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公開番号
2025109261
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024002984
出願日
2024-01-12
発明の名称
改質土への二酸化炭素固定方法およびこの方法を用いた改質土製造方法
出願人
五洋建設株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C02F
11/00 20060101AFI20250717BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】必要な工程を簡略化でき作業効率を向上できる改質土への二酸化炭素固定方法および改質土製造方法を提供する。
【解決手段】この改質土への二酸化炭素固定方法は、建設汚泥を粒状の改質土に改質する際に二酸化炭素を固定する方法であって、建設汚泥に改質材を混合し粒状とする混合造粒工程S02と、混合造粒工程において二酸化炭素含有ガスを供給する二酸化炭素供給工程S03と、を含み、二酸化炭素含有ガスの供給により二酸化炭素を改質材中のカルシウムと反応させて炭酸塩として改質土に固定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建設汚泥を粒状の改質土に改質する際に二酸化炭素を固定する方法であって、
前記建設汚泥に改質材を混合し粒状とする混合造粒工程と、
前記混合造粒工程において二酸化炭素含有ガスを供給する二酸化炭素供給工程と、を含み、
前記二酸化炭素含有ガスの供給により二酸化炭素を前記改質材中のカルシウムと反応させて炭酸塩として前記改質土に固定する、改質土への二酸化炭素固定方法。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記混合前に前記改質材に二酸化炭素含有ガスを供給することにより二酸化炭素を前記改質材に固定する請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項3】
前記混合造粒工程における二酸化炭素含有ガスの供給を省略する請求項2に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項4】
前記建設汚泥は、コーン指数が200kN/m
2
以下のものである請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項5】
前記改質材として、セメント、ペーパースラッジ焼却灰系改質材および高炉スラグ微粉末の内のいずれか1つ、または、少なくともいずれか2つを使用する請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項6】
前記造粒後に前記混合および前記二酸化炭素供給を継続して行う請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項7】
前記造粒後に前記二酸化炭素供給を継続して行う請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項8】
前記改質材は、前記混合前に二酸化炭素を固定したものである請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項9】
前記建設汚泥は、セメントを含むものである請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
【請求項10】
加熱された前記二酸化炭素含有ガスを供給することで前記建設汚泥に含まれる水分を蒸発させる請求項1に記載の改質土への二酸化炭素固定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設汚泥を改質材により改質した改質土への二酸化炭素固定方法およびこの方法を用いた改質土製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
軟弱な建設汚泥の改良方法としてペーパースラッジ焼却灰(PS灰)系改質材を混合する方法が公知である。かかる改質材としてたとえば、吸水性泥土改質材 「ワトル」(商品名)が販売されている(国土交通省NETIS(新技術情報提供システム)登録番号TTH-160010-VR)(非特許文献1参照)。また、改質土の固化後、ほぐして粒状として(ほぐし造粒)、土木材料として使用する方法もある(非特許文献2参照)、かかる改質材自体は、セメントと比較してpHが低いが、アルカリ性であり、混合直後の改質土もアルカリ性を呈する(pH=9~11)。しかし、改質によって泥土が顆粒状となり、空気に触れやすくなることにより空気中の二酸化炭素と反応して中和が進み中性域で安定する。
【0003】
特許文献1は、建設汚泥にアルカリ性改質固化材を添加して混合し改質固化処理土を生成する改質固化工程、前記改質固化処理土を半固体状になった段階でほぐすことで細粒化させたほぐし造粒土を生成するほぐし造粒工程、 熱せられた圧縮空気である熱圧縮空気と炭酸ガスを用いて前記ほぐし造粒土の乾燥と中和を促進させ、さらに炭酸ガスを炭酸カルシウムとして前記ほぐし造粒土に固定させる乾燥・中和・二酸化炭素固定工程を含むことにより、アルカリ性の建設汚泥を確実に中性化し、かつ再泥化しない高品質な中性再生土を効率的に製造できる二酸化炭素の固定化技術による中性再生土製造方法を開示する(段落0016)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-074672号公報
【非特許文献】
【0005】
五洋建設株式会社HPhttps://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=TH-160010%20
第23回国土技術開発賞「吸水性泥土改質材と改質土の活用技術」https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/review/awards/23rd/02-gaiyou.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献2は、改質土の固化後、ほぐし造粒を行う方法であるが、二酸化炭素の固定を行うものではない。特許文献1の二酸化炭素(CO
2
)固定方法は、建設汚泥への改質材の混合・固化、ほぐし造粒、CO
2
供給・固定といった各工程が必要であるため、工程が複雑化し、作業効率が低下してしまう。
【0007】
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、改質土を得る際に二酸化炭素を固定するのに必要な工程を簡略化でき作業効率を向上できる改質土への二酸化炭素固定方法および改質土製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための改質土への二酸化炭素固定方法は、建設汚泥を粒状の改質土に改質する際に二酸化炭素を固定する方法であって、
前記建設汚泥に改質材を混合し粒状とする混合造粒工程と、前記混合造粒工程において二酸化炭素含有ガスを供給する二酸化炭素供給工程と、を含み、
前記二酸化炭素含有ガスの供給により二酸化炭素を前記改質材中のカルシウムと反応させて炭酸塩として前記改質土に固定する。
【0009】
この改質土への二酸化炭素固定方法によれば、建設汚泥を改質材の添加・混合により粒状の改質土に改質し二酸化炭素を固定するとき、混合造粒工程と二酸化炭素供給工程とが同時に行われるので、改質土を得る際に二酸化炭素を固定するのに必要な工程を簡略化でき作業効率を向上できる。
【0010】
上記改質土への二酸化炭素固定方法において、前記混合前に前記改質材に二酸化炭素含有ガスを供給することにより二酸化炭素を前記改質材に固定するようにしてもよい(破線で示す工程S11,S12を追加した図1参照)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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