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公開番号
2025111302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005643
出願日
2024-01-17
発明の名称
信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び音響システム
出願人
株式会社デンソーテン
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
H04S
7/00 20060101AFI20250723BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】ユーザの頭部位置の変動や車両ノイズ等の外乱の影響を抑えて、頭部伝達関数を用いた音響効果が適切に得られ、臨場感豊かな音響再生を可能とする信号処理装置及び方法並びに音響システムを提供する。
【解決手段】ヘッドユニット10は、音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数(HRTF)を用いて音源信号の信号処理を行う信号処理装置であって、ユーザのHRTFを取得するHRTF取得部、前記ユーザの周囲音響環境における外乱状態を取得する外乱取得部、前記外乱状態に基づき前記HRTFを補正するHRTF強調部と、を含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行う信号処理装置であって、
前記ユーザの頭部伝達関数を取得し、
前記ユーザの周囲音響環境における外乱状態を取得し、
前記外乱状態に基づき前記頭部伝達関数を補正する、
信号処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
信号処理された前記音響信号が出力されるスピーカから前記ユーザの頭部位置までの空間における空間伝達関数の逆関数を用いて、前記補正された頭部伝達関数で処理された前記音響信号を処理する、
請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記外乱状態のレベルが大きい程、前記頭部伝達関数におけるピーク部分を強く強調する補正を行う、請求項1または請求項2に記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記外乱状態は、前記ユーザの頭部位置の変動量である請求項1または請求項2に記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記外乱状態は、前記ユーザの周囲音響環境における騒音である請求項1に記載の信号処理装置。
【請求項6】
前記音響信号の高周波数成分が高くなるほど前記特徴量を強く強調する補正を行う請求項3に記載の信号処理装置。
【請求項7】
音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行う信号処理方法であって、
前記ユーザの頭部伝達関数を取得し、
前記ユーザの周囲音響環境の外乱状態を取得し、
前記外乱状態に基づき前記頭部伝達関数を補正する
信号処理方法。
【請求項8】
音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行うための信号処理プログラムであって、
前記ユーザの頭部伝達関数を取得し、
前記ユーザの周囲音響環境の外乱状態を取得し、
前記外乱状態に基づき前記頭部伝達関数を補正する
処理をコンピュータに実行させるための信号処理プログラム。
【請求項9】
入力された音響信号に応じて音響再生音を出力するスピーカと、
音源からの音響信号の信号処理を行う信号処理装置と、を備えた音響システムであって、
前記信号処理装置は、
音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行う信号処理装置であって、
前記ユーザの頭部伝達関数を取得し、
前記ユーザの周囲音響環境の外乱状態を取得し、
前記外乱状態に基づき前記頭部伝達関数を補正し、
補正された前記頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行い、
信号処理された前記音響信号を前記スピーカに出力する
音響システム。
【請求項10】
入力された音響信号に応じて音響再生音を出力するスピーカと、
音源からの音響信号の信号処理を行う信号処理装置と、を備えた車両に搭載された音響システムであって、
前記スピーカは、
車両のヘッドレストに搭載されたヘッドレストスピーカであって、
前記信号処理装置は、
音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行う信号処理装置であって、
前記ユーザの頭部伝達関数を取得し、
前記ユーザの周囲音響環境の外乱状態を取得し、
前記外乱状態に基づき前記頭部伝達関数を補正し、
補正された前記頭部伝達関数を用いて音響信号の信号処理を行い、
信号処理された前記音響信号を前記スピーカに出力する
音響システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び音響システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
車両に搭載される音響システムにおいて、座席のヘッドレストにスピーカを組み込んだものが知られている。スピーカをヘッドレストに組み込んだ場合、ユーザ(聴取者)の頭部よりも後ろにスピーカが配置されるため、一般的な音源からの音響信号を再生して、このようなヘッドレストスピーカから音を出力した場合、ユーザの後側に音像が形成されることになる。このため、ヘッドレストスピーカから音を出力する場合、音響信号をそのまま再生するのではなく、頭部伝達関数(HRTF)を用い、音像がユーザの前側に形成されるように制御する技術が採用されることがある。
【0003】
特許文献1では、ユーザの第1の頭部伝達関数から抽出された第1の帯域の特性と、第1の頭部伝達関数が測定される第1の測定環境と異なる第2の測定環境で測定された第2の頭部伝達関数から抽出された第1の帯域以外の第2の帯域の特性とを合成することで、第3の頭部伝達関数を生成する。これにより特許文献1の信号処理装置は、全帯域における頭部伝達関数の個人化を実現でき、各個人にあった音響制御が行えるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2020/036077号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のように個人に特化した頭部伝達関数を生成したとしてもユーザの頭部位置の変動や車両の走行ノイズ等の外乱が生じ、外乱の影響が大きくなると、頭部伝達関数を用いた音響効果が十分に得られないことがある。
【0006】
本開示は、ユーザの頭部位置の変動や車両ノイズ等の外乱の影響を抑えて、頭部伝達関数を用いた音響効果が適切に得られ、臨場感豊かな音響再生を可能とする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の信号処理装置は、
音響再生音を聴取するユーザの頭部伝達関数を用いて音源信号の信号処理を行う信号処理装置であって、
前記ユーザの頭部伝達関数を取得し、
前記ユーザの周囲音響環境における外乱状態を取得し、
前記外乱状態に基づき前記頭部伝達関数を補正する。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、外乱の大きさに応じて、頭部伝達関数の特徴量を強調することにより、外乱が大きい場合には頭部伝達関数の特徴量を大きく強調し、外乱による影響の比率を頭部伝達関数の特徴量に対して小さくなるように抑制する。このため、本開示は、ユーザの頭部位置の変動や騒音等の外乱の影響を抑えて、頭部伝達関数を用いた音響効果が適切に得られ、臨場感豊かな音響再生を可能とする技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、車両に搭載された音響システムの概略構成を示す図である。
図2は、車両内に備えたスピーカユニットの配置を模式的に示す図である。
図3は、ヘッドユニットの機能ブロック図である。
図4は、HRTFの特徴量を強調する処理の説明図である。
図5は、ヘッドユニットを備えた音響システムの構成図である。
図6は、制御部が信号処理プログラムに基づいて、本実施形態に係る信号処理方法を実行する際のフローチャートである。
図7は、HRTFを強調する作用を説明する図である。
図9は、第二実施形態に係る音響システムの構成を示す図である。
図8は、第二実施形態に係る音響システムのスピーカユニットの配置を示す図である。
図10は、第三実施形態の音響システムにおいて、音像を定位させる位置の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本願の開示する信号処理装置、信号処理方法、信号処理プログラム、及び音響システムの実施形態を説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態のみに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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