TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025109176
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-24
出願番号
2024177671
出願日
2024-10-10
発明の名称
電力変換装置および電力変換システム
出願人
TDK株式会社
代理人
弁理士法人つばさ国際特許事務所
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20250716BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】入力電圧の急変時において回路を保護することができる電力変換装置を得る。
【解決手段】本開示の一実施の形態に係る電力変換装置は、第1の電力端子と、スイッチング回路と、トランスと、整流回路と、平滑回路と、電力回生回路と、制御回路と、第2の電力端子とを備える。電力回生回路は、ダイオード回路と、第2のキャパシタと、第1および第2の回生スイッチング素子と、第2のインダクタおよび第1のダイオードとを有する。制御回路は、第1のノードの電圧が上昇し、第1のノードの電圧がしきい値電圧を超えた場合に、第1の回生スイッチング素子をオン状態にするとともに第2の回生スイッチング素子をオフ状態にすることが可能である。第2の巻線の両端間には、第1の正電圧よび第1の負電圧が交互に生じ、しきい値電圧は、第1の正電圧の平均値に対応する電圧、および第1の負電圧の平均値に対応する電圧よりも高い。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の電力端子と、
前記第1の電力端子に接続されたスイッチング回路と、
前記スイッチング回路に導かれた第1の巻線と、第2の巻線とを有するトランスと、
前記第2の巻線に接続され、1または複数の整流スイッチング素子を有する整流回路と、
一端および他端を有する第1のインダクタと、前記第1のインダクタの前記他端に接続された一端および基準ノードに接続された他端とを有する第1のキャパシタとを含む平滑回路と、
前記整流回路に接続され、前記整流回路において生じたサージ電圧のエネルギーを前記第1のキャパシタに回生可能な電力回生回路と、
前記スイッチング回路、前記整流回路、および前記電力回生回路の動作を制御可能な制御回路と、
前記第1のインダクタの前記他端および前記第1のキャパシタの前記一端に接続された第1の接続端子と、前記基準ノードに接続された第2の接続端子とを有する第2の電力端子と
を備え、
前記電力回生回路は、
前記整流回路と第1のノードとを結ぶ経路に設けられ、前記第1のノードに向かって電流を流すことが可能なダイオード回路と、
前記第1のノードに接続された一端と、前記基準ノードに接続された他端とを有する第2のキャパシタと、
前記第1のノードに接続された一端と第2のノードに接続された他端とを有する第1の回生スイッチング素子と、
前記第2のノードに接続された一端と前記基準ノードに接続された他端とを有する第2の回生スイッチング素子と、
前記第2のノードと前記第1のキャパシタの前記一端とを結ぶ経路に設けられた第2のインダクタおよび第1のダイオードと
を有し、
前記制御回路は、前記第1のノードの電圧が上昇し、前記第1のノードの電圧がしきい値電圧を超えた場合に、前記第1の回生スイッチング素子をオフ状態からオン状態にするとともに前記第2の回生スイッチング素子をオン状態からオフ状態にすることが可能であり、
前記第1の電力端子に入力された入力電圧が、通常の動作電圧範囲の範囲内の電圧である場合に、前記第2の巻線の両端間には、第1の正電圧および第1の負電圧が交互に生じ、
前記しきい値電圧は、前記整流回路における、前記第1の正電圧の平均値に対応する電圧、および前記第1の負電圧の平均値に対応する電圧よりも高い
電力変換装置。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記第2の巻線は、前記第1のインダクタの前記一端に接続された一端と、他端とを有し、
前記1または複数の整流スイッチング素子は、前記第2の巻線の前記他端に接続された一端と前記基準ノードに接続された他端とを有する第1の整流スイッチング素子と、前記第2の巻線の前記一端に接続された一端と前記基準ノードに接続された他端とを有する第2の整流スイッチング素子とを含み、
前記ダイオード回路は、
前記第1の整流スイッチング素子の前記一端に接続されたアノードと、前記第1のノードに接続されたカソードとを有する第2のダイオードと、
前記第2の整流スイッチング素子の前記一端に接続されたアノードと、前記第1のノードに接続されたカソードとを有する第3のダイオードと
を有する
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記トランスは、第3の巻線をさらに有し、
前記第2の巻線は、前記第1のインダクタの前記一端に接続された一端と、他端とを有し、
前記第3の巻線は、一端と、前記第1のインダクタの前記一端に接続された他端とを有し、
前記1または複数の整流スイッチング素子は、前記第2の巻線の前記他端に接続された一端と前記基準ノードに接続された他端とを有する第1の整流スイッチング素子と、前記第3の巻線の前記一端に接続された一端と前記基準ノードに接続された他端とを有する第2の整流スイッチング素子とを含み、
前記ダイオード回路は、
前記第1の整流スイッチング素子の前記一端に接続されたアノードと、前記第1のノードに接続されたカソードとを有する第2のダイオードと、
前記第2の整流スイッチング素子の前記一端に接続されたアノードと、前記第1のノードに接続されたカソードとを有する第3のダイオードと
を有する
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記制御回路は、前記第1のノードの電圧と前記しきい値電圧とを比較することにより比較結果信号を生成可能であり、パルス信号を生成可能であり、前記比較結果信号と前記パルス信号との論理積を算出可能であり、前記論理積を示す信号に基づいて前記第1の回生スイッチング素子および前記第2の回生スイッチング素子の動作を制御可能である
請求項2に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記第1の回生スイッチング素子がオン状態になる期間の長さは、前記パルス信号のパルス幅よりも短い
請求項4に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記パルス信号は、前記スイッチング回路におけるスイッチング動作と同期可能である
請求項4に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記しきい値電圧は、第1のしきい値電圧と、前記第1のしきい値電圧よりも低い第2のしきい値電圧とを含み、
前記制御回路は、前記第1のノードの電圧と前記しきい値電圧とを比較する際、
前記第1のノードの電圧が上昇し、前記第1のノードの電圧が前記第1のしきい値電圧を超えた場合に、前記第1の回生スイッチング素子をオフ状態からオン状態にするとともに前記第2の回生スイッチング素子をオン状態からオフ状態にすることが可能であり、
前記第1のノードの電圧が下降し、前記第1のノードの電圧が前記第2のしきい値電圧を下回った場合に、前記第1の回生スイッチング素子をオン状態からオフ状態にするとともに前記第2の回生スイッチング素子をオフ状態からオン状態にすることが可能である
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項8】
前記制御回路は、前記入力電圧が、前記動作電圧範囲よりも高い所定の電圧を超えた場合に、前記スイッチング回路、前記整流回路、および前記電力回生回路の動作を停止可能であり、
前記入力電圧が前記所定の電圧である場合に、前記第2の巻線の両端間には、第2の正電圧および第2の負電圧が交互に生じ、
前記しきい値電圧は、前記整流回路における、前記第2の正電圧の平均値に対応する電圧、および前記第2の負電圧の平均値に対応する電圧のうちの大きい電圧よりも低い
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項9】
前記第2のインダクタは、金属一体成型タイプのインダクタである
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項10】
請求項1に記載の電力変換装置を備えた
電力変換システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力を変換する電力変換装置および電力変換システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電力変換装置には、整流回路において生じるサージ電圧を抑制するものがある。例えば、特許文献1には、スイッチング回路に供給される入力電圧に基づいて基準電圧を変更することにより、様々な入力電圧においてサージ電圧の抑制を図る電力変換装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-61381号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電力変換装置では、入力電圧が急変した場合でも、回路を保護することができることが望まれており、このようなサージ電圧を抑制する回路を保護することができることが期待される。
【0005】
入力電圧が急変した場合でも、回路を保護することができる電力変換装置および電力変換システムを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施の形態に係る電力変換装置は、第1の電力端子と、スイッチング回路と、トランスと、整流回路と、平滑回路と、電力回生回路と、制御回路と、第2の電力端子とを備えている。スイッチング回路は、第1の電力端子に接続されたものである。トランスは、スイッチング回路に導かれた第1の巻線と、第2の巻線とを有するものである。整流回路は、第2の巻線に接続され、1または複数の整流スイッチング素子を有するものである。平滑回路は、一端および他端を有する第1のインダクタと、第1のインダクタの前記他端に接続された一端および基準ノードに接続された他端とを有する第1のキャパシタとを含むものである。電力回生回路は、整流回路に接続され、整流回路において生じたサージ電圧のエネルギーを第1のキャパシタに回生可能なものである。制御回路は、スイッチング回路、整流回路、および電力回生回路の動作を制御可能なものである。第2の電力端子は、第1のインダクタの他端および第1のキャパシタの一端に接続された第1の接続端子と、基準ノードに接続された第2の接続端子とを有するものである。電力回生回路は、ダイオード回路と、第2のキャパシタと、第1の回生スイッチング素子と、第2の回生スイッチング素子と、第2のインダクタ及び第1のダイオードとを有している。ダイオード回路は、整流回路と第1のノードとを結ぶ経路に設けられ、第1のノードに向かって電流を流すことが可能なものである。第2のキャパシタは、第1のノードに接続された一端と、基準ノードに接続された他端とを有するものである。第1の回生スイッチング素子は、第1のノードに接続された一端と第2のノードに接続された他端とを有するものである。第2の回生スイッチング素子は、第2のノードに接続された一端と前記基準ノードに接続された他端とを有するものである。第2のインダクタおよび第1のダイオードは、第2のノードと第1のキャパシタの一端とを結ぶ経路に設けられたものである。制御回路は、第1のノードの電圧が上昇し、第1のノードの電圧がしきい値電圧を超えた場合に、第1の回生スイッチング素子をオフ状態からオン状態にするとともに第2の回生スイッチング素子をオン状態からオフ状態にすることが可能なものである。第1の電力端子に入力された入力電圧が、通常の動作電圧範囲の範囲内の電圧である場合に、第2の巻線の両端間には、第1の正電圧よび第1の負電圧が交互に生じる。しきい値電圧は、整流回路における、第1の正電圧の平均値に対応する電圧、および第1の負電圧の平均値に対応する電圧よりも高い。
【0007】
本発明の一実施の形態に係る電力変換システムは、上記電力変換装置を備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施の形態に係る電力変換装置および電力変換システムによれば、入力電圧が急変した場合でも、回路を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施の形態に係る電力変換システムの一構成例を表す回路図である。
図2は、図1に示した電力回生回路の一構成例を表す回路図である。
図3は、図2に示したコンパレータの一動作例を表す説明図である。
図4は、図3に示したしきい値電圧の一例を表す説明図である。
図5は、図1に示した電力変換システムの一動作例を表すタイミング波形図である。
図6は、図1に示した電力変換システムの他の一動作例を表すタイミング波形図である。
図7は、図1に示した電力変換システムの他の一動作例を表すタイミング波形図である。
図8は、図1に示した電力変換システムにおける、入力電圧が急変した場合の一動作例を表す波形図である。
図9は、参考例に係る電力変換システムにおける、入力電圧が急変した場合の一動作例を表す波形図である。
図10は、図1に示した電力変換システムの一動作例を表す波形図である。
図11は、変形例に係る電力変換システムの一構成例を表す回路図である。
図12は、図11に示した電力回生回路の一構成例を表す回路図である。
図13は、図11に示した電力変換システムの一動作例を表すタイミング波形図である。
図14は、図11に示した電力変換システムの他の一動作例を表すタイミング波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
電源装置
25日前
TDK株式会社
電子部品
今日
TDK株式会社
計測装置
2か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
配線基板
1か月前
TDK株式会社
計測装置
26日前
TDK株式会社
電子部品
2か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
TDK株式会社
コンデンサ
20日前
TDK株式会社
コイル装置
1か月前
TDK株式会社
コイル装置
18日前
TDK株式会社
コイル装置
18日前
TDK株式会社
温度センサ
2か月前
TDK株式会社
コイル装置
2か月前
TDK株式会社
コイル装置
2か月前
TDK株式会社
コイル装置
2か月前
TDK株式会社
音響デバイス
1か月前
TDK株式会社
コイルアレイ
1か月前
TDK株式会社
電子デバイス
1か月前
TDK株式会社
トランス部品
1か月前
TDK株式会社
コイルアレイ
1か月前
TDK株式会社
アレイセンサ
2か月前
TDK株式会社
網膜投影装置
25日前
TDK株式会社
フィルタ回路
今日
TDK株式会社
積層コイル部品
1か月前
TDK株式会社
磁気センサ装置
2か月前
TDK株式会社
チップバリスタ
18日前
TDK株式会社
積層型電子部品
今日
TDK株式会社
バッチ式熱処理炉
21日前
TDK株式会社
バッチ式熱処理炉
21日前
TDK株式会社
磁気検出システム
3日前
TDK株式会社
温度センサユニット
1か月前
TDK株式会社
電子部品の製造方法
4日前
TDK株式会社
積層セラミック電子部品
20日前
TDK株式会社
積層セラミック電子部品
20日前
続きを見る
他の特許を見る