記ゲートドライバに接続され、前記複数のドライバICのうちのいずれか1において前記CRC値の不一致が生じたと判定された場合に、ゲートリセット信号を前記ゲートドライバに供給して動作を一時的に停止させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数のドライバICは、隣接するドライバIC同士がカスケード接続され、各々の前記静止画判定部の判定結果を前記カスケード接続の接続配線を介して共有することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記静止画判定部は、
前記映像データ信号に基づいて前記CRC値を前記水平走査ライン毎に算出するCRC計算部と、
前記水平走査ライン毎の前記CRC値を、1フレーム分毎に順次保持するCRC保持部と、
前記CRC計算部により算出された前記CRC値と、前記CRC保持部に保持された前記CRC値と、を対応する水平走査ライン毎に比較するCRC比較部と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
複数本のデータ線及び複数本のゲート線と、前記複数本のデータ線と前記複数本のゲート線との交差部の各々にマトリクス状に設けられた複数個の画素部と、を有する表示パネルに接続され、複数の画素データ片の系列を含む映像データ信号を受信し、受信した前記映像データ信号に基づいて階調電圧信号を生成し、前記複数個の画素部に供給するソースドライバであって、
1フレーム分の前記映像データ信号を構成する複数の水平走査ラインの各々に対応する前記画素データ片についてCRC値を算出し、前記映像データ信号のうちの1のフレームの表示を担う信号と当該1のフレームに続くフレームである他のフレームの表示を担う信号との間で、前記CRC値を対応する前記水平走査ライン毎に順次比較し、前記CRC値が一致しているか否かに基づいて前記映像データ信号により前記表示パネルに静止画が表示されている静止画表示状態か否かを判定する静止画判定部と、
前記静止画判定部により前記静止画表示状態であると判定されている際に、前記複数の水平走査ラインのいずれかについて前記1のフレームと前記他のフレームとの間で前記CRC値の不一致が生じたと判定された場合に、前記他のフレームに続く後続の何れかのフレームの映像を前記表示パネルに表示するタイミングまで、前記複数本のゲート線にゲート信号を供給するゲートドライバの動作を一時的に停止させるデータ処理部と、
を有することを特徴とするソースドライバ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及びソースドライバに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車載向けの表示装置において液晶パネルが多く採用され、パネルESD試験での誤動作の耐性が要求されている。液晶表示装置において発生した故障を検出するため、出力電圧モニタ線に供給された信号電圧を予め設定した基準電圧と比較して異常状態を判定する構成を備えた表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-275610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車載向け等の小型の表示装置において、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)の伝送技術等を用いて、送信側のLSIからソースドライバに映像データを伝送することが行われている。このようなLVDS等の画像通信において、瞬間的に通信異常が発生した場合に、液晶表示装置における表示異常の発生を防ぐ需要が高まっている。特に、静止画の表示を行っている際に、通信異常を原因とする数ライン程度のノイズが発生した場合、これを原因とする表示異常の発生を防ぐことが好ましい。
【0005】
CRC符号を用いて通信異常の判定をフレーム単位で行う場合、ノイズの発生から異常判定までの間に受信部のPLL/DLLのロックが外れた状態になり、同期信号を誤受信することにより不安定な動作が続くため、異常表示を防止することができない。表示を1フレーム遅らせることで表示異常の発生を防ぐことも考えられるが、その場合受信側の表示装置にフレームメモリが必要となり、装置規模が増大してしまうという問題があった。
【0006】
また、車載向けの表示装置等では、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)の伝送技術等を用いて、送信側のLSIからソースドライバに映像データを伝送することが行われている。しかしながら、LVDSのデータフォーマットでは、1画素分のデータパケットに対応するデータ領域において、RGBの各8ビットの画像データと、DE/HS/VSの同期信号のみが規定されており、誤り検出符号が規定されていない。このため、LVDS通信における異常判定をライン単位で行うことが困難であるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、映像データの伝送を受けて映像を表示する表示装置において、通信異常の発生を速やかに検知して表示異常の発生を防止することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る表示装置は、複数本のデータ線及び複数本のゲート線と、前記複数本のデータ線と前記複数本のゲート線との交差部の各々にマトリクス状に設けられた複数個の画素部と、を有する表示パネルと、前記複数本のゲート線にゲート信号を供給するゲートドライバと、複数の画素データ片の系列を含み前記表示パネルに表示する映像を示す映像データ信号を受信し、前記映像データ信号に基づいて階調電圧信号を前記複数本のデータ線を介して前記複数個の画素部に供給するとともに、前記ゲートドライバの動作を制御するソースドライバと、前記映像データ信号を前記ソースドライバに送信する映像データ送信部と、を有し、前記ソースドライバは、1フレーム分の前記映像データ信号を構成する複数の水平走査ラインの各々に対応する前記画素データ片についてCRC値を算出し、前記映像データ信号のうちの1のフレームの表示を担う信号と当該1のフレームに続くフレームである他のフレームの表示を担う信号との間で、前記CRC値を対応する前記水平走査ライン毎に順次比較し、前記CRC値が一致しているか否かに基づいて前記映像データ信号により前記表示パネルに静止画が表示されている静止画表示状態か否かを判定する静止画判定部と、前記静止画判定部により前記静止画表示状態であると判定されている際に、前記複数の水平走査ラインのいずれかについて前記1のフレームと前記他のフレームとの間で前記CRC値の不一致が生じたと判定された場合に、前記他のフレームに続く後続の何れかのフレームの映像を前記表示パネルに表示するタイミングまで、前記ゲートドライバの動作を一時的に停止させるデータ処理部と、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るソースドライバは、複数本のデータ線及び複数本のゲート線と、前記複数本のデータ線と前記複数本のゲート線との交差部の各々にマトリクス状に設けられた複数個の画素部と、を有する表示パネルに接続され、複数の画素データ片の系列を含む映像データ信号を受信し、受信した前記映像データ信号に基づいて階調電圧信号を生成し、前記複数個の画素部に供給するソースドライバであって、1フレーム分の前記映像データ信号を構成する複数の水平走査ラインの各々に対応する前記画素データ片についてCRC値を算出し、前記映像データ信号のうちの1のフレームの表示を担う信号と当該1のフレームに続くフレームである他のフレームの表示を担う信号との間で、前記CRC値を対応する前記水平走査ライン毎に順次比較し、前記CRC値が一致しているか否かに基づいて前記映像データ信号により前記表示パネルに静止画が表示されている静止画表示状態か否かを判定する静止画判定部と、前記静止画判定部により前記静止画表示状態であると判定されている際に、前記複数の水平走査ラインのいずれかについて前記1のフレームと前記他のフレームとの間で前記CRC値の不一致が生じたと判定された場合に、前記他のフレームに続く後続の何れかのフレームの映像を前記表示パネルに表示するタイミングまで、前記複数本のゲート線にゲート信号を供給するゲートドライバの動作を一時的に停止させるデータ処理部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る表示装置によれば、映像データの伝送を受けて映像を表示する表示装置において、通信異常の発生を速やかに検知して表示異常の発生を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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