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公開番号
2025110287
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2024004134
出願日
2024-01-15
発明の名称
プリンタ
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
B41J
29/38 20060101AFI20250718BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】IPP規格に従った印刷ジョブに基づく印刷が可能なプリンタであって、IPP規格に定義されていないシートサイズへの対応を可能にする技術を提供すること。
【解決手段】プリンタ1は、IPP規格に従って印刷ジョブを生成する端末装置3からIPPジョブを受信し、受信したIPPジョブに基づく印刷を行うことができる。プリンタ1は、受信したIPPジョブに、パラメータサイズとして「A5」が指定され、かつ、特定の給紙トレイ17が指定されていない、場合に、給紙トレイ17のうち設定サイズが「A5L」であるトレイを使用トレイとして決定する。そして、プリンタ1は、使用トレイから、第1向きにセットされたA5サイズのシートの横送り搬送を開始し、横向きのA5サイズ向けの印刷設定を用いて、IPPジョブに基づく印刷を、使用トレイから搬送されたシートに行うことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
A5サイズのシートを、シートの長辺を搬送方向の先端と後端にして搬送する横送り搬送に対応する第1向きにセットすることが可能なシートトレイを備え、
IPP(Internet Printing Protocol)規格に従って印刷ジョブを生成するIPPクライアントから前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく印刷を行うことが可能であり、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記シートトレイにて前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記シートトレイから搬送された前記シートに行うことを可能にする、
ように構成されるプリンタ。
続きを表示(約 4,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載するプリンタにおいて、
装着されているシートトレイに対してシートサイズを設定可能であり、設定可能なシートサイズの種類には、横向きのA5サイズ印刷向けの第1サイズと、縦向きのA5サイズ印刷向けの第2サイズと、が含まれ、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記第1サイズが設定されている前記シートトレイである第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記第1トレイから搬送された前記シートに行うことを可能にする、
ように構成されるプリンタ。
【請求項3】
請求項2に記載するプリンタにおいて、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記第1トレイがなく、前記第2サイズが設定されているシートトレイである第2トレイがある場合、前記第2トレイから、シートの短辺を搬送方向の先端と後端にして搬送する縦送り搬送に対応する第2向きにセットされたA5サイズのシートについて前記縦送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記第2トレイから搬送された前記シートに行う、
ように構成されるプリンタ。
【請求項4】
請求項2に記載するプリンタにおいて、
複数のシートトレイを装着可能であり、前記複数のシートトレイそれぞれに対して優先順位を設定可能であり、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記第1トレイのうち優先順位が最も高い前記第1トレイである最上位第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第1トレイから搬送された前記シートに行うことを可能にする、
ように構成されるプリンタ。
【請求項5】
請求項4に記載するプリンタにおいて、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記第2サイズが設定されているシートトレイである第2トレイであって、前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがなければ、前記最上位第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第1トレイから搬送された前記シートに行う一方、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがあれば、前記第2トレイのうち優先順位が最も高い前記第2トレイである最上位第2トレイから、シートの短辺を搬送方向の先端と後端にして搬送する縦送り搬送に対応する第2向きにセットされたA5サイズのシートについて前記縦送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第2トレイから搬送された前記シートに行う、
ように構成されるプリンタ。
【請求項6】
請求項5に記載するプリンタにおいて、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがなければ、前記最上位第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第1トレイから搬送された前記シートに行う一方、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがあれば、前記最上位第2トレイから、前記第2向きにセットされたA5サイズのシートについて前記縦送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第2トレイから搬送された前記シートに行い、
前記最上位第1トレイおよび前記最上位第2トレイよりも優先順位が高く、前記第1サイズも前記第2サイズも設定されていないシートトレイである上位トレイがあっても、前記上位トレイからシートの搬送を開始しない、
ように構成されるプリンタ。
【請求項7】
請求項5に記載するプリンタにおいて、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがなければ、前記最上位第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第1トレイから搬送された前記シートに行う一方、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがあれば、前記最上位第2トレイから、前記第2向きにセットされたA5サイズのシートについて前記縦送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第2トレイから搬送された前記シートに行い、
前記第1トレイも前記第2トレイもなければ、前記第1サイズも前記第2サイズも設定されていないシートトレイのうち優先順位が最も高いシートトレイである最上位トレイから、A5サイズ以外のサイズのシートの搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位トレイから搬送された前記シートに行う、
ように構成されるプリンタ。
【請求項8】
請求項5に記載するプリンタにおいて、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがなければ、前記最上位第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第1トレイから搬送された前記シートに行う一方、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがあれば、前記最上位第2トレイから、前記第2向きにセットされたA5サイズのシートについて前記縦送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第2トレイから搬送された前記シートに行い、
前記第1トレイも前記第2トレイもなければ、前記第1サイズも前記第2サイズも設定されていないシートトレイである別トレイがあっても、前記別トレイからシートの搬送を開始しない、
ように構成されるプリンタ。
【請求項9】
請求項5に記載するプリンタにおいて、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがなければ、前記最上位第1トレイから、前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第1トレイから搬送された前記シートに行う一方、
前記最上位第1トレイよりも優先順位が高い前記第2トレイがあれば、前記最上位第2トレイから、前記第2向きにセットされたA5サイズのシートについて前記縦送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第2トレイから搬送された前記シートに行い、
前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA4が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、
縦向きのA4サイズ印刷向けの第3サイズが設定されているシートトレイである第3トレイのうち優先順位が最も高い前記第3トレイである最上位第3トレイから、A4サイズのシートの搬送を開始し、縦向きのA4サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記最上位第3トレイから搬送された前記シートに行う、
ように構成されるプリンタ。
【請求項10】
請求項9に記載するプリンタにおいて、
装着されているシートトレイに対して設定可能なシートサイズの前記種類には、前記第3サイズが含まれ、横向きのA4サイズ印刷向けの第4サイズは含まれない、
ように構成されるプリンタ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、IPP(Internet Printing Protocol)規格に従った印刷が可能なプリンタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理装置にインストールされたアプリケーションプログラムやクラウド上でのプリントサービスでは、IPP規格に従って、プリンタを制御することが可能である。このIPP規格に従ったドライバレス印刷の技術では、プリンタベンダから提供されるプリンタドライバを利用せず、IPP規格に従ってシートサイズ等の指定を受け付け、その指定された内容に従って印刷ジョブを生成する。IPPの詳細については、非特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
The Printer Working Group IPP Version 2.0, 2.1, and 2.2 https://ftp.pwg.org/pub/pwg/standards/std-ipp20-20151030-5100.12.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したIPP規格の場合、横向きの定形サイズが定義されていない。そのため、IPP規格に従って印刷ジョブを生成するIPPクライアントからは、そのようなシートサイズが指定された印刷ジョブは生成されない。一方で、プリンタには、横向きの定形サイズに対応可能なものがある。そのため、プリンタがIPP規格に従った印刷ジョブに基づく印刷を行うには、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題の解決を目的としてなされたプリンタは、A5サイズのシートを、シートの長辺を搬送方向の先端と後端にして搬送する横送り搬送に対応する第1向きにセットすることが可能なシートトレイを備え、IPP(Internet Printing Protocol)規格に従って印刷ジョブを生成するIPPクライアントから前記印刷ジョブを受信し、受信した前記印刷ジョブに基づく印刷を行うことが可能であり、前記IPPクライアントから受信した前記印刷ジョブに、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、場合に、前記シートトレイにて前記第1向きにセットされたA5サイズのシートについて前記横送り搬送を開始し、縦向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定ではなく、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いて、前記印刷ジョブに基づく印刷を、前記シートトレイから搬送された前記シートに行うことを可能にする、ように構成される。
【0006】
本明細書に開示されるプリンタは、IPP規格に従った印刷ジョブであって、シートサイズとしてA5が指定され、かつシート供給トレイとして特定のシートトレイが指定されていない、印刷ジョブを受信した場合、横送り搬送に対応する第1向きにセットされているA5サイズのシートの横送り搬送を開始し、横向きのA5サイズ印刷向けの印刷設定を用いた印刷を行うことができる。従って、プリンタは、IPP規格に従った印刷ジョブであっても、IPP規格では定義されていないシートサイズであるA5横が指定された印刷と同等の印刷を可能である。
【0007】
上記プリンタの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【0008】
本明細書に開示される技術によれば、IPP規格に従った印刷ジョブに基づく印刷が可能なプリンタであって、IPP規格に定義されていないシートサイズへの対応を可能にする技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態にかかるプリンタの概略構成図である。
給紙トレイに収容されるシートを示す説明図である。
トレイ情報の例を示す説明図である。
IPP印刷処理の手順を示すフローチャートである。
トレイ選択処理の手順を示すフローチャートである。
ドライバ印刷処理の手順を示すフローチャートである。
印刷設定の例を示す説明図である。
印刷結果の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、プリンタを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、IPP(Internet Printing Protocol)規格に従って生成された印刷ジョブに基づく印刷を実行可能なプリンタを開示するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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