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公開番号
2025111640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2025071913,2018227101
出願日
2025-04-23,2018-12-04
発明の名称
縮合硬化型樹脂組成物、硬化物、成形体、及び半導体装置
出願人
JNC株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
83/06 20060101AFI20250723BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】脆化及び着色が生じ難い成形体を得ることができる縮合硬化型樹脂組成物。
【解決手段】(A)下記式(i)で表される構造単位及びシロキサン構造単位を有し、分子鎖の両末端にSiOH基が存在し、重量平均分子量が10,000以上10,000,000以下である有機ケイ素化合物、並びに(B)3以上の縮合反応性基を有する有機金属化合物を含有する縮合硬化型樹脂組成物である。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)下記式(i)で表される構造単位(i)及び下記式(ii)で表される構造単位(ii)を含み、分子鎖の両末端にそれぞれSiOH基が存在し、重量平均分子量が10,000以上10,000,000以下である有機ケイ素化合物、並びに
(B)3以上の縮合反応性基を有する有機金属化合物
を含有する縮合硬化型樹脂組成物。
TIFF
2025111640000015.tif
96
165
(式(i)中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~8の炭化水素基である。
式(ii)中、R
2
は、それぞれ独立して、炭素数1~8の炭化水素基である。)
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
上記(A)有機ケイ素化合物における上記構造単位(i)の重合度が10以上8,000以下、上記構造単位(ii)の重合度が1以上10,000以下である請求項1に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
上記(A)有機ケイ素化合物が下記式(1)で表される請求項1又は請求項2に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
TIFF
2025111640000016.tif
69
165
(式(1)中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~8の炭化水素基である。R
2
は、それぞれ独立して、炭素数1~8の炭化水素基である。mは、重量平均分子量10,000以上10,000,000以下を満たす数値である。nは、1~30を満たす平均値である。)
【請求項4】
上記(B)有機金属化合物が下記式(2)で表される請求項1、請求項2又は請求項3に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
TIFF
2025111640000017.tif
30
165
(式(2)中、R
3
は、それぞれ独立して、炭素数1~4のアルキル基である。qは、1~100を満たす平均値である。)
【請求項5】
(C)縮合触媒をさらに含有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
【請求項6】
(D)溶媒をさらに含有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
【請求項7】
(E)蛍光体、(F)白色顔料、又は(G)無機酸化物((E)蛍光体又は(F)白色顔料に該当する成分を除く)をさらに含む請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
【請求項8】
上記(E)蛍光体の含有量が、上記(A)有機ケイ素化合物及び(B)有機金属化合物の合計100質量部に対して、1質量部以上80質量部以下である請求項7に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
【請求項9】
上記(F)白色顔料が酸化チタンであり、
上記(F)白色顔料の含有量が、上記(A)有機ケイ素化合物及び(B)有機金属化合物の合計100質量部に対して、10質量部以上80質量部以下である請求項7又は請求項8に記載の縮合硬化型樹脂組成物。
【請求項10】
有機ケイ素化合物を含む縮合硬化型樹脂組成物であって、
下記熱硬化条件で得られた硬化物に対して、空気雰囲気下で250℃504時間の加熱を行い、上記加熱前後で上記硬化物の下記引張試験及び下記光透過率測定を行った場合、
上記加熱前の破断伸び(Ea)に対する上記加熱後の破断伸び(Eb)の比(Eb/Ea)が0.1以上、
上記加熱前の破断応力(Sa)に対する上記加熱後の破断応力(Sb)の比(Sb/Sa)が0.5以上10未満、
上記加熱前の光透過率(Ta)に対する上記加熱後の光透過率(Tb)の比(Tb/Ta)が0.9以上である縮合硬化型樹脂組成物。
(熱硬化条件)
空気雰囲気下において、70℃30分、100℃1時間及び200℃2時間でこの順に連続して加熱
(引張試験)
長さ50mm、幅5mm、厚さ0.2mmの短冊形試験片を作製し、この試験片に対して25℃の温度下、引張速度5mm/分で実施
(光透過率測定)
厚さ0.1mmの硬化物である試験片に対して、波長350nmの光の透過率を測定
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、縮合硬化型樹脂組成物、硬化物、成形体、及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード(LED)等の光半導体素子を備える光半導体装置は、各種照明装置、電光掲示板、信号機、液晶表示装置のバックライト、LEDディスプレイ等に実用化されている。これらの光半導体装置においては、光半導体素子が透明な封止材で封止されていることが一般的である。近年、光半導体産業では、高出力化並びにパッケージの小型化及び薄型化などの要求が進み、単位体積当たりの熱密度が増加する傾向にある。このため、封止材の黄変や脆化などの問題が深刻になってきている。光半導体装置以外の半導体装置においても同様である。
【0003】
シリコーン樹脂は、その高い耐熱性から、エポキシ樹脂に代わる封止材として広く用いられるようになってきている。また、これらの樹脂は、光半導体装置における光反射壁や波長変換層等の形成材料としても用いられている。シリコーン樹脂が用いられた硬化性の組成物としては、ヒドロシリル基とビニル基等とのヒドロシリル化反応によりSi-C結合が形成され硬化するタイプのものと、シラノール基(SiOH基)とアルコキシシリル基等との縮合反応によりSi-O結合が形成され硬化するタイプのものなどが知られている。ヒドロシリル化反応により硬化するタイプの場合、硬化の際に形成されるSi-C結合はSi-O結合より結合エネルギーが低いため、200℃以上の高温になるとSi-C結合が切断されてSi-O結合の形成が進む。このため、ヒドロシリル化反応により硬化するタイプの封止材は、200℃以上の高温下では硬く脆くなり、クラックが生じやすい。一方、シラノール基とアルコキシシリル基等との縮合反応により硬化する封止材として、特許文献1、2には、両末端にシラノール基を有し、分子量分布が狭いポリジメチルシロキサンと、アルコキシシラン等とを含む封止材が記載されている。特許文献1、2においては、得られた硬化物が、耐熱性評価試験において重量減少率が低く、クラックも発生しなかったことが示されている。
【0004】
また、シルセスキオキサン構造を含むシロキサンポリマーは、耐熱性が優れることが知られている。特許文献3には、このようなシロキサンポリマーを含む架橋性組成物が記載されている。
【0005】
一方、ガラス板や焼結板自体は、一般的に、樹脂よりも高い耐熱性を有する。そのため、光半導体装置において特に熱劣化の影響を受けやすい波長変換層などには、樹脂に替えて、蛍光体が分散されたガラス板や、蛍光体の焼結板が用いられることもある(特許文献4、5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-3317号公報
特開2015-222767号公報
特開2010-116464号公報
特開2016-27620号公報
特開2016-225664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2に記載のようなポリジメチルシロキサンを用いた封止材は、1,000時間を超えるような長期に亘って高温に曝されたときの脆化、着色など、耐熱性に対する長期の信頼性が十分ではない。一方、特許文献3においては、ヒドロシリル化反応により硬化する架橋性組成物のみが実施されており、このような架橋性組成物の硬化物は、上述のように高温環境下でのクラックの発生等が懸念される。また、特許文献3では、耐熱性に関して、加熱下でも熱分解による質量減少が少なかったという結果が示されているものの、半導体素子の封止材等に必要な耐クラック性や耐着色性等については考慮されていない。また、ガラス板や焼結板を用いた場合、成形の困難さなどからコスト高になり、また、これらを取り付けるには接着剤が必要となるため、結局、接着剤である樹脂の耐熱性が問題となる。
【0008】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、長期間高温に曝されても脆化及び着色が生じ難い成形体を得ることができる縮合硬化型樹脂組成物及び硬化物、並びにこれらを用いた成形体及び半導体装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた発明は、(A)下記式(i)で表される構造単位(i)及び下記式(ii)で表される構造単位(ii)を含み、分子鎖の両末端にそれぞれSiOH基が存在し、重量平均分子量が10,000以上10,000,000以下である有機ケイ素化合物、並びに(B)3以上の縮合反応性基を有する有機金属化合物を含有する縮合硬化型樹脂組成物(α)である。
TIFF
2025111640000001.tif
96
165
(式(i)中、R
1
は、それぞれ独立して、炭素数1~8の炭化水素基である。
式(ii)中、R
2
は、それぞれ独立して、炭素数1~8の炭化水素基である。)
【0010】
上記(A)有機ケイ素化合物における上記構造単位(i)の重合度が10以上10,000以下、上記構造単位(ii)の重合度が1以上10,000以下であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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