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公開番号2025108226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024002011
出願日2024-01-10
発明の名称除湿ユニットおよび車両用灯具
出願人株式会社小糸製作所
代理人個人,個人,個人
主分類F21S 45/60 20180101AFI20250715BHJP(照明)
要約【課題】車両用灯具に適する省電力化された除湿ユニットを提供する。
【解決手段】除湿ユニット100は、加熱により再生可能な除湿剤102と、第1開口部112を有し、除湿剤102を囲む筐体104と、除湿剤102を加熱するように作動するヒーター106と、形状記憶合金で形成され、ヒーター106の加熱により第1形状から第2形状に変形する熱変形素子108と、熱変形素子108により筐体104に接続された弁体110であって、熱変形素子108が第1形状にあるとき第1開口部112を開き、熱変形素子108が第2形状にあるとき第1開口部112を閉じるように、筐体104に対して移動する弁体110と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
加熱により再生可能な除湿剤と、
第1開口部を有し、前記除湿剤を囲む筐体と、
前記除湿剤を加熱するように作動するヒーターと、
形状記憶合金で形成され、前記ヒーターの加熱により第1形状から第2形状に変形する熱変形素子と、
前記熱変形素子により前記筐体に接続された弁体であって、前記熱変形素子が前記第1形状にあるとき前記第1開口部を開き、前記熱変形素子が前記第2形状にあるとき前記第1開口部を閉じるように、前記筐体に対して移動する弁体と、を備えることを特徴とする除湿ユニット。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記熱変形素子は、前記第1形状で第1長さを有し、前記第2形状で前記第1長さと異なる第2長さを有する前記形状記憶合金のワイヤーを備え、
前記ワイヤーは、前記ワイヤーの第1端で前記筐体に固定され、前記ワイヤーの第2端で前記弁体に固定され、前記第1端と前記第2端との間で、前記弁体の回転軸まわりに円弧状に前記弁体に装着されており、
前記弁体は、前記ワイヤーが前記第1長さを有するとき前記第1開口部を開き、前記ワイヤーが前記第2長さを有するとき前記第1開口部を閉じるように、前記筐体に対して前記回転軸まわりに回転することを特徴とする請求項1に記載の除湿ユニット。
【請求項3】
前記弁体は、前記筐体に対して前記回転軸まわりに回転するにつれて前記回転軸の方向に移動するように、前記筐体と係合しており、
前記第1開口部は、前記回転軸の方向において前記筐体の第1側に配置され、
前記弁体は、前記ワイヤーが前記第1長さを有するとき、前記第1開口部を開くように前記回転軸の方向において前記第1側とは反対側の前記筐体の第2側に位置し、前記ワイヤーが前記第2長さを有するとき、前記第1開口部を閉じるように前記回転軸の方向において前記第1側に位置することを特徴とする請求項2に記載の除湿ユニット。
【請求項4】
前記熱変形素子は、冷却により前記第2形状から前記第1形状に変形することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の除湿ユニット。
【請求項5】
前記筐体は、前記第1開口部と異なる第2開口部をさらに有し、
前記第1開口部は、前記除湿ユニットによる除湿対象装置に前記筐体が取り付けられたとき前記除湿対象装置と通気するように前記筐体に配置され、
前記第2開口部は、前記除湿対象装置に前記筐体が取り付けられたとき周囲環境と通気するように前記筐体に配置され、
前記弁体は、前記熱変形素子が前記第1形状にあるとき前記第2開口部を閉じ、前記熱変形素子が前記第2形状にあるとき前記第2開口部を開くように、前記筐体に対して移動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の除湿ユニット。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかに記載の除湿ユニットを備えることを特徴とする車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、除湿ユニットに関し、例えば、自動車などの車両に搭載される車両用灯具の内部スペースの除湿に適する除湿ユニットに関する。また、本発明は、除湿ユニットを備える車両用灯具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両のヘッドランプ内部の光学素子に結露が生じた場合には、照明性能に影響が及ぶことが懸念される。そこで、結露対策として、除湿剤を内蔵した装置をヘッドランプのハウジングに取り付け、この除湿剤によりハウジング内を除湿することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-516019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の除湿装置は、シャッターとヒーターを備える。シャッターを閉じることで、ヘッドランプのハウジングから除湿剤が切り離される。除湿剤をヒーターで加熱し、除湿剤から水蒸気を放出させ、装置から外界に排気することができる。こうして除湿剤を再生し、シャッターを再び開くことで、装置は再びハウジングを除湿することができる。シャッターの開閉は、直流モータなどの電気モータ、または電磁石により駆動される。シャッターのためのこのような専用の駆動源を装置に搭載することは、消費電力の増加や装置の大型化を招きうる。
【0005】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、車両用灯具に適する除湿ユニットの省電力化にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の除湿ユニットは、加熱により再生可能な除湿剤と、第1開口部を有し、除湿剤を囲む筐体と、除湿剤を加熱するように作動するヒーターと、形状記憶合金で形成され、ヒーターの加熱により第1形状から第2形状に変形する熱変形素子と、熱変形素子により筐体に接続された弁体であって、熱変形素子が第1形状にあるとき第1開口部を開き、熱変形素子が第2形状にあるとき第1開口部を閉じるように、筐体に対して移動する弁体と、を備える。
【0007】
この態様によると、除湿ユニットは、温度変化による熱変形素子の形状変化を利用して弁体を移動させ、筐体の第1開口部を開閉し、第1開口部を通じた放湿動作または除湿動作を行うことができる。除湿ユニットには、除湿剤の加熱による再生を可能にするためにヒーターが設けられており、熱変形素子は、ヒーターの加熱により変形する。除湿ユニットは、既存の除湿装置とは異なり、弁体を移動するための電気モータなどの専用駆動源を要しない。ヒーターが除湿剤を加熱するために発する熱の一部を利用して弁体を移動させることができるから、除湿ユニットは、既存装置に比べて消費電力を抑えることができる。専用駆動源を持たないことで、除湿ユニットの小型化、軽量化も可能になる。
【0008】
熱変形素子は、第1形状で第1長さを有し、第2形状で第1長さと異なる第2長さを有する形状記憶合金のワイヤーを備えてもよい。ワイヤーは、ワイヤーの第1端で筐体に固定され、ワイヤーの第2端で弁体に固定され、第1端と第2端との間で、弁体の回転軸まわりに円弧状に弁体に装着されていてもよい。弁体は、ワイヤーが第1長さを有するとき第1開口部を開き、ワイヤーが第2長さを有するとき第1開口部を閉じるように、筐体に対して回転軸まわりに回転してもよい。このようにすれば、形状記憶合金で形成されたワイヤーの温度変化による長さ変化を利用して、弁体を回転させ、第1開口部を開閉することができる。
【0009】
弁体は、筐体に対して回転軸まわりに回転するにつれて回転軸の方向に移動するように、筐体と係合していてもよい。第1開口部は、回転軸の方向において筐体の第1側に配置されていてもよい。弁体は、ワイヤーが第1長さを有するとき、第1開口部を開くように回転軸の方向において第1側とは反対側の筐体の第2側に位置し、ワイヤーが第2長さを有するとき、第1開口部を閉じるように回転軸の方向において第1側に位置してもよい。このようにすれば、形状記憶合金で形成されたワイヤーの温度変化による長さ変化を利用して、弁体を回転させるとともに回転軸方向に移動させ、第1開口部を開閉することができる。
【0010】
熱変形素子は、冷却により第2形状から第1形状に変形してもよい。このようにすれば、ヒーターの加熱による熱変形素子の変形を冷却により元の形状に戻すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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