TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025109282
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2024003043
出願日2024-01-12
発明の名称電動圧縮機
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類H02K 11/33 20160101AFI20250717BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】導電ピンとコネクタとの接続確保のために回路基板が大型化することを抑制できる電動圧縮機を提供する。
【解決手段】回路基板31には、板厚方向に貫通し、かつ導電ピン27が挿通されるピン挿通孔31dが形成されている。コネクタ60の筐体62は、回路基板31における第1主面31aの反対面である第2主面31bに設置されるとともに、収容空間Hは、ピン挿通孔31dに向けて開口している。接触端子部63は、回路基板31の板厚方向に弾性変形可能である。回路基板31におけるピン挿通孔31dの孔画定面311、及び筐体62における収容空間Hの第1画定面621a及び第2画定面は、共に導電ピン27に対し導電ピン27の径方向外側に離間しており、導電ピン27は、第2端部27bの端面が接触端子部63に接触している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータ回路を有するとともに回路基板を有するインバータ装置と、
前記電動モータを収容するモータ室と、
前記インバータ装置を収容するインバータ室と、
前記モータ室と前記インバータ室とが形成されるとともに、前記モータ室と前記インバータ室とを区画する区画壁を有するハウジングと、
前記インバータ室に配置され、前記インバータ回路と電気的に接続されるとともに、前記インバータ回路を前記電動モータに電気的に接続するためのコネクタと、
前記区画壁を壁厚方向に貫通し、第1端部が前記電動モータと電気的に接続されるとともに、第2端部が前記コネクタと電気的に接続される導電ピンと、を有する電動圧縮機であって、
前記回路基板は、当該回路基板の板厚方向の第1主面を前記区画壁に対面させて前記インバータ室に収容されるとともに、前記回路基板には、前記板厚方向に貫通し、かつ前記導電ピンが挿通されるピン挿通孔が形成され、
前記コネクタは、前記インバータ回路と電気的に接続されるコネクタ本体であって、前記第2端部が接触する接触端子部を有する前記コネクタ本体と、前記接触端子部を収容する収容空間を画定する筐体と、を有し、
前記筐体は、前記回路基板における前記第1主面の反対面である第2主面に設置されるとともに、前記収容空間は、前記ピン挿通孔に向けて開口しており、
前記接触端子部は、前記板厚方向に弾性変形可能であり、
前記回路基板における前記ピン挿通孔の孔画定面、及び前記筐体における前記収容空間の画定面は、共に前記導電ピンに対し前記導電ピンの径方向外側に離間しており、前記導電ピンは、前記第2端部の端面が前記接触端子部に接触していることを特徴とする電動圧縮機。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記筐体には、固定用バスバーが一体化され、前記固定用バスバーは、前記回路基板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記固定用バスバーは、前記筐体に一体化された筐体固定片と、前記筐体固定片に対して屈曲し、かつ前記筐体から延出する基板固定片と、を有し、前記基板固定片は、前記回路基板にはんだ付けされていることを特徴とする請求項2に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記接触端子部は、互いに対面し、かつ屈曲部を介して連結された一対の板部を有し、前記一対の板部のうちの少なくとも一方は、前記板厚方向に弾性変形可能であることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記回路基板は、前記筐体を挟むように配置された一対の固定部材によって前記区画壁に固定されていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。
【請求項6】
前記コネクタは、複数の前記コネクタ本体を有し、前記収容空間には、複数の前記接触端子部が収容され、前記筐体は、隣り合う前記接触端子部を乖離する乖離壁を有することを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、圧縮部を駆動する電動モータと、電動モータを駆動するとともに回路基板を有するインバータ装置と、ハウジングと、を有している。ハウジングは、インバータ装置を収容するインバータ室及び電動モータを収容するモータ室を形成するとともに、インバータ室とモータ室とを区画する区画壁を有する。また、例えば特許文献1に開示されているように、電動圧縮機は、回路基板に電気的に接続されるコネクタを有している。
【0003】
特許文献1の電動圧縮機において、コネクタは、回路基板における区画壁への対面に設置されている。また、コネクタは、金属製のコネクタ本体を有している。コネクタ本体は、端子部と、接続部と、を有している。端子部には、電動モータと電気的に接続された導電ピンが挿抜可能となっている。接続部は、端子部と回路基板とを電気的に接続する。
【0004】
端子部は、互いに対向する一対の挟持部を有している。一対の挟持部の間には、挟持孔が形成されている。そして、電動モータと電気的に接続された導電ピンは、区画壁を貫通してインバータ室に挿通されるとともに、一対の挟持部の間の挟持孔に挿通されている。これにより、導電ピンによって電動モータとインバータ装置とが電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-168570号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、回路基板の面方向において、導電ピンと挟持孔とが相対的に位置ずれしている場合がある。この位置ずれに対処すべく、例えば、コネクタ本体を、回路基板の面方向に撓み変形可能に形成することが考えられる。しかし、コネクタ本体を、回路基板の面方向に撓み変形可能にすると、その撓み変形を許容する領域を回路基板上に確保しなくてはならず、インバータ装置が大型化してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する電動圧縮機は、流体を圧縮する圧縮部と、前記圧縮部を駆動する電動モータと、前記電動モータを駆動するインバータ回路を有するとともに回路基板を有するインバータ装置と、前記電動モータを収容するモータ室と、前記インバータ装置を収容するインバータ室と、前記モータ室と前記インバータ室とが形成されるとともに、前記モータ室と前記インバータ室とを区画する区画壁を有するハウジングと、前記インバータ室に配置され、前記インバータ回路と電気的に接続されるとともに、前記インバータ回路を前記電動モータに電気的に接続するためのコネクタと、前記区画壁を壁厚方向に貫通し、第1端部が前記電動モータと電気的に接続されるとともに、第2端部が前記コネクタと電気的に接続される導電ピンと、を有する電動圧縮機であって、前記回路基板は、当該回路基板の板厚方向の第1主面を前記区画壁に対面させて前記インバータ室に収容されるとともに、前記回路基板には、前記板厚方向に貫通し、かつ前記導電ピンが挿通されるピン挿通孔が形成され、前記コネクタは、前記インバータ回路と電気的に接続されるコネクタ本体であって、前記第2端部が接触する接触端子部を有する前記コネクタ本体と、前記接触端子部を収容する収容空間を画定する筐体と、を有し、前記筐体は、前記回路基板における前記第1主面の反対面である第2主面に設置されるとともに、前記収容空間は、前記ピン挿通孔に向けて開口しており、前記接触端子部は、前記板厚方向に弾性変形可能であり、前記回路基板における前記ピン挿通孔の孔画定面、及び前記筐体における前記収容空間の画定面は、共に前記導電ピンに対し前記導電ピンの径方向外側に離間しており、前記導電ピンは、前記第2端部の端面が前記接触端子部に接触していることを要旨とする。
【0008】
これによれば、導電ピンは、回路基板を貫通して、第2主面に設置された筐体の収容空間に挿通されるとともに、筐体内において、導電ピンの第2端部の端面が接触端子部に接続されている。ここで、導電ピンの端面の位置が回路基板の板厚方向に変位しても、板厚方向への接触端子部の弾性変形によって接触端子部との接続を確保できる。このため、回路基板の面方向に導電ピンの位置がずれても、導電ピンと接触端子部との接続を確保しやすい。よって、導電ピンとコネクタ本体との電気的な接続を確保するために、回路基板の面方向への位置ずれを吸収するための構成をコネクタ本体に設ける必要がない。そして、導電ピンを第2主面側に位置する接触端子部に接続するため、導電ピンは回路基板を板厚方向に貫通しているが、回路基板の孔画定面、及び筐体の画定面は、共に導電ピンに対し当該導電ピンの径方向外側に離間している。このため、回路基板の面方向に導電ピンの位置がずれても、導電ピンと、回路基板の孔画定面、及び筐体の画定面とが干渉することが抑制される。上記により、導電ピンとコネクタとの接続確保のために回路基板が大型化することを抑制できる。
【0009】
上記電動圧縮機において、前記筐体には、固定用バスバーが一体化され、前記固定用バスバーは、前記回路基板に固定されていてもよい。
これによれば、固定用バスバーを用いて筐体を回路基板に容易に固定できる。
【0010】
上記電動圧縮機において、前記固定用バスバーは、前記筐体に一体化された筐体固定片と、前記筐体固定片に対して屈曲し、かつ前記筐体から延出する基板固定片と、を有し、前記基板固定片は、前記回路基板にはんだ付けされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社豊田自動織機
圧縮機
3日前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
3日前
株式会社豊田自動織機
圧縮機
3日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
19日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
2日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
18日前
株式会社豊田自動織機
仕分け装置
18日前
株式会社豊田自動織機
排気浄化装置
3日前
株式会社豊田自動織機
倉庫システム
19日前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
3日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池用ポンプ
19日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
10日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池モジュール
2日前
株式会社豊田自動織機
車両用スライドデッキ装置
19日前
株式会社豊田自動織機
フォークリフトの荷役制御装置
5日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池システム及び産業車両
11日前
株式会社豊田自動織機
燃料電池ユニット及び産業車両
2日前
株式会社豊田自動織機
フォークリフトの荷役制御装置
5日前
株式会社豊田自動織機
制御装置、及びパレットロック装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
配管洗浄装置
4日前
株式会社豊田中央研究所
内燃機関の気筒内ガス温度の算出方法
17日前
トヨタ自動車株式会社
ワーク持ち上げ装置及びワーク持ち上げ方法
3日前
株式会社豊田中央研究所
制御装置及び制御システム
5日前
ニデック株式会社
モータ
3日前
個人
恒久電源開発の装置
1か月前
個人
ステッピングモータ実習装置
10日前
キヤノン株式会社
電源装置
24日前
株式会社竹中工務店
避雷設備
24日前
ダイハツ工業株式会社
溶接装置
1か月前
サンデン株式会社
電力変換装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
充電装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
充電方法
17日前
サンデン株式会社
電力変換装置
4日前
サンデン株式会社
モータ制御装置
1か月前
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
1か月前
愛知電機株式会社
ステータおよびモータ
1か月前
続きを見る